やじうま日誌 2022年11月

【11月2日】
天皇、皇族◆宮内庁が、翌年1月2日に皇居で新年一般参賀を3年ぶりに実施すると発表。徳仁、雅子や皇族が計6回、宮殿の長和殿ベランダに立ち、「国民」から祝賀を受ける予定と報道。宮内庁はこのほか、翌年1月2日に庁舎前に記帳所を設置する。
徳仁、雅子◆皇居・御所で、訪日中のドイツのシュタインマイヤー大統領夫妻と会見。サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会の1次リーグで対戦する予定で、徳仁「素晴らしい試合になることを期待している」。
秋篠宮、紀子◆東京都新宿区のホールを訪れ、日本青年館財団設立100周年・日本青年団協議会結成70周年記念式典に出席。観客席へ移り、祝賀として披露された伝統芸能「那智の田楽」を鑑賞。
信子◆宮内庁が、故寛仁の妻信子が2019年に骨折した腰椎の経過観察のため、4日から慶応大病院(東京都新宿区)に入院すると発表。同庁によると、現時点で予定されている「公務」に変更はないと報道。
褒章◆政府が2022年秋の褒章受章者を発表。受章者は717人(うち女性158人)と29団体で、発令は3日。学問や芸術・文化などの功績者に贈られる紫綬褒章には、警察小説「新宿鮫」シリーズで知られる作家大沢在昌、NHK朝の連続テレビ小説の脚本も手がけた劇作家・演出家のマキノノゾミ(本名・牧野望)らが選ばれる。
「貴賓車」◆山口県が「貴賓車」としてトヨタ自動車の最高級セダン「センチュリー」を2020年に2090万円で購入したのは違法な公金の支出かどうかが争われた住民訴訟で、山口地裁(山口格之・裁判長)が、財務会計上の違法行為だとして、購入費全額の賠償を村岡嗣政知事に請求するよう県に命じる。原告の元県職員の請求を全面的に認める。判決はセンチュリーを「貴賓車」としている都道府県がわずかしかなく、山口県がセンチュリー購入を決定したのは、知事の裁量権の範囲を逸脱し違法だと認定。購入決定という県政運営の重要事項に関し知事には県の担当者らを指揮・監督し、違法行為を阻止するべき義務があったのに違反した過失があると判断。宮内庁が各都道府県に車種の希望を伝えたこともなく「皇室対応の車両がセンチュリーであるべき必要がどの程度あるのか明らかではない」と批判。判決などによると、かねて公用車としてセンチュリー3台(価格1061万~1260万円)を保有していた県は、うち2台を下取りに出して20年、皇族や海外の「賓客」らの送迎用として1台を購入した。
【11月3日】
徳仁◆文化勲章の「親授式」が皇居・宮殿「松の間」であり、歌舞伎の松本白鸚、日本画の上村淳之、箏曲の山勢松韻、発酵学の別府輝彦の計4人に勲章を手渡す。
「秋の叙勲」◆政府が2022年秋の叙勲受章者を発表。最高位の旭日大綬章は三浦惺・元NTT会長、郡司彰・元参院副議長ら6人に授与する。デザイナーのコシノジュンコ(本名・鈴木順子)や漫画家の萩尾望都らには旭日中綬章、俳優の宮本信子(本名・池内信子)らには旭日小綬章が贈られる。大綬章は徳仁、重光章は岸田文雄首相が9日に皇居で授与する。
【11月4日】
徳仁、雅子◆派遣先から帰国した青年海外協力隊員ら3人と皇居・御所で懇談。
信子◆宮内庁が、故寛仁の妻信子が2019年に骨折した腰椎の経過観察のため、慶応大病院(東京都新宿区)に入院したと発表。
飛鳥宮◆飛鳥時代に歴代天皇の宮殿があった奈良県明日香村の飛鳥宮跡で、宮殿中枢に当たる「内郭」の北側で7世紀後半の掘っ立て柱建物跡が見つかり、県立橿原考古学研究所が発表。「内郭北西に複数の建物で構成される地区があった可能性が高まった。計画的に配置されたのでは」。
