『9.11事件の真相と背景』(4)

「テロ」か? 自作自演の戦争挑発謀略か?
アメリカ=イスラエル=世界支配構想の核心を突く

電網木村書店 Web無料公開 2006.2.2

第2章 世界貿易センター双子ビル崩壊の疑問点

WTCビル崩落の原因ははっきりしていない

 9月11日にWTCビルで起こったことは、すべて分かっているのだろうか。少なくとも私は分かっていない。ビルに爆発物が仕掛けてあったという話があるが、本当か。

 これまでに信じられていることは、次のようなものである。

 WTCビルにぶつかった飛行機は、満タンに近い9万リットルもの燃料を積んでいた。衝突とともに燃料に火がつき、1200~2000度Cまで温度があがり、鉄骨の柱を溶かした。鉄骨はやわらかくなって、上の階を支えきれなくなり、次から次へと連鎖的に崩れ、ビル全体が崩壊した(「パンケーキ・クラッシュ現象」と言われている)。

飛行機の衝突とは違う複数の爆発があった?

 このストーリーで、説明できないことがある。それは、「爆発した」という話である。その話は、救助にあたった消防士や警備担当者などから出ている。

 話を聞いてみよう。

(1) ハーレム地区消防士ルイ・カッチオリの話。飛行機が突入したあと、南棟ビルに最初に入った。4階にあがるや、爆発が起こった。ビルに仕掛けられた爆弾だと思った。

http://people.aol.com/people/special/0,11859,174592-3,00.html
People.com. Louie Cacchioli,51,is a firefighter assigned to Engine 47 in Halem

(2) 経済ニュース専門局CNBCの報道。女性レポーターが、貿易センタービルの崩壊は「第3の爆発の直後だった」と言った。「エッ、第3の爆発だって?」というスタジオのキャスターからの反問に、「ええ、第3の爆発があったんです」と、彼女は確信をもってハッキリ答えた。北棟ビルへの衝突が第1の爆発、南棟への衝突が第2の爆発、その次に第3の爆発があり、そのあとにビルが崩壊した。

(立花隆「自爆テロの研究」『文藝春秋』2001年11月号97頁下~98頁上)

(3) スペインTVEニュース。北棟に激突のとき、WTC保安責任者ウィリアムス・ロドリゲス(プエルトリコ出身)は、北棟39階の事務所にいた。飛行機が激突した時、発電機か何かが爆発したと思った。次にもっと大きな爆発音を聞いた。「爆発した、爆発した」と叫びながら、人が駆け込んできた。その人は、全身に火傷を負っており、右腕が手袋のようにだらっとしていた。館内放送で、「65階がやられた」と言っていた。この爆発で65階から44階まで崩れ落ちた。

(NHK衛星第一、2002年3月12日午前の放送)
http://www.asyura.com/2002/war10/msg/304.html
9・11空爆テロ WTCノースタワー倒壊の謎/《航空機激突階以外に65F・1Fロビー・その他でも爆発》/[フランスF2ニュース/スペインTVEニュース]

(4) 崩壊直前のビデオを検討すると、確かにいくつかの爆発音が聞こえる。

(浜田和幸『アフガン暗黒回廊』講談社58頁の記事)

専門家は「古い建物を破壊するときのように制御された内破」と直感

(5) 専門家であるニューメキシコ鉱山技術研究所副所長バン・ロメロの話。ビデオテープを見た限りでは、ビルのなかに爆発物があったのではないか。ビルの倒壊の仕方が、古い建物を破壊するときのように制御された内破に似ている。飛行機がぶつかって倒壊したにしては、あまりにも秩序だっていた。(ロメロが、あとで撤回してしまったのはなぜだろうか)

http://www.rense.com/general17/eyewitnessreportspersist.htm
Eyewitness Reports Persist Of Bombs At WTC Collapse

(6) WTCビルの事故現場に急行した医師の話。ガイガーカウンターで放射能の濃度を測ったところ、通常の10倍以上が検出された。その事実をワシントンの放射能情報リソースセンター、環境保護省、FBIなどに通報した。(ガスのメイン管が爆発したようだという話があるそうだが、真偽はどうなのか)

(浜田和幸『アフガン暗黒回廊』講談社59頁)

 1は消防士、2はテレビのレポーター、3は警備責任者で、直接に爆発を聞いた、見た人が話をしたものである。4は、ビデオで爆発する音、を聞いたものである。5は、ビデオでビルの崩落の様子から判断したもの。6は、放射能があったということである(もし爆発だったら、どんな爆弾だったのかを調査する際の貴重な情報となる)。

