関西電力のMOX燃料加工契約に関する公開質問書


福井県知事 西川一誠 様

 私たちは、2月20日福井県庁に出向き、「プルサーマル計画についての申入書」を提出し、約45分間、県の原子力安全対策課の寺川参事と交渉を行いました。
 その中で、関西電力の海外MOX燃料の加工契約について、寺川氏は、まず仮契約(基本契約)を結び、その会社が品質保証の要求を満たす能力があるかを確認した上で、本契約(製造契約)を結ぶと関西電力から聞いていると、明確に述べられました。
  寺川氏は「我々が聞いているのは、この契約は、あくまでも基本的な契約である。実際に製造の契約は、ここの時点ではしないと聞いています。製造を実施するのは、こういうものが全部終わった段階で、もう一度[契約を]やります」と述べられています。また、市民側が「そうすると、例えば基本契約という、仮契約という形をとるというふうに関電は説明しているわけですか」と聞くと、寺川氏は「はい」と答えられました。また「ここは仮契約、ここは本契約と関電に書いてもらわないとね」との市民側の問いかけに対し「そうですね」と述べられました。このような話しを初めて聞いた私たちの驚きに対し、「詳細は関西電力に聞いてもらえればいいんですけど」と寺川参事は語られました。

 そこで私たちは確認のために関西電力に電話をしました。本日(2月26日)、回答の電話がありました。関西電力・広報部の西村マネージャーは、この件について、「契約にはいろいろな形態があり、契約の形態については未定です。1段階になるか2段階になるか、3段階になるか分かりません。ただ現段階では、関西電力が2月10日の原子力委員会に提出した資料[別紙」が基本的なものです」と答えました。
 この関西電力の回答は、上記の寺川参事の発言と大きく食い違っています。寺川参事は明らかに2段階(仮契約と本契約)の契約形態だと関電から聞いていると言われています。しかし関西電力は、「1段階か2段階か3段階かは分からない」とし、基本的には、「1段階」契約形態であると言っています。
 そのため、以下の質問にお答えください。

質  問  事  項

1.寺川参事が語られた、「仮契約の後に本契約」という話しは関西電力の誰から、いつ聞かれたのですか。


 なお、現在開会中の福井県議会では、関西電力のプルサーマル問題が大きな議題となり、県知事は、県議会での議論を踏まえて判断すると述べられています。そのため回答は文書で早急にお願いいたします。

2004年2月26日

脱原発ネットワーク福井 田代牧夫
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