杉花粉症は “外交 行政 産業” 環境公害だ!(その17)

編集長の毒針:緊急課題!

杉花粉被害放置政策に猛然反撃の独立反乱!
“杉林焼き払い放火作戦”開始宣言!

「杉花粉・公害」検索HP紹介2.Newsgroups議論1.

2000.5

 本シリーズ(その15)に引き続いて、「杉花粉」と「公害」の双方を含む指定の検索で発見したHPの内容を紹介する。題名の「日本から杉花粉公害病を根絶するために」から明らかなように、このNewsgroupsの議論は、(その15)の内のgeocities演説に触発されたものである。長いので、設問の繋がりを考慮し、3回に分割する。

 私は、ヤンキー流儀のチカチカする引用符が嫌いだし、地の文章だけで議論の流れは分かるから、適宜、改行を変更した。今回も、あえて論評は加えない。


Newsgroups: fj.soc.politics,fj.life.health,fj.life.religion
Subject: Re:日本から杉花粉公害病を根絶するために
Message-ID: 335752cc.0@news.billyboard.com
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政治的なものはすべて変更可能である
Newsgroups: fj.soc.politics
Subject: Re:日本から杉花粉公害病を根絶するために
Tohma(tohma@st.rim.or.jp)さんの5i1v06$8b3@news.st.rim.or.jpについて、
33434AAB.3897@usa.netの記事においてrenp@usa.netさんは書きました。

日本から杉花粉公害病を根絶するために

杉花粉病は人為的に大量発生させられた日本特有の公害病である。

 花粉症=杉花粉症ではないですが。

 最も被害が多いのは杉花粉が原因です。杉花粉量が戦前程度になればいわゆる「花粉症」が日本で毎年のように問題にされることはなくなるでしょう。人工杉花粉なければ「花粉症」なし。ここでは杉花粉病について述べています。

「日本から杉花粉公害病を根絶するために」と表題にあるように「杉」なしの「花粉症」については言及されていません。杉以外が原因の花粉健康障害は日本では取るに足らない問題であると考えられます。杉花粉問題が問題にされなくなった後、必要であれば他の花粉についても問題にされることが将来あるかもしれません。重要なことは杉花粉は人為的に増やされた花粉であり、人為的に増やされた花粉は人為的に減らすことができるはずであるということです。もしも現在日本に存在するすべての杉の木が人の手によって植林されたものではないならば、そもそも人工杉を減少させる必要があるという主張は生まれなかったと思われます。

 自然の杉の木まで切ることには反対せざるをえません。人為的に増加させられた花粉が原因の健康障害は、その花粉発生源を人為的に減少させることによってのみ病院に通う必要もなく治療されるものであります。治療できるかできないかわからない病院に支払われている金は、可能ならばもっと生産的なことに使用される方が日本という国家全体にとっての利益でもあります。人為的に増加されたのではない花粉については今のところ問題にするつもりはありませんし、する必要もないでしょう。問題の本質をそらされてはなりません。

 杉とブタクサの関係は麻薬とタバコの関係、人工着色料による害と自然着色料による害、多数の自然破壊湖と自然湖、ダイオキシンを発生させるプラスチック包装物とダイオキシンを発生させない紙包装物及びガラス容器、オゾン層を破壊して皮膚癌を増加させるフロンとその代替物質、ガソリンとその代替エネルギー、有害杉とその代替無害植林樹、回虫とその他の寄生虫、殺人とさまざまな形の自然死、経済的政治的詐欺とその他の取るに足らないウソ、人為的な諸生物種の絶滅と恐竜の絶滅、というような関係と同様です。何が問題の元凶なのか見極める必要があります。

 人為的か自然的か?

 大量か少量か?

 という観点から、人為的な害ならば人為的に害を取り除くことが可能でなければならないし、少量な害と大量な害が競合するならばまず第一に考慮されなければならないのは大量な害を取り除くことです。

 また、手入れが悪いから花粉を大量に生産するのだから、杉林の手入れをきちんとすると花粉症は減少するという説がありますが、どうお考えですか?

「手入れ」によって杉花粉の発生源が減少するならば、減少させればさせるほど杉花粉病患者は減少し、症状も軽くなることが予測されます。「手入れ」が枝を切り落とすだけならばいつまでも日本特有の杉花粉病問題は日本からなくならないでしょう。なぜなら日本国民に莫大な損害をもたらすことが明らかになるまで、あるいは明らかになった後でも惰性で過剰に植林し続けたからです。

 これからは杉を切った後には有害な杉ではなく他の木を植える「手入れ」は不可能でしょうか?

 不可能ではないならばそうするだけで誰にも迷惑をかけることなく未来永遠に日本では杉花粉が原因で損害をうける人の数は100年前の日本にあったかもしれない数にまで限りなく近づくでしょう。

 更に、他の大気汚染等によるアレルギー体質の増加によって、杉の花粉に敏感になっているという説がありますが、どうお考えですか?

 それはもっともらしく聞こえます。「相乗効果」と呼べるものかもしれません。アレルギーはアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因物質)が体内に蓄積され、各人それぞれにとっての限界量を超えると症状が出るものであると考えられます。杉花粉以外のアレルゲンが増加すれば相互に作用し合い、症状が出るまでの時間が短縮されると考えられます。しかし杉花粉病が問題になり、「杉」花粉情報がわざわざマスコミ等で取り上げられなければならないのは、他でもなく「杉」花粉が原因で健康障害が発生することが誰にも明らかであるとみなされているからではないでしょうか?

