ユニオンはタイムマシン 3年前に遡って団体交渉

2018年9月21日大阪外語分会は文際学園に抗議及び要求書を提出した。
2016年に大阪外語専門学校の加藤組合員は定年退職し再雇用を希望。
その時6ヶ月前から団体交渉を要求していたが文際学園は拒否
その理由は
「定年時再雇用の労働条件は義務的団交事項ではない」 というもの。
大阪外語分会は労働条件の変更に関する事前協議約款も結んでいた。
それなのに
そして、加藤組合員の給料は47パーセントに。なんと53パーセント減に。
長澤運輸裁判での20パーセント減は社会的に容認されると言う判決も納得できないが、こ
ちらは54パーセント減。
話にならない。
そして大阪高裁は、2件の判決を文際学園(伊勢洋治理事長)に言い渡した。
「合同労組は利害関係人であり、文際学園は組合に財務諸表を閲覧させなければならない」
「再雇用の労働条件は組合との義務的団交事項である」
そして加藤組合員の団体交渉が拒否された時点に戻ることができる。
この2件の判決により、タイムマシンにのってなにわユニオンは文際学園と加藤組合員の
定年時に遡り団体交渉をするのだ。
おかしいことが起こったら、アンカーボルトを打ち込め。
そして闘い続ける。
なにわユニオンは、3年間の闘いで高裁判決を獲得した。
さあこれから大反撃だ。
そうすれば映画『バック ツー ザ ヒューチャー』のように過去に戻れるのだ。
団体交渉という車で。
2018年9月21日提出の組合抗議及び要求書

2018年(平成30年) 20

 

学校法人 文際学園

大阪外語専門学校

理事長 伊勢 洋治 殿

労働組合 なにわユニオン

執行委員長 大橋 正幸

 

同 大阪外語分会

分会長 

 

抗議及び団体交渉申し入れ書

 

なにわユニオン及び同大阪外語分会は、貴学園に対して下記の抗議及び要求を行い、誠実に団体交渉に応じることを申し入れます。団体交渉は201810日(曜日)から10 19日(曜日)までの間に開催することを要求します。(※10月10日は執行委員会のため除く

窓口でその日程を協議するものとする。日程については3日程度の選択肢を提案し協議すること。またこの申入れ書に対する回答は、団体交渉の前日までに文書で組合へ提出すること。

(1)抗議

 2018年8月30日及び同年9月14日、大阪高裁は貴学園のなにわユニオンへの不当労働行為の判決を下しました。判決に従い、速やかに組合に不当労働行為を謝罪すると共に定年時再雇用の団体交渉を加藤、松谷両組合員について行うこと、また組合に財務諸表を即時閲覧させることを要求します。

過去の不当労働行為に対して厳重に抗議すると共に、解決に向け歩みだすよう強く要請します。判決に従わず解決を遅らせる場合はあらゆる手段で抗議します。

(2)要求

1 加藤、松谷組合員の定年時再雇用の労働条件について組合と協議すること

2 財務諸表を即時組合に閲覧させること

3 学園は定年時再雇用の労働条件についての団体交渉を拒否し続けた結果についての責任を取り、現在までの組合の要求額と現在の給料の差額を加藤、松谷組合員の定年再雇用時に遡り清算すること、また組合のこの事件に関する費用を弁償すること。

 

加藤組合員 229600(退職時給与×0.7)-179000(現在の給与)=50600円(差額) 30ヶ月(退職時から現在までの月数) 1,518,000円

松谷組合員 311500-243000=68500円(差額)10ヶ月 685,000円

弁護士費用 着手金等 600,000円 + 労働委員会費用

合計 2,803,000円+労働委員会費用

以上