武蔵野版『不祥事隠し』独自捜査シリーズ(その11)

「土屋さんとは親しくさせて頂いてます」井野興業代表を告発

2000.8.4

編集長舌代:「武蔵野市・野人1号」の商標登録申請

 別途、メーリング・リストの「オンブズマン・ジャパン」でも宣言したが、私は、本年8月6日付けで、「武蔵野市民オンブズマン」と、その後の略称「武蔵野オンバー」をも廃号とし、「武蔵野市・野人1号」の商標登録を申請する。ただし、登録手続きは、わがホームページで記すのみで終了である。改号の理由は、いとも簡単である。

 第1は、日本全国に「オンブズマン」から、果ては、いかにもゲルマンの同系部族語とはいえ、スウェーデン語に英語を継ぎ足して「オンブズパーソン」などと、長々しい自称男女同権論者気取り風に至るまでが、雨後の竹の子のごとくにニョキニョキと増殖し、安売りから権力擦り寄りに至るまでの自称革新政党並みの醜態をさらけ出し始めたこと。

 第2は、上記の第1と密接不可分の関係にあるが、スウェーデン語の「オンブズマン」は「代理人」の意味であり、詳しくは「住民の委任を受けた代理人」なのである。それを勝手に名乗るのは、いささか傲慢ではなかろうかと、名乗り初めの当初から「流行語悪乗り」の軽率さに気付いていた内心忸怩の思いが、俄かに沸騰し始めたこと。

 第3は、その間に、このような哀れむべき悪乗り風潮に、さらに悪乗りした「英語第2公用語」論までが、「家畜人ヤプー」の間に蔓延し始めたこと、である。

「野人」は「家畜人」の対極でもあるが、手元の安物辞書の「野人」の項の説明は、つぎのようになっている。

(1) いなかの人。「田夫……」(2) 礼儀作法もわきまえない人。また、教養のない人。ぶこつもの。(3) 在野の人。民間人。

「井野興業」の電話が登録されてない?!

 さて、さる8.4.(金)、前回の「(その10)『空領収書』を脅し取った前代未聞の『滞納税』詐欺か?」の冒頭に、以後、私の命に別条あった際の「捜査依頼」を記した。その入力直後、私は、井野光章(イノ・ミツアキ)に電話をした。なお、今回の標題の「土屋さん」は、改めて言うまでもないことだが、武蔵野市の5期目、今年で18年目を迎える市長、世評では「下品で恥ずかしい小物の独裁者」こと、土屋正忠の彦のことである。

 井野某に関しては、まず、電話帳の記載の仕方に不審な点があった。私は、できるだけ家族を巻き込みたくないから、井野光章が代表者であるはずの「井野興業」の電話番号を探した。どこにもない。念のために104で聞くと、やはり、ない。個人名の方には、2つも並んでいる。余り見掛けない風景だが、ワンマン企業の実態が丸見えである。

 最初の0422-51-1913を叩くと、誰も出ない。次の0422-51-2008を叩くと、「はい。ゴルフセンターです」と、営業風の女性の声が応じた。この「ゴルフセンター」、正確には「西久保ゴルフセンター」も、それに隣接し、「井野」の名字だけの金属性の金色が禿げ掛かった成金風の下品な名札が太い石の門柱に嵌まっている豪邸も、すでに、外側だけではあるが、検分済みである。三鷹駅北口から市役所に向かう「中央通り」の繁華街に連なり、新築の高級風高層マンションと向かい合い、交通量最大規模の広い交差点に面しながら、突然、樹齢何百年の欅の巨木が立ち並ぶ「由緒ある」らしき、しかしながらチグハグな一角である。

 父親の名前であろうか、別途、井野真久の名札の豪勢な門もある。「中央通り」側には、2つの巨大なビルが並んでいる。井野真久が代表らしい「井野グリーン・フォレスト」と、井野興業の所有で「西久保ゴルフセンター」の入り口をも兼ねた「日新ハイツ」である。双方ともに、下部は貸事務所、商店、上部はマンションになっている。「井野コンツェルン」は大袈裟だが、地元の最有力一族の集団であることは間違いない。

 電話した理由を説明すると、井野夫人が代わって出てきた。再び、「ご近所の云々」と氏名を名乗り、web総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長の立場を表明し、「税金横領事件で被害者としての名前が出ているので詳しい事情を聞きたい」と申し入れた。夫人の返事は、なかなかに上品風で丁寧な口調であった。あくまでも声音だけのことだが、「税金横領事件」という言葉への反応の気配は感じられなかった。鈍いのか、それとも腹が座っているのか、まるで分からない。

「井野は今、海外旅行中です。帰りの切符は先方で買うと言っていましたので、はっきりした時間は分かりませんが、6日(日曜日)ごろには戻る予定です。戻りましたら、こちらから連絡させますが……」

 そう言われて、こちらの電話番号も住所も告げ、続けて、「ホームページ」とかの状況を説明し、「私のことは土屋市長がよく知ってます」と言うと、いかにも嬉しそうに、「うちも土屋さんとは親しくさせて頂いてます」と、打てば響くような名調子。「よく知っている」ことと、「親しくしている」こととは、同じではないのだが、それはそれとして、なんだか、こちらが騙しているのか、それとも逆に、あちらの狐にたぶらかされているのか、奇妙な気分になったが、ともかく、こちらも丁寧に型通りの挨拶をして、電話を終えた。

「井野興業」の電話が登録されてない?!

