『亜空間通信』782号(2004/05/29) 阿修羅投稿を再録

橋田信介の死はイラク派兵の誤りの立証だが軽率な英雄視を戒めホロコーストの嘘暴露の方を強調

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『亜空間通信』782号(2004/05/29)
【橋田信介の死はイラク派兵の誤りの立証だが軽率な英雄視を戒めホロコーストの嘘暴露の方を強調

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837号(2004/07/27)「小川功太郎さん最後のイラク通信」

転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 ともかく、このやっと還暦を過ぎたばかりで、まだ私よりも5歳も若いこの戦場取材に「命を賭けた」馬鹿な男と、その甥と、その家族の物語は泣けるぜ、おいっ!

 私は、もとより、橋田信介と、その甥の小川功太郎の死を悼むが、あえて今、まずは、軽率な英雄視を戒める。

 西洋では、「戦場における死」を美の最上に置いたマケドニアの奴隷の学者、アリストテレスの「哲学」とやら以来、日本でも、世界中でも、「死」の美化には、常に新たな危険が潜む。

 しかし、この場合、困ったことには、あまりにも接点が多すぎるのである。家族は「覚悟はできていた」と言っているのである。いかにも潔い(いさぎ良い)のである。

「覚悟はできていた」日本人銃撃事件で家族が会見 (ANN)
http://www.asyura2.com/0403/war55/msg/927.html
投稿者 ZUMA 日時 2004 年 5 月 28 日 21:50:29:PP6A.5cDkWisE
(回答先: イラクで邦人記者2人襲撃 病院に2遺体、確認急ぐ (朝日新聞) 投稿者 ZUMA 日時 2004 年 5 月 28 日 21:42:56)

 イラクでの日本人ジャーナリスト襲撃事件で、襲われた2人の家族が28日午後、会見を開きました。

 橋田信介さんの妻・幸子さん:「『橋田信介と小川功太郎が襲撃を受けて亡くなった』、そういう報告を(外務省から)受けています。本当に、このたびは皆さんにお騒がせして申し訳なかったです。ありがとうございました」、「夫と私は、覚悟はいつでもできているつもりでした」

 小川功太郎さんの母・洋子さん:「とにかく、あすにでも現場に行って…。全然、何か信じられないって感じです」。

http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/index4.html?now=20040528203656

 さらには、簡単な電網検索で、次々に関連情報が得られる。彼は、ついこの前、テレヴィに出演していたのである。それを、母校の法政大学関係のニュースが紹介していたのである。

http://www.hosei.ac.jp/new/media/0405a.html
メディアで知る法政大学
・雑誌などメディアに取上げられた法政大学のニュース、教員や在学生、卒業生、著名出身者の活躍・話題などをご紹介します。
テレビ
<卒業生>ジャーナリスト 橋田信介氏(1970年3月文学部卒業)
4月30日(金) テレビ朝日「報道ステーション」(21:54~23:00)
橋田信介・・・ベトナム戦争、湾岸戦争、ビルマ動乱などを取材。
著書に「戦場特派員」「イラクの中心で、バカとさけぶ」など。

 法政大学卒業後に、彼が勤めた日本電波ニュースに関しては、まず、以下の比較的に偏らない情報がある。

http://www.nifty.com/directory/216_1.htm.
「通信社」のサブディレクトリ
日本電波ニュース日本初のテレビニュース通信社として、タイ、ベトナム、カンボジアなどの海外ニュースを配信。現在は、報道番組やドキュメンタリー番組の制作事業を中心に展開。
http://www.ndn-news.co.jp/

 <卒業生>の彼、橋田信介が在学当時、何をしていたのかも、すぐに分かってしまうのである。

http://www2.diary.ne.jp/user/90653/

■2004/05/03 (月) お知らせ
朝のワイドショーに郡山さんが出演してました。人質になっていた間より帰国してからのほうがしんどうそうです。人質になった3人は共通の団体に属していたわけでもないので、あの記者会見は誰が仕切っていたのか知りませんが、あそこでは言えないかったことを言いたかったようです。
[中略]
■2004/05/02 (日) 憂国よりも憂自己

あんのじょう、人質になった2人のくだらない記者会見に腹をたて、ひさしぶりにPCを立ち上げて、‘2ちゃんねる’のその関係スレを読んで憂さ晴らし。しかし、似たような感想しかないのに数100ものスレを読んで、首は痛くなるは、肩は凝って、その後、何もできず。あぅ・・・自己責任ね。

中途覚醒して、テレビをつけたら「朝まで生テレビ」。おお、勝谷誠彦氏に橋田信介氏が出演してる!(その前の報道番組にも出演していたが)最初の30分は過ぎていて、人質になった安田純平氏(出演してた)の発言は一切、聞けなかったのが残念。この人だけは、かろうじて話しが通じると思ってか、以前は信濃毎日新聞の記者だった一橋大卒だから人並みの常識はあるかと思ってかよくテレビに出ている。

