2025年 年末にあたり
今年もお世話になりました。
9月の報告会には多数の方々においでいただきありが
とうございました。 報告会でもお伝えしましたが新
たな工事が進みまた訓練も激化傾向に有る現状は今
も続いております。
現在北部訓練場では機能の強化を目的としたと思
われる工事が行われています。 すでに工事期間は2
年近くにおよび新しい倉庫は完成しています。 現在
は新たな下士官用兵舎や新しい訓練施設の建設が続
いています。 その関連で造成のためか去年に続いて
沢山の赤土や伐採後掘り起こされた木の根が運び出
され、 複数の資材や重機が運び込まれています。
他にも新川川や宇嘉川の注ぎ込む海辺からは大浦
湾へ投入されるであろう海沙を採取する様子が伺え
る時もあります。
このように設備の拡充によって環境に高い負荷が
かかる一方で、 米海兵隊含め様々な部隊の訓練も激
しさを増しています。
改修工事を含めて2007年から13年かけて完成した
6個のヘリパッド工事後、 従来の訓練に加えて新ヘ
リパットを利用する大規模な訓練が幾度となく行わ
れてきましたが昨年後半からは規模も期間も大きく
増してきた印象です。 米海兵隊だけでなく米陸海軍
の姿を見ることも増えました。 やってくる車両も兵
士の人数も大きく増えている状況です。
訓練の激化に伴い東村と国頭村を縦断する県道70
号では沿道の木の枝を容赦なく引きちぎり往来する
米軍車両によって散乱する枝によって安全な通行が
妨げられることも起こっています。
そのようななかで以前から陸上自衛隊による北部
訓練場の利用は確認されていましたが、 今年の日米
共同訓練では陸自のCH-47輸送ヘリと米海兵隊の
CH-57大型輸送ヘリが共に高江に飛来し共同で訓練
を行いました。 歩兵が訓練で北部訓練場内に入るこ
とは過去にも確認されていましたがとうとうCH-47
輸送ヘリまでが飛来し更なる利用拡大が図られてい
ます。 事前には現地確認のためか陸自の車両がメイ
ンゲートまで来てすぐに引き返していく姿も確認さ
れました。
上記のように利用範囲が拡大されている状況で航
空機による訓練もまた著しく増大しています。 一度
に複数機が共同で訓練を行うことが増え、 多い時に
は4機以上が一度に飛来し旋回を繰り返すこともな
ん度も行われています。
このように状況はさらに悪化しておりますが私た
ちは今後も北部訓練場(JWTC)) の監視と訓練への抗
議を続けてまいります。 かけがえの無い沖縄島北
部、 やんばるの森とそこに暮らす生き物、 穏やかな
住民の暮らしを守る為是非多くの方に関心持ってい
ただき、 来年以降も変わらぬそして更なるご助力を
頂ければ幸いです。