 こちらとしては、1、2、3によって爆発があったことを確信し、4、5によって、やっぱりそうだったのかと、思ったわけである。

 もし爆発があったとしたら、あとに残った瓦礫のなかに証拠があるはずである。ところが、政府や片づけにあたっているコントロールド・デモリション・グループが真相を究明する行動をとっていないので、困難を究めているのが現状である。

 別の傍証として、衝突したときの地震計の記録があるので、それを見てみよう。コロンビア大学にある地震計をもとにしながら、ウィリアムスという人が書いたものである。

 そこには午前8時46分、9時04分につづいて、9時59分とのあいだに、「三度目の振動があった。これは初めの二つよりも強く長く続いた」という記載がある。ただ、時間は書いてなかった。英文のbitは予想外というニュアンスがある。

 この、初めの二つより予想外に強く長く続いた地殻振動、とは何を意味しているのだろう。この時間帯に爆発が起きていた、と解釈することができる。消防士たちが言う「倒壊前にあった爆発」や、「いくつかの爆発音」に、時間的に対応している。

(テリー・テンペスト・ウィリアムス「散らばった陶器のかけら」坂本龍一監修『非戦』幻冬社287頁)
http://www.oriononline.org/pages/oo/sidebars/America/TempestWilliams.html
Scattered Potsherds

 もう一つ、傍証がある。WTCビル南棟、北棟の隣に6号棟があり、その向こうに7号棟ビルが並んでいる。南棟、北棟だけではなく、WTCビル群・周辺の建物が、六つも倒壊したのである。南棟、北棟が倒れ、その後、7号棟ビルがその日の夕方午後5時21分に倒壊した。引き続き、12日夜には21階建てのホテル、9階建てのオフィスビルが倒れた。その後、54階建てのビルも倒壊した。

 飛行機がぶつかったのは、南棟と北棟だけなのに、なぜか他のビルも倒壊し、その他、半壊になったビルも多い。どうしてこうなったのか。

 東大の菅原教授は、「地下で何らかの爆発があったのでは」と言う。「ものの見事に壊れており、衝突だけで起きたとするのは不自然。地下で爆弾テロが起きたと仮定したら説明がつく」「(WTC崩壊後、周辺の六つのビルが倒壊したことも)敷地全体の地下構造が崩れ、ビルごと引きずりこまれたとみられる。爆破で地下の壁が壊れたと仮定すれば納得がいく」と指摘する(『毎日新聞』2001年11月1日夕刊10面)。

 なぜWTCビル南棟、北棟とはそれなりに離れた7号棟ビルが崩壊したのだろうか。あいだに6号棟ビルもあったのである。パンケーキ・クラッシュ現象で崩壊した南北棟の影響が、そこまで及ぶものだろうか。7号棟ビルの倒壊について、当局は原因を発表していない。避けているとしか思えない状況である。7号棟ビル倒壊の件は、もっと問題にすべきだろう。

 ビルに爆弾が仕掛けてあったとして、それはどんなものだったのだろうか。まず事実を確認しておこう。

(1) 遺体がかなりバラバラになり、4割しか身元確認ができなかった。専門家は、「遺体が蒸発した」と言った。

http://www.papillonsartpalace.com/wtc.htm
WTC Victims May Have Been 'Vaporized'

(2) 建物のコンクリートが、一帯にわたってこなごなになり、チリと化し、粉状になってしまった。

http://www.nerdcities.com/guardian/SeptemberEleventh/Schmid/ CloudsOfConcrete_2.html
Why did the World Trade Centers create so much powdered concrete?

(3) 瓦礫に水をかけてもなかなか消火できず、火が消えたのはやっと3か月もたってからだった。

http://serendipity.magnet.ch/wot/bollyn1.htm
Laser Beam Weapons and the collapse of the World Trade Center
(Then What Did It?の章)

 これらのことから、コンクリートや遺体をチリと化す、かなり高性能の爆発物と推測することができる。ただ、今のところ具体的な証拠はあがっていない。今後の調査を待つしかないだろう。

 どうも事件の流れを見ていくと、真相究明からほど遠い道を歩んでいるように思われてならない。


第3章 イスラエル秘密情報機関モサド・アメリカ軍部・極右の自作自演説(前半)