7月のセミナーは下記の日程で開催します。ぜひご参加ください。参加方法は、
最後に記載してあります。

●7月25日(月) 19時から セミナー1:運動のドキュメントを残すには―Internet
Archive
●7月28日(木) 19時からセミナー2:データ搾取と闘う。プライバシーインター
ナショナルの紹介(世界のネットアクティビズム:第4回)
●7月31日(日) 15時からセミナー3:女性の権利プログラム(APC)、ヘイトをハック
する。
ゲストコメンテーターに本山央子さん(アジア女性資料センター)をお招きします。

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■セミナー1:運動のドキュメントを残すには―Internet Archive
■7月25日(月) 19時から

社会運動や市民運動が発行している膨大なニュースやビラ、パンフレットなど
は貴重な運動の記録です。紙媒体が主流の時代には、図書館が重要な文書保管
の機能を果していましたが、図書館はこうした運動の資料を受け入れてくれる
とは限りません。ミニコミをどのように後世に残すかは大きな課題になってい
ます。100年後にもみなさんが発行してきたミニコミやパンフを残すにはどう
したらいいでしょうか。

インターネットの時代の最も大きな特徴は、私たちひとりひとりが情報発信の
主体でもあるという点にあります。残念ながら、私たちが発信している情報ま
で図書館が保存してくれるわけではありません。市民運動や社会運動もまた、
運動が継続し、ウエッブやブログ、SNSのアカウントが継続していれば公開さ
れていますが、人間であれ組織であれ寿命があります。せいぜいで100年に満
たない期間しか多くの人々の活動の記録は維持できません。たとえば100年以
上も前の明治期の自由民権運動の資料は紙媒体だったからこそ残されています
が、これがデジタル資料として誰かのパソコンのハードディスクに保存された
ものだったとしたら、果して残っていたでしょうか。デジタルデータは紙のよ
うに劣化しませんが、データ保存は容易ではないのです。では、諦めてしまう
しかないのでしょうか。

今回は、資料を後世に残すことを意識的に考えてみます。参考として、米国の
非営利のデジタル図書館、Internet Archiveの取り組みを紹介します。あわせ
て、このサイトを使ってキュメントを残す方法も紹介します。

Internet Archive
https://archive.org/

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■セミナー2:データ搾取と闘う。プライバシーインターナショナルの紹介(世
■界のネットアクティビズム:第4回)
■7月28日(木) 19時から

今回は、英国に拠点を置くプライバシー・インターナショナル(PI)の活動を紹
介します。1990年に設立された非常にアクティブで影響力の大きな団体です。
ウエッブで活動の目的を「政府や企業は、テクノロジーを使って私たちを搾取
しています。彼らの権力の乱用は、私たちの自由と、私たちを人間らしくして
いるものそのものを脅かしています」と述べ、「1990年以来、PIは世界中でプ
ライバシーの権利を促進するために活動してきました。具体的には、プライバ
シーに対する脅威に対する認識を高め、監視の手法と戦術を監視し報告し、プ
ライバシー保護の提供に向けて国および国際レベルで活動し、プライバシー保
護の措置を監視し、テクノロジーを通じて個人情報を保護する方法を模索して
います」と、その活動の目的を述べています。

多くのキャンペーンも手がけています。
対企業キャンペーン
https://privacyinternational.org/campaigns/targeting-companies
対政府キャンペーン
https://privacyinternational.org/campaigns/targeting-governments

英国は米国とともにグローバルな監視テクノロジーについて、重要な役割を果
しており、PIの活動も多岐にわたります。最近の活動を紹介しながら、インター
ネットで起きているグローバルな問題を通じて、日本での取り組みで必要なこ
とは何なのか、についても皆さんと議論します。

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■セミナー3:女性の権利プログラム(APC)、ヘイトをハックする
■7月31日(日) 15時から
■ゲストコメンテーター:本山央子さん(アジア女性資料センター)

APC(進歩的コミュニケーション協会)のプロジェクト、the Women's Rights
Programmeが発行しているオンラインジャーナルの6月最新号がヘイトスピーチ
を特集しています。今回は、この特集記事を紹介します。以下はこの特集にあ
たっての巻頭言です。

「この10年間、少数派とみなされるグループや、政治的・社会的・文化的に標
的とされる人々に対する、宗教に基づくヘイトスピーチがオンラインで増加し
ているのを目の当たりにしてきました。宗教に基づくヘイトスピーチでは、マ
イノリティとみなされる宗教だけでなく、自らをマジョリティとみなす宗教の
価値観や規範に「違反する」とみなされる他のアイデンティティも、ヘイトス
ピーチの対象となります。そのヘイトスピーチは、多くの場合、暴力や破壊を
もたらすことさえあります。

しかし、宗教に基づくヘイトスピーチは新しい現象なのでしょうか。いいえ、
インターネットが登場する以前から起こっています。それは時間、場所、行為
者を経て長い軌跡をたどります。これまでもありましたが、ある時期になると
エスカレートするのです。

今この瞬間も、政府やテクノロジー企業はヘイトスピーチに対処せず、むしろ
ヘイトスピーチがもたらす暴言、暴力、注目から政治的、経済的に利益を得て
いるのです。このような状況の中で、人々、特に女性やLGBTIQ+の人々は、自
らヘイトをハッキングするための対応や方法を進化させてきました。今回の
GenderIT.orgでは、愛、ユーモア、思いやり、反撃、沈黙などを通して、私た
ちがどのようにヘイトをハックしているのか、ポッドキャスト、分析、イラス
トなど様々な形で探求しています。」

今回は、コメンテーターとしてアジア女性資料センターの本山央子さんにおい
でいただきます。

参考資料
GenderIT.org
https://genderit.org/edition/hacking-hate
アジア女性資料センター
https://www.ajwrc.org/

開催方法 オンライン(参加方法は後述)
参加費 無料(カンパ大歓迎)

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参加費:無料(カンパ大歓迎)
オンラインはJitsi-meetを使用します
オンライン会議室 Jitsi-meetのマニュアル
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93

参加方法:JCA-NETの会員メーリングリスト、セミナーメーリングリストに登
録されている方は、当日30分前に、メーリングリストからの会議室案内をみて
アクセスしてください。

JCA-NETの会員以外の方でセミナーに初めて参加される方は予約が必要です。
おなまえ、メールアドレス、参加希望のセミナー番号(複数可)を書いて、下記
に申し込んでください。
jcanet-seminar@jca.apc.org
あるいは下記の申し込みフォーム(cryptpadのサイト)から申し込むこともできます。
https://cryptpad.fr/form/#/2/form/view/Bc7-wTIrbKnDu16lpB9FqLgtLg0EeZYg…
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余裕のある方は是非カンパをお願いします。
セミナーはJCA-NETの会員の会費で運営されています。
郵便振替口座
JCA-NET (シ゛ェイシーエイ-ネット )
記号番号:00190-3-417584
ゆうちょ銀行〇一九店 417584

問い合わせ先
小倉利丸(JCA-NET理事)
toshi@jca.apc.org
070-5553-5495