 それならば杉花粉発生源の絶対量を減少させれば数十年前のように「杉」の名が「花粉」の前に付けられて毎日の天気予報で言及されることはなくなるであろうことも明らかではありませんか?

「他の大気汚染等」ではなく、過剰で多量の杉花粉が「アレルギー体質を増加」させているというのが真実とも考えられます。生まれたときから多量の杉花粉アレルゲンに毎年攻撃されていればすぐに陥落してしまわざるをえないというのが偽りでないリアリティーと考えられます。過剰で多量の杉花粉によってアレルギー人間になってしまえば「他の大気汚染等」のアレルゲンにも反応してしまわざるを得ないと考える方が自然です。いっぱいになってしまったコップの水にはどのような物質が落とされても溢れこぼれざるを得ないのです。

 秋ではなく春に発病するのは秋にも冬にも同量の有害物質が春になると多量に発生するからではなく「杉」有害物質が春だけに大量に発生するからです。

汚染源を絶たなければ根本的な解決にならないのは、工場煤煙、ゴミ焼却場煤煙等による公害病と同様である。

 公害訴訟でも、工場やゴミ焼却場を廃業させるような判決は下ってないと思いますが。

 これまでに「廃業させるような判決は下ってない」ことが真実であるとしても将来そのような判決が出る可能性をゼロにすることはできません。

 廃業させなくても他に汚染源を減少させる処置が講じられ、公害病が発生しなくなれば問題は解決されます。廃業させることが目的ではなく、罪のない人びとが多数健康障害になるような公の害を発生させている状態がなくなるようにすることが目的です。そのためにはどのような方策でも汚染源を減少させることが必要です。

 少なくとも林業を廃業させる必要があると主張するつもりはありません。健康に有害な杉ではなく、無害な杉、あるいは杉以外の人畜に無害な樹木が新たに林業の樹種として選択されればよいだけです。単一樹種(モノカルチャー)だけではなく多数の樹種が混合植林(マルチカルチャー)されることも考慮される必要があります。ただ、「手入れ」がなされていない状態は廃業されているのと同様であるとみなされることもできるかもしれません。「手入れ」されないことによって杉花粉病に苦しむ人が増えていることを知っていながら無責任に放置されているのであれば、不作為による加害行為であると見なされざるをえません。

 エイズに感染することがわかっていながら非加熱製剤を回収しなければ不作為による殺人罪を免れることはできません。なお、4月11日、厚生省の「ダイオキシン削減対策検討会」によると、80ナノグラムを超えるダイオキシンを排出している焼却施設に改善を求め、改善できなければ施設を休廃止するように求めているということです。

過剰に植林されてきた人工杉は有害であることが判明した現在、直ちに伐採が進められるべきであり、数年の後には杉花粉病に苦しむ罪のない人はいなくなるはずである。

 だいたい、杉は古来から日本にあった木です。ところが、花粉症で騒がれ出したのは、つい最近の事です。このことからも、杉だけが問題の原因ではないことは明らかですし、杉を切っても他の何かがアレルゲンとなって人を苦しめるようになることは簡単に予測できます。

 つい最近(少なくとも10年以上前からですが、初めて「杉花粉」の名が新聞紙上に現れたのは何年前のことでしょうか? どなたかご存知ですか?)騒がれ始めたのはなぜでしょうか?

 それは第二次大戦後、政府の政策として「杉」の木が植林用の木として選択され、日本全国の自然林が伐採され、そのかわりに大量の杉の木が植林されたからです。つまり、自然林が過剰に破壊されなかったならば、そして杉のかわりに他の木が選択されていたならば、あるいは杉だけでなく他の木も植林されることによって人工杉林面積が最小化されていたならば「杉」花粉による健康障害は大量に発生することはなかったであろうと考えられます。「つい最近の事」だからこそ、そのつい最近に植林された大量の人工杉が原因であることが明らかなのです。

 杉を切った後「他の何かがアレルゲンとなって人を苦しめるようにな」れば、その時にそのアレルゲンについて新たな対策を講じればよいことです。「簡単に予測」できるかどうかは人によってまちまちでしょうが、少なくとも明らかに発生することが確実な「杉花粉」による将来にわたる日本の莫大な損害だけは回避されることができます。

日本国民の約10%、1,200万人以上の人がこの公害病の被害者であり、その数は年々増加し、近い将来20%、約2,400万人以上にのぼることが予測されている。

 一割も花粉症患者がいるのですか?

 しかも全員が杉花粉症なのですか?

 この数字はテレビ新聞等でよく引き合いに出されています。3月に放送されたNHK「クローズアップ現代」でもとりあげられました。春期に花粉によって健康障害をひきおこされるのはほぼ全員が「杉花粉」によるものです。人工杉からの杉花粉が大量に発生しなかったならば春に「花粉症」が日本中で話題にのぼることもなかったでしょう。

 http://art.osaka-med.ac.jp/~oto000/pb-1.html(2003.3不通)
 http://www.osaka-med.ac.jp/deps/oto2/html/kahun/kahun01.html では「現在国民の30%強が本症に罹患していると推測されます。」とあります。


 以上で紹介は終わるが、上記のhtmlを訪問したみたところ、大阪医科大学耳鼻咽喉科のHPで、おおむね宣伝ではあるが、関西の杉林が、花粉を発する「山火事と間違えられる」風景を、カラー写真で入れた頁があった。一見の価値がある。下記をクリックすれば、すぐ出てくる。