【11月5日】
愛子、佳子◆愛子が、皇居で開かれた宮内庁楽部による秋季雅楽演奏会を鑑賞。佳子も同席。
信子◆宮内庁が、2019年に骨折した腰椎の経過観察で慶応大病院(東京都新宿区)に入院中の故寛仁の妻信子が、引き続き検査が必要と医師に判断されたため、7日に予定していた千葉県訪問を取りやめると発表。千葉市で開かれる日本赤十字社千葉県支部の創立130周年記念大会などに出席する予定だったと報道。
「自衛隊殉職隊員追悼式」◆岸田文雄首相が、防衛省で自衛隊殉職隊員追悼式に参列し「国のために尽くし、立派に使命を全うされた。尊い犠牲を無にすることなく遺志を受け継いでいく」。浜田靖一・防衛相「わが国の領土、領海、領空を断固として守り抜くため全身全霊で取り組む」。
【11月6日】
徳仁◆東大病院(東京都文京区)を訪れ、前立腺に疾患がないかを調べるため、日帰りでMRI検査を受ける。
【11月7日】
久子◆宮内庁が、故高円宮の妻久子が当月26日~12月3日、サッカーのワールドカップ(W杯)で日本代表の試合観戦などのためカタールを訪問すると発表。
「斎田大田主」◆穴井進(農業、1990年の大嘗祭で米を献納)が6日、大分県玖珠町の自宅で死去したと報道。90年、明仁が天皇即位後に行われた「大嘗祭」で使用する米を作る斎田に選ばれ「大田主」となった。収穫した新穀を大嘗宮の斎庫に納める「供納式」にも参列した。
「貴賓車」◆宮内庁の池田憲治次長が定例記者会見で、山口県が皇族らが来県した際に使う貴賓車として、最高級セダン「センチュリー」を2090万円で購入したことを違法な公金支出と認定した2日の山口地裁判決を巡り、訪問先の自治体などに「車種などを宮内庁が申し上げることはない」と述べる。皇族が行事などで地方訪問する際に「県などの主催者に車を用意してもらい、使うことはある」と話す。
【11月8日】
徳仁、雅子◆東京都墨田区の両国国技館を訪れ、全国老人クラブ連合会の創立60周年記念大会に出席。徳仁があいさつで「経験と知恵を若い世代に伝えつつ、老人クラブが、高齢者の社会参加や明るい地域づくりのために、重要な役割を果たしていくことを期待する」。
秋篠宮、紀子◆東京・元赤坂の赤坂御用地にある赤坂東邸で、グランディ国連難民高等弁務官と面会。宮内庁によると、国連の人道支援活動や、協力する政府や企業、個人の取り組みについて説明を受け、厳しい環境の中で携わる職員や関係者に謝意を示したと報道。
佳子◆東京・日本橋の三井記念美術館を訪れ、特別展「大蒔絵展―漆と金の千年物語」を鑑賞。特別展は、佳子が総裁を務める日本工芸会が後援。
信子◆宮内庁が、故寛仁の妻信子が2019年に骨折した腰椎の経過観察で入院していた慶応大病院(東京都新宿区)を退院したと発表。
ロシア女帝像◆ウクライナ南部オデッサ市が、「オデッサの創設者」とされるロシアの女帝エカテリーナ2世(1729~96年)の像の撤去を巡る住民投票を実施し、過半数が賛成したと発表したと報道。ウクライナメディアは6日、市が像の解体準備を始めたと報じた。
【11月9日】
徳仁◆「秋の叙勲」のうち、大綬章の「親授式」が皇居・宮殿「松の間」で開かれ、旭日大綬章の三浦惺・元NTT会長、日本遺族会会長の水落敏栄・元文部科学副大臣ら計16人に勲章を手渡す。式後、受章者を代表して水落元副大臣が「この栄誉を大切にそれぞれの分野において、一層精進を重ねる」とあいさつ。徳仁「長年それぞれの務めに励まれ、国や社会、人々のために尽くしてこられたことに深く感謝します」。
