仲岡しゅん弁護士:講演会 「セクシュアル・マイノリティーの人権」を考える

組合員レポート2025.08.24

「コミュニティ・ユニオン関西ネットワーク」主催で、テレビ、マスコミで大活躍の仲岡しゅん氏をお招きし、講演会が開催されました。演題は「セクシュアル・マイノリティーの人権」で、エル・大阪(大阪府立労働センター)、9F会議室でスクール形式で実施されました。「コミュニティ・ユニオン関西ネットワーク」は、滋賀県・京都府・大阪府・奈良県の 「誰でも、ひとりでも入れる労働組合(ユニオン)」 13 団体によるネットワークで、なにわユニオンからも6名が参加し質疑と意見交換を行いました。

【仲岡しゅん氏:Profile】

仲岡しゅん氏は、男性として生まれ、大学生の頃、MtF:Male to Femaleトランスジェンダーとして性自認されました。性転換をされていて、女性の戸籍を取ることもできますが、「社会の隅に置かれた人のよりどころになるよう闘う」ため、敢えて戸籍は男性のままで、女性として生きておられます。現在うるわ総合法律事務所代表、大阪弁護士会所属。関西大学人間健康学部客員教授。MtFトランスジェンダー当事者として、性的少数者の人権問題などに取り組む。

【性的少数者の権利と人権】

会社における「性的指向Sexual Orientation」と「性自認Gender Identity」、SOGIハラスメントや、本人の同意なく性的指向や過去の性別を第三者に暴露する「アウティング」など、性的少数者の権利を擁護する立場から、「職場での配慮」、「しなければならないこと」、「してはならないこと」などについて解説されました。また、身近な例として、トランスジェンダーの方が旅行する際の大きな問題である「お風呂」「トイレ」の使用に関して「身体に合わせるのか、心に合わせるのか」法的解釈や厚生労働省のガイドラインを提示されて、LGBT などセクシュアル・マイノリティの人権について学び考えました。

【平等で公平な社会を目指して】

2020年から施行されている文部科学省の学習指導要領でも「一人ひとりの多様性を尊重し、個性を伸ばす」という考え方が重視される社会の実現が提唱されていて、このような方向で教育、人づくりが行われています。私たちは、ジェンダーによる偏見や格差を見過ごすことなく、是正を進めることで、誰もが能力を発揮し、活躍できる職場と地域社会を実現することが必要です。なにわユニオンは差別を許しません。
すべての人に同じ機会を与える「平等:equality」に加えて、個々の状況や背景に応じた支援を行う「equity:公平」から、「公正:justice」で対等な社会参加を保障する環境づくりが必要ではないでしょうか。