『亜空間通信』526号(2003/03/20) 阿修羅投稿を再録

バグダッド市街戦なし断言軍事評論・神浦元彰が阿修羅戦争掲示板に登場の快報

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

『亜空間通信』526号(2003/03/20)
【バグダッド市街戦なし断言軍事評論・神浦元彰が阿修羅戦争掲示板に登場の快報】

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日(2003/03/20)午前9時、少し遅れの朝食を終えて、阿修羅戦争26掲示板を覗くと、や、や、や、か、か、き、き、きゅ、旧知とは言っても、直接会ったことはなく、かつてのカンプチアPKO出兵の現地取材による拙著、『国際利権を狙うPKO』(1994年刊、わが電網木村書店にて発売なれど残部僅少)で、その記事の一部を取り上げ、高く評価したことのある神浦元彰の名前が出ている。

 投稿者は「どさんこ」だが、中身を読めば、どうやら本人らしい。そこで、「ズーム」こと、わが古巣の日本テレビの番組担当者に電話で聞くと、やはり、昨日、下記の投稿のごとく、ご本人が出演していた。

----- 引用ここから ------------------------------
本日は開戦のことで話題が一杯になる『神浦元彰』
http://www.asyura.com/0304/war26/msg/349.html
投稿者 どさんこ 日時 2003 年 3 月 20 日 08:40:29:

本日は開戦のことで話題が一杯になるが、私の最大の関心事はトルコの国会事情です。早ければ本日(20日)にも、米軍駐留と上空通過許可案が再提出されます。これがなければアメリカはイラクと全面対決ができません。

昨日、ズームインで「バクダッドで市街戦は起きません。米軍はバグダッド市街戦を行ないません」と話したら、スタジオでどよめきが起こりました。全国的にも影響したようで、昨日はバクダッドで市街戦を行なわれるという報道が極端に少なくなりました。そりゃあそうでしょう。カンダハルで米海兵隊はタリバン相手に市街戦をしましたか。できないのです。米軍の装備ではできないのです。もちろん共和国防衛隊はバクダッド市内に米英軍を誘い込んで500万の市民を楯に、市街戦をしたいでしょうが、米英軍はそのわなに絶対にはまりません。
http://www.kamiura.com/new.html
----- 引用ここまで ------------------------------

 最後のURLは、神浦元彰の電網宝庫である。非常に優れている。私は、これまでにも何度か覗いたことがあるが、他の情報を処理するのに追われて、最近は見ていなかった。

 ともかく、上記の「どさんこ」投稿の内容は、わが予測と一致するので、ざ、ざ、ざ、と下に繰って見て、以下を取り込んだ。

----- 引用ここから ------------------------------
[コメント]ブッシュ大統領としては、トルコはどうした、米軍はイラク国境に集結したか、が最大の関心事と思う。これほど開戦間際まで混迷する戦争は見たことがない。まさに異常な戦争指導がおこなわれている。アメリカはこれでも開戦して、イラクのフセイン政権を倒しても、その後の世界情勢はさらに混乱することは必至である。まず国連がその力を失う。アメリカが孤立する。国際テロが激化する。アラブ世界で大混乱が生まれる

 おそらく冷戦終結後、これほどの混乱が起こることを誰も予測していなかったと思う。これは明らかにアメリカの誤算である

 私はもはや米国の戦争開始は時間の問題と思っている。しかし英軍が参戦するかは半々である。今週中の開戦は・・・・・避けれない。トルコがどのようになっているのか。「トルコを急げ」が米軍の悲鳴である。

トルコ駐留へ米着々 国会承認見越し、物資の陸揚げ開始 (毎日 3月15日 朝刊)
[要約]米軍駐留はトルコ国会で、今月1日に否決されたにもかかわらず、すでに米軍の第4歩兵師団は軍用車両や軍事物資の陸揚げを開始している。またイラク国境付近には9ヶ所で、新たな米軍の「補給基地」を建設中で、トルコ政府は来週にも米軍駐留の国会承認を取り付ける意向だ。この米軍の動きは、トルコ軍のヒルミ・オッゾク参謀総長が、今月5日、「トルコだけでは戦争は避けれない。我々の選択は”悪い”か”より悪い”かを選択することだ」と発言し、米軍の受け入れを支持したことから始まった。国内政治に絶大の影響力を持つ参謀総長の発言で、トルコの米軍駐留反対デモはその規模が急激に小さくなった。

[コメント]テレビの日本の特派員が、トルコ南部に新設された米軍基地をルポしていたが、その基地には星条旗が掲げられていなかった。しかし確かに米軍の車両が並んでいた。まさにトルコ国会の承認を見越し、米軍の大慌てのトルコ移駐が始まっている。

