1999年 関西電力本社前 韓国からも参加

この知事宛メールの取り組みは、グリーンピース・ジャパンの賛同をえています。


福井県知事は、3月20日(土)に、関電社長に対し、MOX契約に入ることを了承すると正式に伝える予定です。大至急、知事に「MOX契約を了承するな」の抗議メールを送ってください。


福井県知事へのメールはこちらから

全国から寄せられたメールはこちらでご覧ください



福井県知事へのはがきはこちらで
ダウンロードできます

WORD版    PDF版
宛先 〒910−8580 福井市大手3丁目17番1号
      福井県知事 西川一誠 様


 「いまさらまだプルサーマル?」と思われる方も多いことでしょう。福島県も新潟県も、刈羽村の住民投票の勝利等を背景に、2002年の東電不正事件の後にプルサーマル事前了解を撤回し白紙に戻しました。
 ところが、関西電力は、三度目のプルサーマルに血道をあげています。3月中に海外メーカーとMOX燃料の加工契約を結び、2008年までに高浜3・4号機でプルサーマルを実施するというのです。
 福井県・新潟県・福島県・全国の人々がつくりだした反プルサーマルの流れを止めてはなりません。この反プルサーマルの流れの力、全国からの声で、関電MOX契約の企てにストップをかけましょう!
全国から、福井県知事に「プルサーマルを認めるな」のメールを送りましょう。

■関電は3月にもMOX契約を狙っている
 関電はこの3月中までにMOX燃料製造契約を結ぼうと狙っています。関電は昨年10月23日に品質保証の改善報告書を国や福井県に提出しました。原子力安全・保安院は今年2月5日に関電報告書を基本的に了承し、MOX燃料加工契約に進むためのお墨付きを与えました。保安院は、関電の品質保証体制にはまだ不十分な点があると指摘しながら、了承を与えたのです。関電がMOX加工契約を結ぶために残されているのは、福井県・高浜町の了解だけです。

■焦点は、福井県知事の了解に
 福井県知事は、2月24日から始まった県議会の冒頭で、高浜町と県議会の意向をみてから、議会終了後に判断すると述べました。県当局は、「10月23日の関電報告書は訂正することは何もない」(2月20日の市民との交渉で)等と述べ基本的に関電のプルサーマル推進を容認している状況です。県議会の絶対多数派自民党は、もちろん推進です。
 福井県では「原発3点セット」と呼ばれるものがあります。敦賀3・4号炉の増設では、電力需要の低迷の中、事業者の日本原電が計画を先延ばしにしています。「もんじゅ」の改造工事入りについては、最高裁判所の判断が大きく影響してきます。最も進めやすいのが、関電プルサーマルという状況になっています。

■政府は危険手当としての交付金を大ふんぱつ
 政府は電源3法交付金を使って、MOX燃料受け入れ自治体に新たにお金を出すといいます。1.電力会社がプルサーマル計画の受け入れを地元に申し入れした翌年から5年間、県・立地自治体への交付金を年間2千万円ずつ増額。5年間で1億円。2.MOXによる発電が開始されると、発電量を3倍に換算して交付金を算出する。3.使用済みMOX燃料の貯蔵に対しては通常の使用済み燃料の貯蔵の2倍の交付金を出す。1トンあたり40万円を80万円に。
プルサーマルは、通常の原発と同じで安全だと言ってきたのに、それをかなぐり捨てて、カネの力で押しつけざるを得なくなっています。まさに危険手当です。

■BNFLデータねつ造事件について謝罪もしていない関電
 関電は、1999年のBNFLデータねつ造事件について、なぜデータねつ造が行われたのか、なぜ関電はそのことを知っていながら国にも県にも市民にも報告しなかったのか等、福井県民に一切説明すら行っていません。もちろん謝罪も行っていません。また、今なお「データねつ造はあったが安全性に問題はなかった」と公言しています。BNFL事件に対する真摯な反省の姿勢は全くありません。傲慢きわまりないものです。

■地元でプルサーマル大宣伝
 このような姿勢で、関電は昨年から地元でプルサーマル大宣伝を行っています。本気なのです。プルサーマル推進のパンフレットを県内全戸に配布し、電柱には「だ・か・らプルサーマル」の看板。福井新聞の2面を使った大広告。「プルサーマル理解活動」と称して、福井県下の各種団体・企業等への出前説明会に約3700人、出前教室に1800人、議会・区長等との対話活動に延べ8200人が参加したと言います。まさに金の力です。これら膨大な費用は、全て私たちの電気料金から賄われているのです。一体いくら金を投入しているのかすら関電は明らかにしません。しかもその宣伝内容は真実を隠そうとする意図に満ちたものです。

■このままでは福井・高浜が危険なプルサーマルの実験場に
 福井県知事が了承すれば、関電は3月までにMOX契約に進むでしょう。このままでは、福井県・高浜町が超危険なプルサーマルの実験場になってしまいます。
 プルサーマルは、ただでさえ危険な原発を一層危険にするものです。関電のプルサーマルが進めば、六ヶ所再処理工場を動かす口実ともなるでしょう。破綻寸前の核燃料サイクル、プルトニウム利用の息の根を止めるためにも、関電の3月MOX契約を阻止しましょう。
 全国の皆さん、福井県知事に「関電のプルサーマルを認めないでください」の声を集中してください。メールやハガキ、FAXを送ってください。
 福井県内、関西、全国からの声で、関電のMOX契約を阻止しようではありませんか。


関連ニュース


■最近の関西電力MOX反対について

2月26日 MOX契約について福井県と関電の見解は大きく食い違っている
    福井県知事宛の公開質問書  関電宛の公開質問書

2月20日 福井県知事はプルサーマルを認めないでください 福井県知事宛の申入書

2月10日 関電交渉報告 関電は「10月23日の関電報告書は不十分だった」と事実上認める

関電の3月MOX契約を最優先させた「保安院評価書」(2/5付)

1月23日 関電交渉報告 関電は、MOX燃料に関して申請者資格がないことを認めず

関電の3月MOX契約を阻止し、プルサーマルを断念させよう <ニュース75号>

関電の「報告書」(10月23日)は 品質保証に関する国の新基準を満たしていない

関電宛質問書(12月18日) プルサーマル推進宣伝は即刻中止すべきです


■1999年BNFLデータ不正事件−裁判闘争勝利

通産省は9月から高浜4号のデータねつ造の疑いを知っていた! (2000/1/29)

関電に対する緊急の抗議・質問書 (2000/1/12)

(解説)ロットP783が教える関電の不正 (2000/1/19)

通産抗議文 (1999/12/24)

裁判勝利報告会 (1999/12/19)

原告団声明 (1999/12/17)

裁判関係の書面、資料


■刈羽村長宛のメール活動(2002年7月〜8月)

特集ページ