獄中訴訟

現在、以下のような訴訟が継続中です。監獄人権センターでは、訴訟部会を中心として、センター全体の中の重要な活動として、獄中者の人権を守るための、個別の事件への訴訟支援や弁護士紹介、人権救済などの活動を行っています。
WEB未掲載の訴訟については、『監獄と人権』(明石書店)をご参照下さい。

o独房の目隠しパネル等を撤去するよう求める裁判の報告
澤地和夫さんの裁判報告
東京拘置所の一部の房には、窓に白い波状のプラスチックパネルが設置され、外が見えない構造になっている。この撤去を求めて、東拘在監の確定死刑囚・澤地和夫さんの裁判が継続中である。
また、彼の死刑確定後も支給されてきた公務員年金が打ち切りになったことに対しても、支給を求めて訴訟を提起している。
(NEWS LETTER 12号より)
o 毎日の戸外運動を求める訴訟
益永利明さんの裁判報告
東京拘置所在監の確定死刑囚・益永利明さんは、戸外運動が毎日行われないのは違法として提訴。東京高裁で審理中である(一審敗訴)。
(NEWS LETTER 12号より)
o府中刑務所のアメリカ人受刑者が国賠提訴
大阪刑務所と並んで500名近いF級(外国人)受刑者を収容する府中刑務所で、はじめてアメリカ国籍の受刑者が国家賠償請求訴訟を提起した
(NEWS LETTER 11号より)
なお、この訴訟をはじめ、府中刑務所の処遇をレポートした記事が、TIME誌1996年10月28日号に掲載された。
o新人弁護士監獄人権訴訟受任体験記
上記、府中刑務所アメリカ人受刑者国倍訴訟を担当している秦(しんの)雅子さんは、弁護士一年生。初めての経験である監獄訴訟について、受任、面会、記者会見などの体験レポートを寄せていただいた。
(NEWS LETTER 11号より)
o徳島刑務所受刑者接見訴訟で一部勝訴判決
96年3月15日徳島地裁は、受刑者と弁護士との接見に刑務官を立会わせ時間を30分に制限した徳島刑務所長の処分について(明石書店『監獄と人権』参照)、立会いを「裁量権の逸脱はない」としたものの、時間制限を国際人権B規約に照らし違法と判決した。(NEWS LETTER 10号より)
o東京拘置所国賠で東京高裁が画期的決定
東京拘置所のエジプト人被拘禁者に対する暴行・虐待事件国賠訴訟(NEWS LETTER 8号参照)では、収容された「スペシャル・ルーム」の検証や診療記録に関する文書提出命令が東京地裁民事第28部に却下されたが、去る1996年3月26日、東京高裁第14民事部は、これらの内、診療記録の文書提出命令に関して地裁の却下決定を取消し地裁に差し戻す決定を下した。
(NEWS LETTER 10号より)
o千葉刑務所革手錠国賠判決
1996年2月26日東京地裁民事17部(雛形要松裁判長)は、千葉刑務所看守による暴行、保護房拘禁と不当懲罰、保護房収容中の革手錠の使用に対し、受刑者2名が国家賠償請求訴訟を起こしていた事件で、請求棄却の判決を出した。
(NEWS LETTER 10号より)
o千葉拘置場暴行国家賠償請求訴訟を提起
1993年8月に起きた千葉刑務所拘置場看守による、被拘禁者に対する暴行について、出獄した元被拘禁者が、96年3月7日、国家賠償請求訴訟を提起した。
(NEWS LETTER 10号より)
o小倉検察審査会で看守不起訴不当の議決
元・小倉刑務所受刑者が服役中に看守から暴行を受け、福岡地検小倉支部に看守を刑事告訴していたが、不起訴処分となった。しかし、1996年1月25日小倉検察審査会は地検の不起訴処分を不当とする議決を行なった。
(NEWS LETTER 10号より)
o 東京拘置所・看守暴行事件(ナイジェリア人)

o 東京拘置所・看守暴行事件(エジプト人)準備中

o 府中刑務所・看守暴行事件

o 横浜刑務所・看守暴行事件

o 東京拘置所・親子面会訴訟準備中

o 死刑確定者からの訴訟(益永利明氏)準備中

o 徳島刑務所・受刑者接見妨害訴訟準備中

o 病気の受刑者への懲罰(京都刑務所)準備中