女性部会:組合員エッセイ『時々、吠えるオンナ②』
女性部会より……
女性部会では、女性組合員が主体となって、女性の視点から労働条件の改善や職場の環境向上、教育機会の確保などを目指します。具体的な活動内容は、ジェンダーに関する課題の解決、育児や介護との両立支援、管理職への提言、組合活動への女性の参画促進など多岐にわたります。
たちまち今、労働問題などが顕在化していなくても、過重労働、減給やリストラ、セクハラ・パワハラ・モラハラ、アカハラ、ブラックバイトなど地位保全に不安が少しでもあれば、お気軽にお問合せください。いざという時のために、とりあえず組合に入っておいて、会社には公表せず「非公然組合員」として活動されている方もおられます。自立した女性の皆さんの参加をお待ちしております。
時々、吠えるオンナ②
『最低賃金、もっと現実を見直してほしい』(女性部会組合員寄稿)
最近の物価の上がり方は、シャレにもならない。本当にため息しか出ない。選んで選んで買ったつもりなのにレジで「え、こんなに?」と毎回びっくりする。光熱費も生活用品も気がつけば全部じわじわ上がっていて、暮らしが前より重くなっているのを実感する。そんな中で「最低賃金1500円は2020年代には難しい」と言われると「マテマテ、それで本当に生活できると思ってるん?」と聞き返したくなる。
正直なところ、1500円でももうしんどい。フルタイムで働いても手取り18〜20万ほどで、家賃や食費を払えばほとんど残らない。海外と比べても日本の給料は安い方なのに、必要なお金だけ先にどんどん上がっていく。これでは働く側だけが我慢を重ねている感じや。
それに、最低賃金を上げるとなると「じゃあ時短で」と寝ぼけたことを言い出す職場があるのも気になるところ。時給が上がっても働く時間を削られたら意味がない。やっぱり8時間働いて、普通に暮らして、少しだけ息がつける――ただそれだけの賃金が欲しいだけやのに、どうしてこんなにハードルが高いんやろう。
現実を見ると、“ひと息つけるライン”は1500円では追いつかない。今の物価を考えれば、1800円で「なんとか落ち着く」、2000円で「ようやく生活に余裕が出る」。そのくらいでようやく「普通の暮らし」に近づくんとちゃうかな。
最低賃金は贅沢のためではなく人として安心して暮らすための土台。もっと現実を見直してほしいものだ。

