NewsLetter 15 Cover

CPR News Letter Vol 15

1997年7月20日


5月17日、ベント・ソレンセンさんを迎え総会・セミナー開催、120名が参加!! CPRへ更新会費・カンパをよろしくお願いします。

97年度CPR年次総会・セミナーを開催

さる5月17日(土)午後1時よりお茶の水の明治大学大学会館において97年度CPR総会が行われました。
まず菊田幸一さん(CPR副代表)から開会のご挨拶をいただきました。
菊田副代表挨拶要旨

つづいて事務局から96年度の活動報告、96年度会計報告を行い、さらに海渡雄一さん(CPR事務局長)から97年度の活動方針の提起がありました(2ページ〜)。
97年度の活動方針についての事務局長報告
総会参加者からの決算・予算の承認、活動方針の承認を受けて総会は終了しました。昨年と同じく、総会からの参加者はやや少なく、若干さびしい感じでした。1年に1度の活動方針検討の場だったのですが…。引き続いて総会記念セミナーに移りました。

2時からのセミナーは、共催:アムネスティ・インターナショナル日本支部、協力:拷問禁止条約の批准を求める会、入管問題調査会で行われました。
ゲストのベント・ソレンセンさんのご紹介と拷問禁止条約批准の意義について村井敏邦さん(CPR代表)に語っていただきました(5ページ〜)。
これに続いて、いよいよベント・ソレンセンさん(国連拷問禁止委員会委員・ヨーロッパ拷問防止委員会委員)によるセミナー。ソレンセンさんは写真にもあるとおり、とてもチャーミングな方で、OHPやスライドを使用して拷問とは何か?拷問禁止条約の意義について、非常にわかりやすく解説していただきました。
続く質疑応答でも活発なやりとりが行われました(9ページ〜)。最後にソレンセンさんは「なぜ拷問禁止活動に関わるようになったのか?」という質問に応えて、大学の外科の教授からEUの50万人の医師会の議長になったこと、その後拷問被害者のリハビリのためのNGOの議長に指名され今に至ることなどを紹介して、「私は1秒たりとも後悔したことはありません。」と発言を締めくくりました。また、5月20日に日弁連で行われた国際人権セミナーにおいても興味深い質疑応答がなされました。併せて掲載します。
このソレンセンさんを招待した一連のプロジェクトを切り盛りして下さった事務局の桑山さんから全日程についての報告をいただきました(13ページ)。

監獄をめぐる三つの事件

95年8月に起きた熊本刑務所刑務官懲戒免職事件では人事院に対して行政不服審査請求を行いました。熊本と東京での延べ5日間にわたる審理を経て、人事院は97年4月、残念ながら請求を却下しました。熊本刑務所の事件も含め、この間、あいついで発生した刑務官をめぐる「事件」について、刑務幹部会の坂本敏夫さんから報告していただきました(14ページ〜)。