「秋の叙勲」◆岸田文雄首相が、皇居で行われた「大綬章親授式」に出席。午後、皇居での「重光章伝達式」に出席。
常陸宮◆東京都港区のホテルを訪れ、障害児入所施設などで働く職員や看護師らを表彰する「ねむの木賞」と「高木賞」の贈呈式に出席。ねむの木賞は1967年、美智子が作詞した「ねむの木の子守歌」の著作権を社会福祉法人「日本肢体不自由児協会」に贈ったことを記念して創設され、常陸宮が同協会の総裁を務めている。
英王室◆1907年の当日、南アフリカで発見された3106カラットの世界最大のダイヤ原石が英国王に「献上」される。大きな9個と小さな96個に加工、最大のカットは王権を象徴する「しゃく」に、2番目は王冠に飾られ、エリザベス女王の国葬で棺の上に置かれたと報道。
【11月10日】
徳仁◆皇居・宮殿で、新任の駐日外国大使が本国から持参した信任状を受け取る信任状奉呈式に臨む。/宮内庁、徳仁が6日に受けた前立腺のMRI検査で、前立腺の肥大が認められたと発表。特に懸念される所見はないが、念のため、当月中により精密な組織検査を受けると報道。宮内庁の西村泰彦長官が定例記者会見で「そばでお支えする立場として、特に陛下が健やかにお過ごしになるように、今後とも健康の状態には細心の注意を払っていきたい」。治療について、徳仁が当月中に受ける組織検査の結果によるとの考えを示す。全国豊かな海づくり大会などのため、12日から予定する兵庫県訪問にも変更はないと話す。/即位後初となった10月の沖縄訪問に際し、徳仁は古くから沖縄に伝わる織物「ミンサー」のネクタイを選んだが、太平洋戦争中の沖縄戦、戦後の米軍統治という苦難の歴史を歩んだ人々へ寄り添おうとする思いが、装いからも垣間見えたと報道。
秋篠宮◆東京都港区の石垣記念ホールを訪れ、林業の持続的な発展などに貢献した個人・団体を表彰する式典に出席。あいさつで、地球温暖化問題に触れ「持続可能な森林管理への要請が世界的に高まってきている」。総裁を務める大日本山林会の主催。
【11月11日】
秋篠宮、紀子◆東京・池袋の大型商業施設のホールを訪れ、各地の特産品を集めた農林水産祭「実りのフェスティバル」を視察。
「内奏」、閣僚認証式◆岸田文雄首相が、皇居で「内奏」、葉梨康弘法相の閣僚認証式に出席。
閣僚認証式◆葉梨康弘法相の後任となる斎藤健の認証式が、皇居・宮殿で行われる。
皇居・乾通り◆宮内庁が、秋の皇居・乾通りの一般公開を26日から12月4日までの9日間、実施すると発表。
【11月12日】
徳仁、雅子◆全国豊かな海づくり大会の式典出席などのため、羽田空港から特別機で兵庫県に入る。神戸市の理化学研究所計算科学研究センターを訪れ、新型コロナウイルスの感染対策などに活用されているスーパーコンピューター「富岳」を見学。神戸市のホテルで漁業関係者と懇談し、漁場環境の改善の取り組みなどを聞く。13日は明石市で全国豊かな海づくり大会の式典に出席し、魚の放流行事に参加した後、特別機で帰京する予定。
秋篠宮、紀子◆第45回全国育樹祭の式典出席などのため、羽田発の民間機で大分県を訪問。豊後大野市の「県民の森平成森林公園」で、育樹祭の関連行事として、明仁、美都子が在位中の2000年に全国植樹祭で植えた樹木の手入れをする。大分市のホテルに移動し、緑を守り育てる活動に取り組む小中学生らと「交流」。13日に大分市で開かれる全国育樹祭の式典に出席し、由布市の県林業研修所を視察した後、帰京する予定。
彬子◆全国の高齢者がスポーツや文化活動で交流を深める第34回全国健康福祉祭神奈川・横浜・川崎・相模原大会(ねんりんピックかながわ2022)が、横浜市の横浜アリーナで開幕。開会式に故寛仁の長女彬子が出席。
