武蔵野版『不祥事隠し』独自捜査シリーズ(その14)

拡声器「街宣」発展、細川受刑者の代理人が市に抗議文送付

2000.9.9

 前回の予告通り、「手持乾電池式拡声器」による演説を、8.21.(月)17:00~17:30.三鷹駅北口で行った。わが新案、小型の折り畳み映写幕の廃物利用による「チャリンコ携帯看板」は、人目を引き、効果満点。手持ちの大型マジックを4色使った。下記の文面である。

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武蔵野市役所『税金横領』事件

(本年5月、元納税課員が犯行を認め、3年の実刑確定)

背後に潜む奇怪な『隠蔽』『偽装』『詐欺』を暴く!

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土屋市長・与野党議員・警察・検察・メディア

公費接待・癒着、おぞましき腐敗構造

市議会は機能不全、市民は情報途絶

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あらゆる組織から独立『武蔵野市・野人1号』宣言

Web総合誌『憎まれ愚痴』編集長

木村愛二(この4文字で検索エンジンO.K.)

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 さらに、この「チャリンコ携帯看板」に加えて、「空中回転プラカード」を発明した。夏のトマト栽培に使っている緑の園芸用の棒を2本、演説の場で継ぎ足せるようにし、その上にA2サイズのプラカードを嵌め込む考案をした。それを頭上高く掲げ、演説の内容に合わせて裏表がクルリと回転する仕掛けである。つまり、A2サイズの図を、2枚も用意できるのである。

 昔懐かしい講談には、弁慶の7つ道具と言う表現があったが、これは実に楽しい作業である。40年前の学生演劇の大道具方としては、胸が踊る。黒沢明監督「7人の侍」をも思い出した。そのもじりのテレヴィ・ドラマ「3匹の侍」もあった。あのドラマのスタッフがフジテレビ労組結成の中心になったのだが、この私が、民放労連関東甲信越地連執行委員時代に、学友からの依頼を受けて、たったの一人で極秘裏にオルグしたのだった。こちらは「1匹の侍」だけで十分。いや、誰にも遠慮をせず、一人だけで戦うのは実に気楽である。力の限り暴れ捲って、市役所に潜む山賊を全部退治して見せるぞ!

副署長も出動、新聞紙に隠したヴィデオ撮影情報

 駅前宣伝では当然のことながら、武蔵野警察署の妨害は皆無だった。理由は、ただただ、人目が多いからに他ならない。武蔵野警察署は、暗闇好みのゴキブリ並のチンピラ・ゴロツキの本性を暴露したのである。

 たまたま通り掛かった知人からの電話情報によると、警察用の大型携帯電話を胸のポケットに入れた刑事がいて、その隣の、やはり明らかに刑事風の男が、新聞紙に挟んだ大型のヴィデオ・カメラで私を撮影していたそうである。翌日、警視庁の広報に抗議の電話を入れ、続いて、詐欺などの「知能犯」を担当する「捜査2課」を指定して電話を回させ、相手の官職氏名を質し、「山下警部」に、詳しい経過と事情を話して、捜査の努力を求めた。さすが「捜査2課」、問題点の理解は早かったが、本当に動くかどうかは保証の限りではない

 武蔵野警察署にも電話して、すでに何度も話したことのある「広報担当」の永元(ナガモト)副署長に、以上の警視庁捜査2課への捜査申し入れの件を伝えると同時に、ヴィデオ・カメラ撮影の「肖像権侵害」を抗議すると、やおら、私の演説が「理路整然」とかオベンチャラまで交えて、「私も行って聴いてた」と認める。「ちゃんと捜査せよ」などと厳しく求めると、副署長の声の調子は揺れに揺れている。どうやら、かなりの圧力の下で「あえいでいる」感じである。

 以後、若干省略するが、市議会の定例会が開かれた9.5,6.の両日は市役所前、9.7.には武蔵境駅北口で演説した。

細川受刑者の代理人、原口弁護士が市に抗議文送付

 市議会の定例会は、9.5,6.の2日の予定が、9.7.まで延長された。そこで、山本ひとみの媛が、不祥事件に触れた。その中で新事実として、山本ひとみの媛は、細川受刑者の代理人、原口弁護士が市に抗議文を送付した件について、市長の見解を質したのであるが、実は、それ以前に私自身が、原口弁護士に電話を何度もして、やっと掴まえ、この抗議文に至る以前の経過を聞き、弁護士としての奮起を促していたのだった。

