12月のセミナーのお知らせです。ご参加をお待ちしています。
(1)暗号が大変だ!!―暗号の政府管理強化と反対運動の国際動向について
日時 12月26日(土) 15時から17時ころまで
(2)Linuxの「デスクトップ環境」を探検する+Linux相談会
日時 12月28日(月) 19時から21時ころまで

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(1)暗号が大変だ!!―暗号の政府管理強化と反対運動の国際動向について

今年の春頃から、欧米政府を中心に暗号規制の話題が活発になりつつあります。
今後の動向次第では私たちの通信の秘密の権利の根幹が揺ぎかねない状況です。
詳しい説明はメールの後段をごらんください。

日時 12月26日(土) 15時から17時ころまで
オンライン(Jitsi-meet)
参加費:無料
参加方法:JCA-NETの会員にはこの会員向け告知で開始の30分前に会議室情報
を通知します。
JCA-NETの会員以外の方は、下記に参加申し込みのメールを送ってください。
送り先
jcanet-seminar@jca.apc.org
タイトルに「セミナー(1)参加」と書いてください。
本文はお名前をお書きいただけばよいです。

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(2)Linuxの「デスクトップ環境」を探検する+Linux相談会

デスクトップ環境の面白さを紹介します。(詳しい説明はメールの後段をごら
んください。)また、前回LibreOfficeの入門を行ないましたが、フォローアッ
プの時間をとります。わからないことなどあれば質問をお寄せください。その
ほかLinuxについての質問や疑問、役に立ちそうなソフトの紹介など、参加さ
れた皆さんとの情報ができる場にしたいと思います。遠慮なく、気軽に覗いて
みてください。

日時 12月28日(月) 19時から21時ころまで
オンライン(Jitsi-meet)
参加費:無料
参加方法:JCA-NETの会員にはこの会員向け告知で開始の30分前に会議室情報
を通知します。
JCA-NETの会員以外の方は、下記に参加申し込みのメールを送ってください。
送り先
jcanet-seminar@jca.apc.org
タイトルに「セミナー(2)参加」と書いてください。
本文はお名前をお書きいただけばよいです。

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■(1)暗号が大変だ!!―暗号の政府管理強化と反対運動の国際動向について
■暗号規制問題についての簡単な解説

各国政府が検討しているのは、暗号の強度を維持しつつ、暗号化されたデータ
に警察や情報機関などしかるべき機関が例外的にアクセスできるように暗号の
仕様に法的な制限を課したいというものです。この議論が活発化した背景には、
ヨーロッパで何度か繰り返されたテロ事件や人身売買の取り締まり対策にとっ
て、暗号化されたコミュニケーションが捜査の妨げになっているという主張が
あります。

特に、注目すべき事態として、米司法省が音頭をとって「(米司法省国際声明)
エンド・ツー・エンドの暗号化と公共の安全」という共同声明が出され、日本
政府も署名したことです。声明の日本語訳が下記にあります。
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/202010doj_etoe_statement/?seq_no=3

暗号の国家管理については、バイデン政権もトランプ政権の政策を継承する可
能性が高いともいわれています。
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/20201106_biden_cryptwar/

こうした動きとは別に、EU理事会も暗号化されたチャット通信のマスターキー
を政府が要求しているという報道も出されています。
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/eu-backdoor-surveillance/?seq_no=4

インターネットの草創期から、ネットのユーザーたちの間では、暗号化された
通信の重要性が認識されてきましたが、その反面、暗号化通信はネットの通信
傍受捜査やパソコンの押収によるデータの収集といった捜査機関や諜報機関の
活動の妨げになるとして、各国政府は、暗号技術の規制を何度も試みてきまし
た。「暗号戦争」などとも呼ばれる熾烈な闘いが、ネットの活動家と政府の間
で今に至るまで20年以上も続いているともいえます。他方で、こうした状況が、
国策による5G導入や暗号技術を使った仮想通貨の普及で大きく変ろうとしてい
るのが現在の状況でもあります。

暗号は、実際にネットでのコミュニケーションのプライバシーを保護する最も
根幹をなす仕組みです。しかし日本では、市民運動や労働運動などでは暗号の
意義が十分浸透しておらず、反監視運動やプライバシー運動でも暗号規制は焦
点になっていないと思います。データの暗号によるセキュリティの確保をどう
したらいいのかについてのノウハウも十分に普及していないと思います。

そこで今回のセミナーでは、これまでの暗号をめぐる攻防戦を振り返りつつ、
現在の暗号規制の状況と、私たちの対処の方法について参加された皆さんと議
論します。

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■(2)Linuxの「デスクトップ環境」を探検する+Linux相談会
■Linuxのデスクトップ環境の簡単な解説

Linuxは難しいと言われますし、実際難しいところもありますが、他方で、
WindowsやMacにはない面白さもあります。多くの種類(ディストリビューショ
ン)があり、その見た目もまた個性的なものも多いのです。そこで今回は、ディ
スプレイの見た目ト操作感、デスクトップ環境の面白さを紹介します。

以下「LinuxのCUIとGUI、デスクトップ環境を理解しよう」(西村めぐみ
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1602/19/news025_2.html)からデ
スクトップ環境の説明を引用しておきます。

「ウィンドウをどのように表示するかだけではなく、アプリケーションソフト
を起動する方法(Windows環境でいえば“スタートボタンを使うかどうか”な
ど)や、画面全体をどのように使うかなどをまとめたものが「デスクトップ環
境」です。

 さて、Windowsユーザーでしたら、“デスクトップテーマ”を利用して壁紙
や画面の配色、操作音などをまとめて変更した経験があるでしょう。これに対
し、Linuxで“デスクトップ環境を選ぶ”ことは、見た目のみならず、
「Windowsでタスクバーやスタートボタンを使うかどうかを決める」といった
イメージになります。もちろん、見た目も変わります。

 Linux環境で広く使われているデスクトップ環境は「GNOME(グノーム、ノー
ム)」と「KDE(ケーディーイー)」の2つで、多くのディストリビューション
がこのどちらかを採用しています。この他、軽量化を重視して設計されている
「LXDE(Lightweight X11 Desktop Environment)」や「Xfce(エックスエフ
シーイー、エックスエフシー)」、GNOMEから派生した「MATE(マテ)」や
「Cinnamon(シナモン)」などがあります。」

上のような説明では漠然としていてわかりにくいかもしれません。セミナーで
は実際のデスクトップ環境をいくつか紹介しながらその多様性を知っていただ
こうと思います。

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問い合わせ先
小倉利丸(JCA-NET理事会)
toshi@jca.apc.org
070-5553-5495