裕仁◆太平洋戦争の直前期に、当時の松岡洋右外相がローマ教皇に日米戦争回避に向けた仲介を直接要請していたことが教皇庁(バチカン)の公文書から判明したと報道。第2次大戦中にバチカンに駐在した外交官、金山政英の回顧録によると、昭和天皇は太平洋戦争の開戦約2カ月前に、戦争になった際の和平工作を進めるためバチカンと国交を結ぶ準備をするよう木戸幸一・内大臣に指示したとされ、バチカンへの働きかけは松岡の独断ではなかった可能性が高い。
「壬申の乱」◆古代史上最大の争乱とされる「壬申の乱」から当年で1350年となったのにちなみ、敗れた皇子に焦点を当てた企画展「大友皇子と壬申の乱」が大津市歴史博物館で開かれていると報道。23日まで。
「戦利品」◆8世紀に中国で造られたとされ、日露戦争の「戦利品」として日本へ運ばれた石碑が、皇居内に設置されていると報道。一般には非公開の区域にあるため、歴史的価値が高いにもかかわらず研究の妨げになっているとの批判があり、返還を求める声も上がっているが、宮内庁は「国有財産法に従って碑を管理している。国有財産を外国との関係でどうするかについては意見を申し上げる立場にない」としている。石碑は714年に中国・旅順に建てられた「鴻臚井の碑」。
【11月13日】
徳仁、雅子◆兵庫県明石市の市民会館を訪れ、第41回全国豊かな海づくり大会の式典に出席。徳仁があいさつで「海の環境を保全するとともに、水産資源を適切に保護・管理し、次世代に引き継いでいくことは、私たちに課せられた大切な使命だ」「海や漁業への理解と関心がさらに深まることを願う」。明石港ベランダ護岸に移り、マダイとヒラメの稚魚を放流。県の水産技術センターを視察。夜に帰京。
秋篠宮、紀子◆大分市の昭和電工武道スポーツセンターで、第45回全国育樹祭の式典に出席。秋篠宮があいさつで「森林は、二酸化炭素の吸収源や、生物多様性を維持していく場として地球環境を守る上で重要な役割を担っている」「国土緑化に力を尽くされている皆さまに敬意を表し、このような活動が一層発展していくことを期待します」。由布市で県林業研修所を視察。空路で帰京。
【11月15日】
信子◆宮内庁が、故寛仁の妻信子が初期の乳がんと診断されたと発表。16日から慶応大病院(東京都新宿区)に入院し、19日に手術を受ける予定。
英国王◆チャールズ英国王が、74歳の誕生日を迎える。王室が、王室ゆかりの公園のパークレンジャー(公園管理者)に国王が就任したと発表。BBC放送によると、国王が、自身の外遊中などに「公務」を代行できる王室メンバーに、妹アン王女と弟エドワード王子を加える意向を示す。現在はカミラ王妃やウィリアム皇太子ら5人で、このうちアンドルー王子は性的虐待疑惑を受けて「公務」を見合わせ、ヘンリー王子は王室「公務」を引退したと報道。ロンドンのバッキンガム宮殿前で近衛騎兵隊が「ハッピー・バースデー」を演奏したり、宮殿近くの公園で祝砲が鳴らされたりする。
【11月16日】
徳仁、雅子◆訪日したポルトガル議会のサントスシルバ議長夫妻と皇居・御所で面会。宮内庁によると、徳仁「来年480周年を迎える両国関係がさらに深まることを願っている」。議長「日本との関係は重要であり、政治や経済、文化など幅広い分野で発展している」。
信子◆宮内庁が、故寛仁の妻信子が初期の乳がん手術で、慶応大病院(東京都新宿区)に入院したと発表。精密検査を受け、19日に手術を受ける予定。
