茨城県警は直ちに2人を解放しろ! 茨城育樹祭ビラ弾圧に抗議する!

国家による「慰霊・追悼」を許すな!8.15 反「靖国」行動実行委員会

9月11日早朝、茨城県警公安課は、茨城で活動する2人の仲間に対して、突如として家宅捜査を強行したうえ、令状逮捕してその身柄を奪い去った。翌日には早くも10日間の勾留決定がなされ、2人は今なお県内の警察署に分散留置されている。

昨年10月11日・12日に同県潮来市で行われた「育樹祭」への反対を呼びかけたビラを配布するなどのために、県内の大学の構内に立ち入ったことが「建造物侵入」にあたるというのである。当日のビラまきは、なんのトラブルもなく終わっている。それを、1年近く経った今になって、突如犯罪化したのだ。この行為が犯罪としてでっち上げられたのは、「育樹祭」という行事が、秋篠宮が出席する皇室行事であったからに他ならない。そこには、天皇制に反対するという思想そのものが「犯罪」にあたるという、隠然たる意志があったと言わねばならない。私たちは、反天皇制の意思をともにする立場から、「育樹祭」への反対を呼びかけた彼らの行動を支持するとともに、全身の怒りをもって、この反天皇制運動への弾圧を糾弾し、県警が一刻も早く2人を解放して、自らの誤りを認めて謝罪するように要求するものである。

「育樹祭」とは、天皇行事の一つである「植樹祭」において天皇が植えた苗木を、何年か後に皇族が「手入れ」に行くという茶番の行事である。例年続けられている「植樹祭」「育樹祭」とも、「国土緑化」「自然保護」などを名目としながら、多くの税金を投入して式典会場造営のために森林を伐採したり、天皇・皇族来訪のための地域戒厳体制を作り出したりと、自然破壊や人権侵害を引き起こす徹頭徹尾天皇制のためのイベントだ。そうしたイベントに対して、抗議の声を上げることは、まったくもって正当なことである。
そもそも「建造物侵入罪」なるものは、「正当な理由がないのに」建造物等に「侵入」したときに成立する犯罪類型である。「正当な理由」はあるのだ。この「育樹祭」というイベントの政治性と欺瞞性を名指しし、それへの反対を訴えるという正当な理由が。「学問の府」を自負し、社会的にも一定程度開かれているはずの、大学という「公共空間」において、逮捕された2名が学生らに対して問題提起をしようとした行為は、全く正当な行為というしかないではないか。この正当な行為を犯罪化し、代用監獄という劣悪な環境の下に、何日も勾留を続けている茨城県警の方にこそ、一片の正当性もない。

「護憲」であるとか「平和主義」の象徴天皇という、作られた現代天皇制イメージにも関わらず、天皇・皇族が動くところ常に暴力と人権侵害が付きまとう。そしてそういう状況に抗議の声をあげることに対しては、より一層の暴力と人権侵害をもって応える。戦後史において繰り返されてきた多くの政治的弾圧と同様に、今回の事態も、こうした国家暴力のあり方を白日に晒し続けている。

茨城県警は直ちに2人を解放しろ! 茨城育樹祭ビラ弾圧に抗議する!

 2024年9月18日

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