電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館 2001年4月

エジプト長老記者ヘイカルが拙訳『偽イスラエル政治神話』のガロディ著アラビア語版に序文

送信日時 : 2001年 4月 21日 土曜日 9:16 AM

件名 :[pmn 14440] エジプト長老記者がガロディ本に序文

 日本の大手メディアが、ほとんど伝えない情報の典型は、アラブ・イスラム圏の本音です。その一つを、お伝えするのですが、その前に一言。

 私自身が、私に会いに近所まで喫茶店にきて、もちろん、お茶代は先方持ち、関係の拙著を全部買ってくれた某大手新聞社の外信部長(当時)から、はっきり聞いたことです。

 大手メディアには、当然、世界中の通信社からの膨大な情報が流れ込みます。どれを選択するのかが、実は、外信とか国際とか名乗る部の仕事の大半を占めています。

 しかし、彼の話を要約すると、日本の新聞社では、一般にも、「他紙」を横目で見るのが習性になっていて、特に、アラブ情報を伝えようと考えると、どうしても、「うち」だけ突出するわけにはいかないということになるという、実に正直な内状告白でした。いわゆるメディア論の世界では、この「習性」を、「横並び」と名付けています。この習性の強制力が、アラブ情報に関して、もっとも強く働くのです。

 さて、昨日、アメリカの歴史見直し研究所から、The Journal of Historical Reviewの19巻6号が届きました。巻は年ごとですから、19年間続けて出していて、昨年の最後の11/12月分、6号目、になります。届のが遅れたのは、私が定期購読の申し込みをしていなくて、時折、重要な号を無料で送ってくれる関係です。

 いくつか面白い記事がありますが、私が、これをまず、日本に紹介したいと思ったのは、拙訳『偽イスラエル政治神話』(ホロコースト大嘘論を含む)のアラビア語版の序文を、日本でも広く知れらているエジプトの長老記者、モハメッド・ヘイカルが書いていたということです。

 ヘイカルは、ナセル政権の閣僚、国民指導相にもなったエジプトの言論界では最高級の著名人です。私自身は、拙著『国際利権を狙うPKO』で、ヘイカルの文章を引用しました。『読売新聞』(1993.3.1)の一面左の大きい連載論評「地球を読む」「不透明な米の意図/対ソマリア/七つの座標から分析する」です。

 ヘイカルの序文の内容は、また詳しく送りますが、「論争に巻き込まれたくない」との主旨の慎重を期した部分もあります。しかし、ともかく、「推薦」しており、ガロディとも会っていて、その「勇気」を高く評価しています。

 これは、当然、偽イスラエルの極悪の極右政権にとっては、大変な事態です。ところが、日本の大手メディアは、こういう事態を、知っているはずなのに、アメリカ様、様、そのアメリカ様、様を思想支配する政治的シオニスト・ロビーを恐れて、まったく報じていないのです。


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