鴨志田穣・西原理恵子の数冊の「アジアパー伝」に橋田氏のことはよく書かれているので、なんだか親近感を感じる。元全学連委員長、元共産党、元民青だけど、鴨ちゃんの本にでてくる橋田氏は‘戦争好きのお茶目なケチなおっちゃん’て感じ。実際、アフガニスタンの現場の氏をテレビで見たことはあったけれど、フツーのセビロを着て日本のテレビ局で話していたのは、とても戦場ジャーナリスト30年の経験を持った人には見えず、あったかそうな人の良さそうなオッサンだった。

 SPA!の巻頭を飾る激辛コラムを担当する疾走するコラムニスト勝谷誠彦とか、酒と旅を愛する元戦場カメラマン鴨志田穣とかには、全く縁がないが、いずれも、戦場取材の仲間のようである。

 ともかく、「元全学連委員長、元共産党、元民青」ともなれば、ただごとではない。わがまるで自慢にもならぬ「若気の過ち」と同工異曲の馬鹿丸出しである

 しかも、彼が法政大学を卒業する寸前の1960年代の後半、私は、法政大学の教職員組合も含む千代田区労協の常任幹事として「麹町ブロック議長、最後には区労協全体の事務局長の位置にあった。

 その間、日本共産党の千代田区委員会の労対部員でもあった。法政大学の学生が、電信柱のビラ貼りで逮捕された時には、麹町署に押し掛け、市街戦に近い、肉弾相打つ押し合いへし合いの歩道上の戦いの指揮を取ったものである。まさか、橋田信介は、あの頃のわが勇姿に憧れて、その果てに、馬鹿丸出しの死を遂げたのではあるまいのう。そう思えば背筋が凍る。

 わが電網宝庫には、もっと古い情報もある。以下のごとくに、拙著『NHK腐蝕研究』を発表した1981年の当時の日本電波ニュースの社長が、敗戦直後のレッドパージ組であったことが、明記されている。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/nhk.html
電網木村書店 Web無料公開『NHK腐蝕研究』

http://www.jca.apc.org/~altmedka/nhk-1-5.html
第一章 なぜNHKは《国営》ではないのか?

(1-5)報道最前線の“錦の御旗”

 NHKの報道機関としての機能については、のちに、歴史的な見直しを試みる。ここでは、ニュース報道部門の位置づけを簡単に記して、NHK解剖の切り口をひろげておきたい。

 戦前のNHK(一応、これで総称しておく)では、ニュース取材をまったくしなかった。もちろん検閲つきだが、新聞杜や通信社、大本営等の発表記事を、そのまま読み上げていたのである。

 戦後の経過については、日本経済新聞で長年放送欄担当記者としての経験を積んだ松田浩が、こう書いている。

「もともと、戦前のNHKには、いわゆる放送記者なるものが存在せず、通信社から配信される記事をラジオニュース用に書きなおして使っていたのである。

 敗戦直後、その後レッドパージになった柳沢恭雄報道部副部長(現・日本電波ニュース社長)や高橋武彦同部長(元・NHK報道局長、ニッポン放送取締役=故人)がこれではいけないと自主取材の方針を立て、四六年四月に放送記者第一期生二十六名、その年の九月に同第二期生十三名、合わせて三十九名を採用した。

 ところが、その後、これらの放送記者を中心とした報道部の職場が労働運動の拠点となるに及んで、放送記者の採用をやめてしまった。こうして五〇年に放送記者の採用が復活するまで、NHKでは放送記者のブランクが出来たのである。
 [後略]

 私は、民放の日本テレビの社員だったが、やはり、 NHKは、日本の放送の先駆けなのである。敗戦直後のレッドパージ組になった馬鹿な日本共産党員でも、やはり、NHKの方に先輩がいたのである。

 それらの馬鹿な先輩と、橋田信介が、どのような関係だったのかは、あまり重要なことではない。戦場ジャーナリストなどと粋がる彼らは、一応、それが平和のための仕事だと思っていたに違いない。

 しかし、日本共産党、コミンテルンの暴力革命主義の破綻が明らかな今、さらに追い討ちを掛けて、カール・マスクスの傲慢な自己中心、権力主義を暴露し、戦い続ける私にとっては、真の平和の実現のために一番重要なことは、歴史の真実を極めることであることを、ここに再び力説する。

 現在の世界の平和の最大の脅威は、今や、アメリカの政界でも、公然たる批判が行われるに至った極右侵略国家、イスラエルなのである。

 戦場になど行く必要はない。右顧左眄せずに、まずは日本の大手メディアを相手取って、イスラエルの極右の神話、ホロコーストの大嘘を暴け!

 その暴露を妨げる「偽の友」、日本共産党、日本赤軍シンパ、その他のド阿呆集団をも粉砕せよ!

 以上。


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