久子◆宮内庁が、故高円宮の妻久子が新型コロナウイルスに感染したと発表。14日に「公務」に同席した故寛仁の長女彬子、最近会った故寛仁の次女瑶子はいずれも陰性だった。久子は19日まで療養期間となり、18日に東京都内で予定していた全日本中学校英語弁論大会などへの出席は取りやめる。サッカーのワールドカップ(W杯)で日本代表の試合観戦などのため26日から予定するカタール訪問に変更はないと報道。
【11月17日】
秋篠宮◆東京都港区で開かれた農事功績者表彰式に出席。あいさつで受章者を祝福した上で「近年の豪雨災害に加え、世界情勢の緊迫化などを背景とした資材高騰の問題も含め、さまざまな事象を考慮した農業生産に取り組むことが求められる」。総裁を務める公益社団法人「大日本農会」の主催。
サウジ皇太子◆岸田文雄首相が、訪日するサウジアラビアのムハンマド皇太子と20日に東京都内で会談する方向で調整に入ったと、政府関係者が明らかに。
【11月18日】
京都御所◆宮内庁が19日から、京都御所(京都市)で秋の特別イベント「宮廷文化の紹介」を開催すると報道。23日まで。
サウジ皇太子◆サウジアラビアの事実上の最高権力者、ムハンマド皇太子が19日に訪日する予定を取りやめたことが分かる。20日に岸田文雄首相と会談する方向で調整していた。関係者が明らかに。松野博一・官房長官が記者会見で、訪日は決まっていなかったとして「双方の都合の良い時期にハイレベル訪問が実現することは非常に重要だ」。/2018年のサウジアラビア人記者ジャマル・カショギの殺害事件を巡り、サウジのムハンマド皇太子の責任を追及するとして米国で起こされた裁判で、バイデン米政権が、皇太子は免責されるとの見解を裁判所に示したと報道。AP通信などが伝える。
【11月19日】
信子◆故寛仁の妻信子が、入院している慶応大病院(東京都新宿区)で右胸の乳がんの摘出手術を受ける。
【11月20日】
英国王◆チャールズ英国王が動物愛護のため、高級食材として知られるフォアグラの王室内での提供を禁止したと、英BBC放送などが国王が動物愛護団体に宛てた書簡を報じたと報道。
サウジ皇太子◆サウジアラビア外務省が、高齢のサルマン国王に代わって事実上、国を率いているムハンマド皇太子がサッカー・ワールドカップ(W杯)の開幕式に出席するため、カタールに到着したと発表。
【11月21日】
天皇、皇族◆高円宮が死去してから20年の命日に当たり、東京都文京区の豊島岡墓地で、二十年式年祭「墓所祭」が営まれ、妻の久子や長女承子、故寛仁の長女彬子、次女瑶子らが参列。高円宮の三女守谷絢子ら元皇族も出席。母親の三笠宮の妻百合子は寒さによる体調への影響を考慮して出席を取りやめる。徳仁、雅子と明仁、美智子は慣例で参列せず、使者を派遣。
佳子◆東京都港区の明治記念館を訪れ、都市緑化に貢献した市民団体や企業、自治体を表彰する「第5回みどりの『わ』交流のつどい」に出席。
「帰国の記帳」◆岸田文雄首相が皇居「帰国の記帳」。
「内奏」◆皇居で「内奏」
閣僚認証式◆総務相を更迭された寺田稔の後任となる松本剛明元外相の認証式が、皇居・宮殿で行われる。岸田文雄首相が出席
【11月22日】
徳仁、雅子◆皇居・宮殿で、文化功労者に選ばれた大衆音楽の松任谷由実らと面会。徳仁が「努力を重ね、学術、文化、芸術、スポーツの分野で大きな成果を収められたことを喜ばしく思います」とあいさつ。
秋篠宮◆東京都港区のホールを訪れ、水産業の振興や発展に貢献した個人を表彰する式典に出席。あいさつで「海洋環境の変化による水産資源の減少や漁業の後継者不足、燃料・資機材の高騰などさまざまな課題が山積している」。式典は大日本水産会の主催。
紀子◆東京・元赤坂の赤坂御用地にある赤坂東邸で、母子保健の分野で活躍する助産師や保健師に贈られる母子保健奨励賞の受賞者と懇談。
