木村愛二の生活と意見 2000年6月 から分離

開店休業「21世紀アメリカの世界戦略」に軍事問題研究会の援軍

2000.6.29(木)(2019.6.7分離)

2000.6.30(金)改訂増補。

 湾岸戦争でも、その10年前からの準備を立証する米議会資料の存在(複製を3,000円で頒布中)を知って、やんぬるかな。ユーゴ戦争でも同じ思いの繰り返し。今度こそはと年頭に決意し、ホームページに項目を設け、まずは過去の教訓の整理から始めたものの、春先には杉花粉症、さる6.15には1960年安保49周年ロフトプラスワン集会と、個人的な関わりが強烈な問題が続き、3月から完全に開店休業状態となっていた。

6.28.軍事問題研究会のテーマが「21世紀の米戦略目標」

 早く何とかしなければと気には止めつつ、湾岸戦争とカンプチアPKOの時の経験から、まずは浜松町のアメリカン・センターに行って議会記録を調べようかなどと、心積もりだけが溜まっていた。そこへ、今月の6月6日、軍事研究会の桜井宏之さんから、何度目かの研究会の誘いが届いた。桜井宏之さんは40歳前後の感じのやや年嵩の若者で、昨年の夏、アジア記者クラブのユーゴ問題集会で知り合った。インターネットを駆使して、かなりの情報を収集しているようだった。届いたチラシを見ると、テーマが「21世紀の米戦略目標」となっている。「しめた!」と早速参加を申込み、昨晩、神楽坂の会場に出掛けた。本日、電話で了解を得たので、以下、この研究会の宣伝まで行ってしまう。

国防長官の諮問に「21世紀国家安全保障委員会」が研究報告

 日本でも、いくつかの新聞記事が出ていたが、アメリカの国防長官の諮問機関、「21世紀国家安全保障委員会」が研究報告をしている。3回に分けて報告をまとめる予定だが、昨晩の研究会では、その2回目の報告書(SEEKING A NATIONAL STRATEGY)を中心として、桜井さんが解説し、元外交官などを交えた談論風発の討論、二次会となった。

 この種の英文資料を入手したい方は、以下の方法で入会し、資料のコピー申し込みをして頂きたい。会費は、今年の1月から12月の1年分となっている。

 定期購読:年3,500円。ニュースレター配布。掲載資料コピーサービス。
 賛助会員:年5,000円。上記の他、会所蔵資料のコピーサービス。調査依頼。
 正会員:年10,000円。上記以外のサービス(詳細は会に問い合わせ)。
 入金先:郵便振り込み口座番号・00110-1-44399
 加入者名:軍事研究会
 TEL&FAX: 03-3778-3724

 私は、今年がすでに半分過ぎているので、とりあえず今年は賛助会員となることにし、次の資料を申し込んだ。

1.上記の2回目の報告書(Seeking a National Strategy)
 英文17頁。1000円。PDFファイル700円。
2.その1回目の報告書(New World Coming: American Security in the 21st Century, Major Themes and Implications)
 英文9頁。600円。PDFファイルも同じく600円。
3.上記の根拠となる調査・分析(New World Coming: American Security in the 21st Century, Supporting Reseach and Analysis)
 英文150頁。4,000円。PDFファイル2,500円。

社会理論学会にも入会するぞ!

 アメリカの議会関係資料は、日本と比べれば各段の差で公開されている。ただし、量が多すぎて、新聞などの報道では、ほんのツマミ程度となる。日本人の記者自身が本当に理解しているのかどうかにも、甚だ疑問がある。まともな研究発表は皆無である。長文の資料を読みこなし、関係資料の裏付けによって、きたるべき21世紀のアメリカ世界戦略を予測するためには、相当の覚悟が必要である。インターネット共同作業の仲間を募る。

 これも幸いなことに、専修大学や筑波大学を中心とする「社会理論学会」から入会の誘いを受けている。こちらも、さる5月27日に筑波大学で研究会を行い、その中心テーマが、やはり、「21世紀アメリカの世界戦略」となっていた。この日、私は、50年振りの中学校の同窓会があって、参加できなかったのだが、この方の報告は近く印刷物で入手できる予定である。まだ送金していない年会費5,000円、思い切って送るぞ!