 電話に関して、ついでに、先回り情報を記すと、6日(日曜日)の早朝、7時4分過ぎぐらいに、「留守番」機能にしておいたままの電話のベルが鳴った。隣室(少なくとも2部屋あるのだ!)での睡眠の邪魔にならないようにベルの音を小さくしてあるのだが、こちらが、いつもの習慣で、ベッドのわきに据えたラジカセで米軍放送のニュースを録音するために、7時少し前に目覚まし時計の音で起きていたから、隣室の電話のベルの音にも気付いた。「こんな早朝に誰が?」と不審に思いながらも、起き上がって受話器を取ろうと近付くと、留守番録音のメッセージなしにプツリと切れた。

武蔵野警察署と八王子検察庁に捜査を促す

 わがホームページの「(その10)『空領収書』を脅し取った前代未聞の『滞納税』詐欺か?」には、「わが命を賭けた真剣勝負」とか、「以上を要約した『武蔵野市民オンブズマン』の印刷物をも作成し、市役所内と井野『屋敷』周辺ぐらいには一人で配布し、ゴキブリ供の肺腑を突くこととする」と記した。しかし、『孫子』の潜みに倣えば、手間暇掛けずに「落とす」のが、最良の兵法である。

 そこで、すでにホームページ入力直後、8.4.(金)、市長の秘書室長に電話をして、「ヒショ・シツ・チョウは発音しにくいよ」と苦情を述べた上で、Web入力と印刷準備の状況を説明した。「某市議会議員は名誉毀損で訴えられるからとビビッているから、私が単独で決行する。文句があれば市長が私を名誉毀損で訴えよ」と通告した。

 人並みに土曜日と日曜日は避けて、8.7.月曜日、再び井野光章の「ゴルフセンター」の方に電話をしたら、いきなり夫人が出た。今度は、風邪ぎみのような曇った声だった。「先日お電話した木村愛二ですが、ミツアキさんは、お戻りでしょうか」と聞くと、軽く咳払いしてから、「戻りましたが、2,3日、地方に出張……」と、あまり元気のない声で返事する。「逃げたか?」と疑いつつも、「それではまた、お電話します」と挨拶した。

 つづいて、武蔵野警察署と八王子検察庁に「空領収書」の捜査を促した。武蔵野警察署の刑事の対応はチャランポランだったので、厳しく叱り付けたが、詳細は省く。

「サラ金」も「貸金業」の法律で帳簿は3年間の保管義務

 ここからは、武蔵野市議会の与野党議員すべてに対しての厳しい批判となるが、本件被告の細川が、「サラ金」に嵌まって返済に困り、税金横領に及んだことは、公然の事実として語られている。ところが、その「サラ金」の社名さえ明らかにされておらず、しかも、どの議員も、調査は愚か、質問すらしていないのである。

「サラ金」を捜査すれば、細川被告の借金、利息増大、返済状況が、すぐに分かるはずである。これは、事件捜査の常識である。細川は、刑事法廷で検事の尋問に答えて、競馬に通ったことも認めているが、それらを合わせて、横領金額の全額の動きが分かれば、さらに複雑な矛盾点が浮かび上がってくるであろう。

地方税法上、市長の答弁と方針は違法行為

 これまでに何度も指摘したように、細川被告が年金保険課に移動して以後の「横領」は、刑法上、「業務上横領」にはならない。細川被告には滞税金を受けとる職権がなかったからだ。いかなる意味でも、市は、税金の納付を受けていないのである。市が、または市民全体が被害を受けた「業務上横領」ではなくて、詐欺なのだから、詐欺の被害者の井野光章自身が被害を訴え、被害の事実を立証しなければならない。ところが、市長は、「単純横領も市の損害」と答弁し、それで押し通そうとしている。

 この市長の行為は、合法的なのであろうか。この点を、念のために自治省の地方税法担当者に問い質した。もちろん、事実経過と問題点も、簡略に説明した。すると、やはり、市長の言動には地方税法違反の疑いがあるとの返事だった。ところが、これも事前に分かっていたことだが、国税に関する公務員の違法行為の場合には、国税庁監査官制度があり、監査官に捜査権があるのだが、地方自治体の場合には、それに相当する自治省の内部監査の制度が監督官庁の自治省にはないのである。

 驚いたことだが、理屈は地方自治の尊重となっており、個々の地方自治体に監査委員が置かれている。これが機能しなければ、違法行為のやり放題となる仕掛けである。いわゆる「ザル自治」であり、武蔵野市の状況は、その典型である。

 相手が簡単に、わがコロンボ刑事風の「嗅ぎ回り」で落ちないようであれば、単独行動の決行以外にない。明日、新宿に出る予定があるので、ヨドバシカメラに寄って、電話で2万円と聞いたハンドマイクを購入する。座って文章をまとめるよりも、市役所前の広場で「昔取った杵柄」の演説をする方が楽であるし、大きな声を出すのは健康に良い。

 さあ、やるぞ!

以上で(その11)終わり。(その12)に続く。


(その12)井野興業「土屋と相談」心証「クロ」で市役所前ほか演説開始宣言!
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