秋篠宮邸◆宮内庁が、東京・元赤坂の赤坂御用地で、9月に改修を終えた秋篠宮邸を報道陣に公開。秋篠宮一家は御用地内の仮住まい先から順次荷物を移し、翌年3月末までに引っ越しを済ませるというと報道。宮邸は鉄筋コンクリート造りの地上2階、地下1階建てで、延べ床面積は約2972平方メートル。2020年3月から約2年半かけて改修し、建物と外構・庭園工事を含めた総工費は約30億2千万円。代替わりに伴い、職員が増員されたことから事務スペースの拡充が必要で、広さは改修前の約2倍になった。
スペイン王政◆1975年の当日、スペインで王政が復活、フアン・カルロス1世が即位。亡命先のイタリアで生まれ、48年に帰国。内戦後に独裁を続けたフランコ総統から次期国王に指名され「民主化」を推進し、高齢などを理由に2014年に退位したと報道。
モンゴル大統領訪日◆木原誠二・官房副長官が記者会見で、モンゴルのフレルスフ大統領が29日~12月2日の日程で訪日すると発表。滞在中に徳仁と会見する予定と報道。
【11月23日】
「新嘗祭」◆岸田文雄首相が、皇居で行われた「新嘗祭神嘉殿の儀」に参列。
サウジアラビア◆サウジアラビアのサルマン国王が、サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、サウジが1次リーグ初戦で強豪アルゼンチンに勝利したことを記念し、23日を急きょ休日にするよう指示。高齢の国王に代わって事実上、国を率いるムハンマド皇太子が提案したと、国営通信が報じる。
【11月24日】
徳仁、雅子、愛子◆東京・上野の東京国立博物館を訪れ、創立150年を記念した特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」を鑑賞。/サッカー日本代表がワールドカップ(W杯)でドイツに勝利したことについて、側近が「日本代表チームの活躍を喜んでおられる」と徳仁、雅子の様子を紹介。2人は報道で知り、愛子はテレビを見ながら応援していたというと報道。
信子◆宮内庁が、乳がんの摘出手術を受けた故寛仁の妻信子が慶応大病院(東京都新宿区)を退院したと発表。「公務」については、担当医師の指示に基づき、体力の回復を見ながら復帰を目指すというと報道。
【11月25日】
「帝国議会」◆1890年の当日、第1次山県有朋内閣の下で、第1回帝国議会が「召集」される。同月29日に大日本帝国憲法が施行され、開院式があった。貴族院と衆議院の二院制で、立法権を持つ天皇に協力する機関として、1947年に日本国憲法が施行されるまで92回開かれた。
【11月26日】
徳仁、雅子◆東京都渋谷区の明治神宮会館を訪れ、ボーイスカウト日本連盟創立100周年記念式典に出席。徳仁があいさつで「地球環境の保全や防災の重要性が増す中、自然への理解を深め、自然を友として親しむ心や能力を育むスカウトの活動は大変意義深い」。ボーイスカウトは1907年に英国で始まった活動で、日本連盟は22年に創立され、72年の結成50周年中央式典に昭和天皇が出たほか、徳仁は皇太子時代の2012年に創立90周年中央式典に出席していると報道。
久子◆日本サッカー協会の名誉総裁を務める故高円宮の妻久子が、サッカーのワールドカップ(W杯)で日本代表の試合を観戦するため、成田空港からカタールへ出発。コスタリカ戦とスペイン戦を観戦するほか、滞在中は日本代表のキャンプ地を訪れて激励し、12月3日に帰国する予定と報道。
皇居・乾通り◆皇居で乾通りの一般公開が始まる。12月4日まで。一般公開は明仁の80歳の傘寿を記念して14年に始まり、例年春は桜、秋は紅葉の時期に催されてきたと報道。