 一昨日、クエート国内の第3歩兵師団に従軍している今泉記者(日テレ)と話をした。現地ではすでに強い風が吹き初め、砂嵐も起きているそうだ。今泉記者がレポートした場所は、イラク国境から40キロの場所という。155ミリ自走砲の横で話していた。

 そして本日の新聞各紙には、クエート地域で猛烈な砂嵐が米軍を襲い始めているというレポートが掲載されている。ペルシャ湾の空母さえも、甲板に積もった砂で離発着が一時中止されたそうだ。

 このように一斉に砂嵐の情報が新聞に殺到したのは、現地の米軍が本国に砂嵐の脅威を伝えたい一心から仕組んだと思う。一日も早い「攻撃開始」を要望しているからだ。また、第3歩兵師団の国境付近の映像(取材)を許したのは、いかにも第3歩兵師団がクエートからバスラ方向に進撃すると思わせる報道である。私は第3歩兵師団はバスラに向かわず、開戦直後にサウジに入り込み、サウジ・北部のアラルに移動して、バクダッドを南西から急襲する部隊になると予測している。とにかくクエートの米軍は開戦準備がすでに整い、トルコ南部への米軍展開を待っている状態である。

 バクダッド北部を第4歩兵師団が抑え、北部のクエート方向から米軍が進撃しなくては、バクダッドを圧縮することにならない。底の抜けたビンになってしまう。しかしこの開戦の遅れが、米軍に取り返しのつかない失敗を招く可能性を否定できない。
----- 引用ここまで ------------------------------

 もう一度、阿修羅戦争掲示板を見ると、以下の「どさんこ」投稿もあった。

----- 引用ここから ------------------------------
ブッシュ大統領が宣言した開戦は「48時間後」が迫る『神浦元彰』
http://www.asyura.com/0304/war26/msg/348.html
投稿者 どさんこ 日時 2003 年 3 月 20 日 08:34:09:

ブッシュ大統領が開戦開始を宣言した48時間後が迫ってきた。日本時間の明日(本日)、午前10時15分が48時間後である。それからすぐにイラク空爆は始まるのか。

考え方は2つある。ひとつは政治的な攻撃開始である。ブッシュ大統領は最後通告の意味を重視して、定刻と同時に空爆を開始する可能性がある。しかし現地は明け方だからB-2爆撃機は使えない。防空レーダーに映らなくても、目視で存在を確認できれば撃墜される可能性があるからだ。だから空爆は巡航ミサイルを使って、水上艦艇や航空機からミサイルを発射することになる。そして夜になればやっとB-2の空爆が始まる。そして再び夜が明ければ、巡航ミサイルでの空爆が行なわれることになる。

もうひとつは軍事的な開始である。いよいよイラク問題は政治家の手を離れて、軍事組織にまかされた。軍事的な考えを言えば、明日はまず定時にバグダッド方面に電波妨害を出すことから戦争が始まる。バクダッドにいる各国の記者はホテルのテレビが見えなくなったと報告してくる。世界中が大騒ぎになる。そして深夜になると、B-2爆撃機の猛烈な空爆が始まる。そして夜が明けると、次は市街地を低空で巡航ミサイルが襲ってくる。市民や兵士の目に見えることで、巡航ミサイルの心理的な効果を期待した攻撃となる。

はたして政治的な開戦か、軍事的な開戦なのか、明日の10時15分にそのことが判明する。あなたはどちらと思いますか。私は少し軍事的な開戦に傾いています。しかし空爆は戦後の占領政策を考慮して、猛烈だが、極めて限定した目標になることをお忘れなく。すなわち心理戦の色彩が濃い空爆なのです。「19日」
----- 引用ここまで ------------------------------

 さてさて、阿修羅戦争掲示板は、911事件直後に、友人から勧められて、覗き、投稿、プロヴァイダー移転の騒ぎの際には、存続を願う多くの有志とともに、私も、なけなしの懐をはたいて、「広告費」とししての実質カンパを敢行した。

 私自身は、本日から9日前、さる3月11日のフジテレビ「とくダネ発号外」に『湾岸報道に偽りあり』の著者として短い「顔出し」となったが、この掲示板が、大手メディアに先駆ける情報交換の場となりつつあることが確認できて、ああ、ここきたか、至極、満悦であるぞよ。

 各々方も、そう心得て、覚悟召されよ

 以上。


「イスラエル関与疑惑」関連記事総覧へ
アメリカ「ゲリラ攻撃」関連記事総覧へ

『亜空間通信』2003年03月分へ