はしがき
序 章 電波メディア再発見に千載一遇のチャンス
- 『おしゃべりアンテナ』創刊三十周年を目前にして
自民・産経・読売の反動トリオ・タッグマッチ
国会喚問は日本版マッカーシズム「召喚」だ
椿舌禍事件の複雑な構造の裏に隠れた真の狙い
「公平原則」撤廃へむけての世論誘導のたくらみ
当局発表うのみの「学説公害」オンパレード
著名大学教授や著名評論家らの社会的役割
国際的にも非常におくれた放送の歴史的研究
アメション・ザアマス型のジャーナリズム論
「ジャーナリズム本来」は、そんなに立派な仕事か
歴史をしらべずに当局見解をなぞるエセ「理論」
体制側の分裂によってはじめて表面化した矛盾
メディアと言論の根底にひそむ人権と人類史の深淵第一部 「電波メディア不平等起源論」の提唱
第一章 「天動説」から「地動説」への理論転換
- 奇妙な矛盾におちいる反体制派の「公平原則」合唱
「公共」を「希少」にスリかえた公認「模範回答」
国家による電波ジャックをおおいかくす「希少性神話」
「基本事項」=「放送事業ハ公共的性質ヲ有スル」
「厳重な監督」方針で当局が放送を一本化した真相
禁固十年の重罪でおどしつけた国家の電波ジャック
検閲ずみ新聞記事の朗読から大本営発表への一本道
ラディオ放送の独占化と非民主的な社会主義の関係
立派な理論と実例がある「放送時間の分割使用」
オランダ人の近代的な個性が放送制度にも反映
「四次元空間神話」がささえる独裁的な「編成権」
第二章 「公平原則」の玉虫色による民衆支配の「奇術」
- 「公共性」「不偏不党」「公平」「公正」「中立」
- 「多様性の確保」や「複数意見の提出」は可能か
- 無自覚または中途半端な「不偏不党」論議
- 「不偏不党」を守れと力説する大学教授
- 米騒動と日本新聞史上最大の筆禍「白虹事件」
- 朝日新聞が権力に救命を懇願した屈辱の誓約
- 戦後の「新」朝日新聞綱領に復古調の隠し味
- 金髪で色白、ブロンド優先の言論の自由に疑問
- 「公平原則」の現実にみるアメリカ民主主義の限界
第三章 内務・警察高級官僚があやった日本放送史
- 「羊頭狗肉」の詐欺にひとしい『放送論』のたぐい
- 『テレガラーフ古文書考/幕末の伝信』発見の衝撃
- 東京放送局初代総裁・後藤新平は露骨な侵略主義者
- 関東大震災の内務省「虐殺コンビ」が陰の仕掛け人
- 新聞社側と実業家側が競合中に正力が読売乗りこみ
- 「武器」として建設された日本のテレヴィ放送網
- 「テレビカメラはどこかね。そっち?」と首相言い
第四章 権力を守護する象牙造りの「学説公害」神殿
- 放送を片手間に論ずる失礼なジャーナリズム関係者
- 明治維新の元勲伊藤博文以来の「学説公害」の実例
- 当局見解にうたがいをさしはさまない「封建的」学界
- 周知だった「ナレアイ性」マスコミ研究の弊害
- 「象牙の塔」研究所が守護する伝統的公式見解
- 電波の「政治的」特性を理解することの重要性
- 神話のカラクリがはてしなくつづくカラクリの秘密
第二部 「多元化」メディアを支配する巨大企業
第五章 「打って返し」をくう「公平原則」信奉者
- 「公平原則」の霞につつまれたまま「再検討の時期」
- 法学的な抽象用語だけで議論する世界の限界
- 無線も有線も「すべてエスタブリッシュメント」
- 「多元化神話」にひそむ電波主権要求ガスぬきの罠
- 古今東西、勝利の秘訣は敵の本陣を衝く基本戦略
- 情報不足の危険なものまね論議に「ちょっとまった!」
- 貧富の差がかつてなく拡大したレーガン政権時代
- 議会は「公平原則」復活まで放送関係の審議を拒否
- 二重の神話利用による逆ハンディレースのおしつけ
第六章 レーガン政権下で激変したアメリカの放送
- 巨大軍需会社がテレヴィ全国ネットワークを買収
- 大手メディアによる「無視」という方法の隠蔽機能
- 表面だけの議論のうらで「公平原則」廃止へ世論誘導
- 弱肉強食政策でマスコミ企業をにぎる力強いアメリカ
- 湾岸戦争報道批判でみずからの手ぬき調査の告白と反省
- 三匹の盲目のネズミにも似た「ネットワーク」の迷走
- 資産売却やレイオフやり放題のアメリカ式残酷物語
- ケーブルテレヴィとCNNの台頭によるはさみうち
- 規制緩和を推進したFCCの実態に重大な疑問
- 「市場の魔術」によるドンデンがえしの結果を予測か
- 多国籍巨大企業が演出するメディア の魔女の祭典
第三部 マルチメディアの「仮想経済空間(バーチャル・エコノミー)」
第七章 日米会談決裂の陰にひそむ国際電波通信謀略
- 携帯電話機の脅迫セールスと「国賊」小沢一郎
- CIA委託報告書『日本二〇〇〇年』のアジア戦略
- 奇怪な日本経済新聞のスクープと郵政大臣発表
- 郵政省に免許権をにぎられた腰ぬけ大手メディア
- 異例の世論調査、実は世論操作を実施した郵政省
- 初夢の正体見たり「携帯電話用」電波ジャック
- 紋章の主はマイクロソフトの「成金」ゲイツ会長?
- 日米ともニューメディアで政策的詐欺と失敗の歴史
- ピザの宅配注文なら電話で十分、パソコンは不要
第八章 巨大企業とマルチメディアの国際相姦図
- スポンサーの電機メーカーに遠慮する既得権の主張
- NHK「解説員室」のモゴモゴ「怪説」で疑問増大
- 「高画質動画」受信に九〇分相当で四万七〇〇〇円
- 三〇万円前後のマルチメディア専用パソコンが必要
- 「公共性が高い」NHKが生きのこる「住み分け」作戦
- 規制緩和政策でメディアの国際的大手支配は野ばなし
- 「独占集中排除」のおざなり堤防は完全に決壊状態
- 「今様関東軍」総合商社が時を得顔で国際・国内制覇
- ソフトの確保なら日本国内よりもハリウッドへ進出
- ゲーム、カラオケ、アダルトまでが茶の間に乱入
終 章 送信者へのコペルニクス的転回の道
- 自らを組織してこそ本物の電波メディア主権者
- 湾岸戦争からつづいて発展する「民衆のメディア連絡会」
- マスメディアの限界を知りつつ批判と啓発を追及
- 印刷・活字をふくむ「公共性」メディア全体解放の視点
- 民衆の側にたつプレスマン(印刷兼著述業)の伝統
- 市民トム・ペインと『コモン・センス』の時代
- カレー選出のフランス国民議会議員と恐怖政治
- 奴隷制大農園主・初代大統領ワシントンの背信
- 奴隷制反対の筆をふるったペインの葬列に二人の黒人
- 人間と市民の権利宣言の基本に立ちもどる議論展開を
[資料1]椿・前テレビ朝日報道局長の発言[全文]
[資料2]椿・前テレ朝局長証人喚問の主な内容
[資料3]放送法[抄]
[資料4]無線電信法[官報から罰則条文のみ抜粋]
[資料5]戦後日本の放送局における解雇事件
主要参考資料
あとがき