「殉職」警察官慰霊祭◆「殉職」した警察官や人命救助で死去した民間人の慰霊祭が東京都内であり、松野博一・官房長官や露木康浩・警察庁長官、遺族らが参列。
【11月27日】
徳仁◆肥大が認められた前立腺の組織検査を受けるため、東京都内の病院に入る。
エリザベス英女王◆9月8日に96歳で死去したエリザベス英女王が、死去する直前に「後悔はない」と語っていたと、王室と親交のある作家ジャイルズ・ブランドレスが12月に出版する伝記で明らかにし、「女王は残された時間が限られていると分かっていて、それを受け入れていた」と、デーリー・メール紙電子版が報じたと報道。
北朝鮮◆北朝鮮メディアが、金正恩・朝鮮労働党総書記に同行したと伝えた娘に「尊貴」との敬称を付けたほか「最愛のお子さま」と呼び、故金日成主席直系の「白頭(山)の血統」の権威も強調しており、この少女の登場が後継指導者の育成作業の一環なのかどうか、関係国は注視していると報道。
【11月28日】
徳仁◆前立腺の組織検査を終え、東大病院(東京都文京区)を退院。MRI検査で前立腺肥大が認められ、27日から入院して精密な検査をしていた。池田憲治次長が定例記者会見で「陛下は、御所に戻った後、普段通り過ごしている」。
秋篠宮、紀子◆東京都千代田区のホテルを訪れ、税関発足150周年記念式典に出席。秋篠宮があいさつで、税関は関税徴収や密輸の取り締まり、貿易の円滑化によって「人々が安全で安心して暮らせる社会の実現と、貿易を通じた経済発展に大きく貢献してきた」とし「国民の信頼や国内外の期待に引き続き応えることを祈念する」。
【11月30日】
徳仁、雅子◆東京都渋谷区のNHKホールを訪れ、日本とモンゴルの外交関係樹立50周年を記念した「モンゴル国立馬頭琴交響楽団演奏会」を鑑賞。これに先立ち、訪日したモンゴルのフレルスフ大統領夫妻と皇居・御所で会見。
徳仁◆宮内庁が、徳仁が12月1日に皇居・宮中三殿で行う宮中祭祀「旬祭」の拝礼を取りやめると発表。23~24日の「新嘗祭」に関わった職員ら13人に新型コロナウイルス感染の判明が相次ぎ、感染拡大防止のための対応という。旬祭は徳仁の代わりに侍従が参拝すると報道。
天皇、皇族◆秋篠宮が、57歳の誕生日を迎え、天皇にあいさつするため、皇居・御所を訪問。車で半蔵門から皇居に入る。その後、東京・元赤坂の赤坂御用地にある明仁、美智子の住まいの仙洞御所を訪問。
秋篠宮◆57歳の誕生日。これに先立ち東京・赤坂御用地の赤坂東邸で記者会見し、皇室の情報発信について「正確な情報をタイムリーに出すことが必要で、正確な情報がどこにあるかが分かることが大事だ」。長女小室眞子の結婚を巡り、ある記事について自身で事実誤認の有無を調べたとした上で「かなりの労力を費やさないといけないことが、よく分かった。基準を作るのは、なかなか難しい」。宮内庁が情報発信を強化するため、職員増員やホームページ刷新を検討していることについて、間接的ではなく、皇族が発信する方が「ストレートに伝わる」との見解を示し、交流サイト(SNS)の活用は「私はやらないと思うが、そういう可能性もあり得る」。
神宮外苑◆景観や自然保護の観点から、明治神宮外苑地区の再開発の見直しを求める超党派の議員連盟が発足し、発起人代表の船田元・衆院議員が国会内での会合で「さまざまな疑問点、懸念がある。非常に問題があると感じている」。計画変更を求める決議を翌年1月にも取りまとめ、東京都などの関係機関に申し入れる方針。

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