WEB雑誌『憎まれ愚痴』/『亜空間通信』 860号(2004/09/07) 阿修羅投稿を再録


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シオニスト・戦争屋への批判以前に自らを「利殖」奴隷と位置付け考え直す哲学的思考が不可欠

転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
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『亜空間通信』860号(2004/09/07)
【シオニスト・戦争屋への批判以前に自らを「利殖」奴隷と位置付け考え直す哲学的思考が不可欠】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!
 
 注:表題の括弧付きの「利殖」は、金融資本、資本主義、などの経済的な社会の基盤の理解を含む総合概念として、私、木村愛二が、新しく考案したものである。
 「資本」とか「主義」とかは、手垢が付き過ぎているからである。「利殖」奴隷を、より簡単に、これまでの常用語で言えば、守銭奴、金の奴隷、賃金奴隷、などとなる。持てる者も、持たざる者も、ともに、「利殖」社会の奴隷なのである。

私自身は、1961年から1988年までの27年間の元・賃金奴隷である。その後は、自由業と言いながらも、1990年の湾岸危機以来、アメリカ、イスラエル、アラブ問題に関して、ほとんど休みなしに付き合ってきた。これも、逃れられない奴隷状態である。911事件、イラク「戦争」で、さらに状況が酷くなったから、いわゆる「神経が擦り切れた」状態にある。

 早く、この泥沼から逃げ出したい、自由になりたい、そう想いながらも、ずるずる時が過ぎて行く。

 誰が一番悪いのか、奴隷主か、という議論になると、それ以前にも、わが学生時代の1960年安保闘争以後にも数十年間、資本主義、階級闘争、云々だったのだが、それに対立する社会主義のソ連が、無惨にも崩壊した。
 
 最近では、すぐに、シオニスト、ユダヤ人、イスラエル、リクード、フリーメーソン、イルミナティ、ビルダーバーグ、などなどと、狂信的に言い募るマニアが増えた。しかし、これにも、とうてい付き合い切れない。

 昨日(2004/09/06)、偶々、近所のコンビニで、911疑惑情報のカラーコピーを、大量生産していた際、初対面どころか、まったく未知のわが電網宝庫(ホームページ)の常連の読者と知り合い、いささか、意見交換する機会を得た。
 
 話している最中に、いきなり、「ウエッブで拝見するよりも元気に見える」という。わが電網宝庫の写真は、イラク「戦争」直前に、フジテレビの取材陣が、わが寓居にきて撮影したもので、自分では「渋い」と思っているのだが、確かに「暗い」。
 
 これは、近日中に、もっと元気の良いのに取り替える予定である。

 ともかく、コンビニの前で立ち話を続けると、ほぼ似た世代のようで、当然、同じ経験を経ているから、考えていることは、ほぼ同じだった。
 
 石油が、産業の血液と言われ、石油資源の争奪戦が、いかに暴虐な、人類、いや、裸の猿の史上でも空前の残虐な事態を招くものか、このような事態の解決の道はあるのか、思案投げ首の向きが、圧倒的に多い。
 
 私は、戦争経済の変換を図る議論も必要だし、それ以前に、従来のような資本主義批判よりも、「利殖」奴隷社会の思想的な位置付けの哲学が必要だと、軽く論じた。
 
 特に強調したのは、個人の思考の自立である。他人の意見を借りっぱなしの状態では、わが2年前の3分ヴィデオ、『アメリカ攻撃モサド謀略説徹底検証』の最後のわが名台詞、「何度、騙されても懲りない」「お前さんたち」の阿呆のままなのである。
 
 なお、これだけでは、言いっ放しになるから、最初に指摘した「すぐに、シオニスト、ユダヤ人、イスラエル、リクード、フリーメーソン、イルミナティ、ビルダーバーグ、などなどと、狂信的に言い募るマニア」に対しても、もっと具体的な勉強をするように、ここで勧告する。
 
 私は、いわゆる「中東問題」を、「アングロ・アメリカの分断政策」と略称するが、中東に関する研究では、今から31年前の新書版の単行本、『ナセル小伝』(林武、財団法人・日本国際問題研究所、国際問題新書36、1973年3月30日)の論評が、最も優れている。

 奥付によると、著者の林武は、1930年生まれ、小樽商科大学、一橋大学大学院卒、1960年に「ベイルート・アメリカ大学客員研究員、その他、1968まで「中東諸国で現地調査」など、この本の出版当時は、「アジア経済研究所主任研究員」であった。

 この本を電網検索すると、唯一出てきたのは、「東京外国語大学」の電網宝庫の資料目録だけだった。「ナセル小伝 林武 日本国際問題研究所、1973年」となっている。
 
 つまり、ごくごく特殊な研究の対象にしかなっていないようである。こういうところに、日本の中東研究、外交政策の浅さが、露呈していると言えよう。

 林武の指摘には、非常に重要な点が多い。「ホロコーストの嘘」の政治的利用の最たる問題、パレスチナ・イスラエル問題に関しては、以下の分析をしている。

「バルフォア」宣言以来の両民族関係をたどる紙幅はないが、両者の対立は断じて宗教的なものではない」。

「今日の対立の関係をつくったのはイギリスの中東政策である」。

「パレスチナは英国が二重抵当に入れていたのである。さらに戦後処理の過程で、フランスとの秘密協定で、この地域を分割していて、独立を与えはしなかった。正しく三枚舌である」。

「六日間戦争」を経て、「ユーフラテスからナイルまでを版図とする大帝国建設への夢想をかき立てることさえ不自然としない国民感情を醸成するようになった。政治的シオニズムはいまや拡張主義に転成してしまった」。

つまり、「ユーフラテスからナイルまでを版図とする大帝国建設への夢」なるものは、いわゆるユダヤ人が、有史以来、旧約聖書と称する部族信仰の言い伝えによって、抱き続けてきた「狂信」とまでは、言い切れないのである。

大日本帝国の「神道」などと同じような、時流に乗る宗教者、実は、糞坊主の商売の「世迷い言」と思えば、それほどに誇大視することも、恐れることもないのである。

 要は、それよりも、むしろ、各人が、競い合って、借り物ではなく、自分の頭で必死に考え抜いて、宗教よりも、社会主義よりも、共産主義よりも、もっと優れた思想を生み出せば、それで良いのである。

 以上。



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イラク/911謀略/外交安保会議/アメリカ/イスラエル/シオニスト

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