 上記の抗議の内容の基本は、市当局が細川受刑者に「内容証明付きの請求書」を送っていたことである。請求金額は、すでに議会でも市長の土屋正忠の彦が、何度も勝手に「確定」と強弁していた約4,300万円に、細川受刑者に市が支払っていた退職金、約1,500万円を加算した約5,800万円である。この内、約1,100万円は、「業務上横領」として細川被告が法廷で犯行を認め、判決に記された金額である。しかし、詐欺部分とされる約3,200万円については、いかなる場でも「確定」はされていないのである。「領収書」があると称しているのは、表面だけで見ると、大地主の次男坊で詐欺の被害者と称する井野光章、市長、税務部長、納税課長ぐらいなものである。納税課長は、その領収書を武蔵野警察署に渡したと言っている。しかし、公的な場での調査は、まったくなされていないのである。裏付となる金融機関の帳簿の調査も行われてはいない。

 私が、やっとのことで電話口に捕らえた際、原口弁護士は、確定もしていない約4,300万円の金額、細川受刑者が「そんなに多くない」と語っている金額を、「内容証明付きの請求書」として送り付けた市当局の行為に対して、かなり怒っていた。原口弁護士は、やたらと忙しがっていたが、私は、あえて、彼にも直接の圧力があったのかと聞いた。彼は、それはない、もしもあったら戦うと言った。私はさらに、こちらの進展状況を話し、法廷で会ったことのあるはずの市議会議員、山本ひとみの媛から連絡があったかと聞いたところ、彼は、ないと答えた。そこで、私は、そちらから連絡してくれと求めた。

 この私の電話の結果が、抗議文の送付と、その送付についての山本ひとみの媛への連絡に繋がっているはずである。私は、原口弁護士が、下手な嘘を付いたり、二枚舌を使うタイプではないと判断している。

市長のマンション前で演説したら下品なチンピラ警官が妨害

 上記の抗議文送付に関する市長の暴言への怒りから、ついに市長のマンション前での演説へと、事態は発展した。9.9.土曜日午前、現在執筆中のホームページ原稿をしたためようと、使い慣れたるルポ(東芝が製造中止の骨董品)を机の上に乗せたものの、怒りが高まり、暑さも加わり、ムカムカ。突然、方針を変更して、7つ道具を自転車に積み込み、ぶっ飛ばした。

 それだけの怒りが込み上げてきたのは、なぜか。下品な市長、土屋正忠の彦は、抗議文送付に関する山本ひとみの媛の質問に対して、最初は「おととい届いたが検討してない」などと「惚け通す」作戦に出た。だが、再度返答を求められると、いきなり怒鳴り出した。「君は犯罪者の側に立って云々」などと、居丈高な脅しに出たのである。私は、傍聴席から、「俺も原口弁護士に電話をしている。俺にも同じことを言ってみろ。お前の方が泥棒の上前をはねる悪質な犯罪者だ!」と怒鳴ってやった。議会事務局が、いつものように、右往左往し始めたが、誰も私を制止はできない。

 特に、この件に関する怒りが、9.9.土曜日午前、ピーカンの晴天、真夏並の急速な気温上昇と共に、カッと込み上げてきたのである。現場では、誰が通報したものか、自転車で駆け付けてきた下品なチンピラ警官が、「許可書があるか」などと妨害したが、やはり、手出しはできない。実に下らないので、この妨害に関しては、単に下品な若僧、お粗末至極と記すに止める。官職氏名を聞いても名乗らないので、公務中の警官の義務を無視する「言論妨害の違法行為」と叱り付け、演説終了後に少し回り道をして、武蔵野警察署前で短い抗議と警告の演説をした。

 呼んだのは誰か。市長自身か。しかし、この度重なる妨害は、彼等が、いかに言論を恐れているかの証左であり、愉快でもある。アッハッハッハ。

 本シリーズの前回のヒット数は、9.9.21時現在、86。シリーズの一括リンクのヒット数は751となっていた。拡声器「街宣」の継続によって、これをジリジリ上げるぞ!

以上で(その14)終わり。(その15)に続く。


(その15)2度が3度の横領で月(小金井)とスッポン(武蔵野)対照鮮明

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