「従軍慰安婦」問題に見る「メビウスの帯」断章

「大いなる錯覚」「錯覚の環」をつなげて、「大いなる錯覚の環」とし、この「環」の分かりやすい説明として、「メビウスの帯」を提出します。……裏表のない曲面、「メビウスの帯」……実に面白いものです。普通の帯は表と裏は別の平面なのですが、細長い帯をひとひねりしてつなぎ、これを巨大な道路と考えてみると、分かりやすいのです。どこを道路の表面と思って入っても、歩くと裏側に回り、さらにまた表面に戻ることになります。
 さらにこの「メビウスの帯」を真ん中から縦に切ると、長さが倍で、ひねりが2回となり、それをさらに縦に切ると、2回ねじれた帯が2つ絡み合って…(その03)より

NHK「戦争をどう裁くか」改変事件は(その03)~(その06)

(その01) 「日記風」2000年5月分より「従軍慰安婦」問題の関連部分のみ抜粋

 2000.5.3 「従軍慰安婦」「南京事件」で希有な当局資料を無視した議論が続くのは恥ずかしい
 私には、この国際組織に直接物申す時間も義理もない。かといって、これまでに、この種の運動関係者の言を漏れ聞く度に感じてきた資料整備と分析の不確かさを、素知らぬ顔で見過ごすのも、日本人として居心地が悪い。上記の女性の市民ヴィデオ制作者たちの中心にはNHKスペシャル制作者もいたから、話が通じる可能性もあるので、質問の形式で要望を述べたのである。
 この「法務部陣中日誌」の存在は、ある程度の研究者なら知っている。私は、この件を専門的に調べているわけではないので、とりあえず、手元の文献だけで論ずるが、試みに、大月書店が11年前の1989年に出した『日本近代史の巨像と実像』(3)「南京大虐殺の真相」を見ると、この日誌を、家永教科書裁判で「国側証人」に立った元海軍軍人の作家、児島襄の「証言の嘘はすぐばれる」(p.141)「史料」として挙げて…… ⇒全文を読む

(その02) 「日記風」2000年6月分より「従軍慰安婦」問題の関連部分のみ抜粋

 2000.6.2  「第十軍(柳川兵団)法務部陣中日誌」の実物の所在と背景事情(?)
「陣中日記」の実物は「みすず書房が保管している」とのことである。
 上記の本の「凡例」などに実物の所在場所の記載がなかった理由は、ことの性質上、さらには解説者としての名前も出した編集者の物故という事情もあり、当然のことながら、確答を得たわけではないのだが、どうやら、実物の入手経過が複雑だったことにあるらしい。個人が戦後も密かに所蔵し続けていた公文書や「日記」類の入手の背後には、遺族などの複雑な事情が潜んでいる場合が多い。この「日記」が辿った運命も、そのようなことらしいのである。しかも、「殺人」「強姦」などの犯罪の判決文には、上記の本では伏せ字にしている氏名が明記されている。一般公開が…… ⇒全文を読む

2001.1.29~2.1 放送:NHK ETV2001 シリーズ「戦争をどう裁くか」 第1回「人道に対する罪」、第2回「問われる戦時性暴力」、第3回「いまも続く戦時性暴力」、第4回「和解は可能か」

因果は巡るNHK戦争裁判メビウスの帯2

(その03) 2001年4月の電子手紙よりNHK「戦争をどう裁くか」改変事件をさらに裁く部分のみ抜粋 2001.4.13-4.27

 NHK「戦争を裁く」改変事件をさらに裁く(集会案内)
 およそ、ものごとを論理的に分析し、思考し、判断することは、やさしいように見 えて、実に難しいことなのです。本年の2001.1.29~2.1.NHK/ETV「戦争を裁く」4夜連続番組、以下、「NHK戦争裁判」と略称、を巡る事情の背景にも、この難問が潜んでいます。私は、この難問をまず、「大いなる錯覚」と名付けます。
 私は、この難問を避ける議論では、「大いなる錯覚」が打ち破れず、その結果、こ の典型的な「錯覚の環」から抜け出すことができない個人、組織の混迷が、この21世 紀、新たな千年紀をも、再び覆ってしまうことを憂え…… ⇒全文を読む

お断り:2017.5.3 その04~06を日付順に入れ替えています。

(その04) 続:NHK戦争裁判の大いなる錯誤 2001.4.28

 直前改変のETV番組、「戦争を裁く」の企画が、最初に「ホロコース トの大嘘」を掲げること自体、実は、アメリカの侵略の正当化のデマゴギーの先兵に他ならないと、喝破しました。驚く人も多いでしょうが、これは、まるで不思議でも なく、珍しくもない歴史的現象なのです。
 日本が大陸を侵略した際の代表的な檄は、「東洋平和のため」でした。「五族協和」でした。「東洋平和のためならば、何で命が惜しかろか」と歌って、数百万人の日本軍兵士が死に、そのひと桁上の「東洋」人の死者が出たのです。私は、読売新聞の過去を調べるために、国会図書館の古い蔵書を検索し、その一部を見ました。
「白人」が、いかに「東洋」を侵略し、残酷な搾取、収奪を続けてきたかという主旨の冊子が、無数といっても過言でないくらいに残っています。近代の侵略戦争は、常に、「人道」の旗印の下に行われたのであり、遅れて参入した半封建的な資本主義国家、日本も、その例外では…… ⇒全文を読む

(その05) 「ホロコースト」「ユーゴ民族浄化」「百人斬り」嘘の因果は巡るメビウスの帯 2001.4.29

 昨日送った関連の電子手紙のように、「女性国際戦犯法廷」なる出し物の主催者代 表、朝日新聞記者の経歴の松井やよりさんは、最初から、欧米諸国のユーゴ侵略を 「レイプ」のガセネタで支援し続けた怪し気な疑似平和運動に、「取り込まれていた」(ユーゴの被害者救援運動者の言)のでした。
 それほど具体的な経過を追わなくても、私自身が、このような俯瞰的な観測につい ては、絶対の自信を持って断言できます。アメリカ人が関わる平和運動には、国際独 占資本が金を出していたりして、実に怪しげなのが多いのです。遅れた半封建的な資 本主義国、日本でさえも、戦前、朝日新聞記者などの言論人を総動員して、「宣撫工 作」を展開…… ⇒全文を読む

(その06) 歴史は物語か実録かNHK戦争裁判の喜劇に見る「講釈師、見てきたような嘘を言い」の枠組 2001.4.30

 光陰矢のごとし、とか、この事件の関係者の年齢を考えると、ああ、やんぬるかな、民放労連で私が放送問題の中心的な担当者だった時代を顧みて、いかに経験の蓄積を伝えることが困難なのかを、深く実感せざるを得ません。欧米では医学の祖と位置付けられるヒポクラテスが、「経験は失われ易い」として、それを書き残す努力をしました。それに比較すると、偉そうなこと言うなと、足下を掻っ払う輩が出そうですが、当時でさえ、毎年、新入組合員相手に同じ議論を繰り返す必要があって、それを、「賽の河原の石積み」と嘆いていたのです。
 その上に、このところ、民放でもNHKでも、労組の運動が沈滞していますから、い わゆる現場を知らない教授たちを招く原則論の勉強会だけで、実践が伴わず、市民層 にも内部の実態が伝わり難くなっているです。だから、率直に言うと、唖然とせざる を得ない発言が…… ⇒全文を読む

2005.1.12:朝日新聞報道:「NHK『慰安婦』番組改変 中川昭・安倍氏『内容偏り』前日、幹部呼び指摘」