木村愛二の生活と意見 2000年12月 から分離

正月料理の材料に日本伝統の黒潮の鯨を献上し日米捕鯨戦争に反撃の檄をインターネットに飛ばす

2000.12.28.(木)(2019.6.18分離)

 月並みに、皆様、良いお年を、と申し上げます。

 来年は、耶蘇教暦の2001年とか。私は、片言英語のカタカナ氾濫には反対ではありながらも、耶蘇教は嫌いでありながらも、この年度計算については、最早、仕方が無いと諦めています。なぜならば、歴史学的には若干の誤算があるとされながらも、交響楽の楽譜の区切りに従って一斉に楽器を奏で、合唱をするがごとくに、世界中で同時に時代を区切って一緒に人類史の過去、現在、未来を考え直すためには、耶蘇教暦を使うしかないからであります。本家の中国で廃止された骨董品の元号などに固執する右の半気違いに付き合っている暇は無いのです。

 元旦には、あの、コカイン使用、飲酒運転の犯歴だけが確かな米大統領などは無視して、わが年頭、兼、世紀頭、兼、千年紀頭の「教書」を発表する予定でありますが、その前に、まずは、正月料理の材料に、日本伝統の黒潮の鯨を献上します。

 実は、このところ、大手メディアでは表面のみしか報道されていない捕鯨問題について、最近、日本の研究者が、画期的な調査結果を発表していたのでした。水産庁の担当者から聞き出したホームページは、下記でありますが、その要点だけを転載します。要するに、鯨は適当に捕獲して食べないと、逆に生態系を破壊するという、まさに9回裏逆転ホームランの報告なのです。

 ああ、戦後の栄養失調児童だった私にとって、時折の鯨の肉の配給は、まさに、涎たらたらの命の綱でした。あの独特の臭みのある鯨の肉を取り上げ、同じ哺乳類の牛肉を売り付け、自称左の市民運動までを利用して、ここ20年程繰り広げられてきた日米捕鯨戦争ぐらいについては、せめて、こぞって反撃に出てほしいものです。政府が役に立たなければ、インターネットの出番ですぞ!

 以下より転載。 

➡ (財)日本鯨類研究所ホームページ

プレスリリース

鯨類の食物消費量について

 鯨類は哺乳類の仲間なので、直接的に水温が分布に影響することはほとんど無く全世界の水域に及んでいる。彼らの多くが大海原を回遊し、37℃の体温を保つために大量の餌生物を消費する。

 鯨類はそれぞれの生息海域での海洋生態系における高次捕食者であり、食物連鎖の構成員として重要な役割を担っている。また、種々の関係で漁業との結びつきが強い。すなわち大部分の鯨類が、直接的に餌として漁業対象の海洋生物を多量に消費したり、間接 的に漁業対象の海洋生物の餌生物を多量に消費したりするなど漁業活動と競合しており、近年、注目が集まってきている。

 この問題を考える基礎として、世界の海洋での鯨類による年間食物消費量を算出することは非常に重要であり、得られた結果は今後の世界における漁業資源の有効利用を図る場合に有益な情報となると考えられる。しかしながら、鯨類の食物消費量の算出には多くの仮定が必要であり、不足している情報も多いために実際には困難を極める。

 パンフレットでは、最新の資源量推定値と3通りの摂餌量推定法を用いて、全世界を大きく北太平洋・北大西洋・南半球海域(インド洋を含む)の3つの海域に分けて、鯨類の年間食物消費量の推定を行っている。

 世界の海洋における現生の鯨類は83種類に及ぶが、その内の35種について最新の推定資源量から年間食物消費量を推定した。

 消費量は、

1)海域毎に最新の各鯨種の資源量と生物量を算出し、

2)3通りの方法で算出した各鯨種の日間摂餌量を用いて、

3)鯨類の年間食物消費量を推定した。

 その結果、鯨類の年間食物消費量は、

 インド洋を含む南半球海域で1.44~2.69億トン、

 北太平洋で0.65~0.99億トン、

 北大西洋で0.63~1.29億トンであった。

 世界の海洋での鯨類による年間食物消費量は2.8~5.0億トンであり、これは世界の海洋での漁業による生産量(1994年:約8,400万トン)の約3~6倍に相当すると推定された。

 近年、世界的に鯨類と漁業活動との競合関係が示唆されていることから、得られた結果は今後の世界における漁業のあるべき姿を考える場合、有益な情報となると考えられる。

「世界の海洋における鯨類の年間食物消費量」(田村力・大隅清治著)より

 以上で、転載終わり。