『亜空間通信』683号(2003/11/07) 阿修羅投稿を再録

イラク「派兵」是非論議の短絡を戒め画期的な私見の平和繁栄論に高めるべく早めに概説

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『亜空間通信』683号(2003/11/07)
【イラク「派兵」是非論議の短絡を戒め画期的な私見の平和繁栄論に高めるべく早めに概説】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 これまた時局柄、イラク「派兵」是非の論議ともなれば、勢い、急ぎの早仕事となるが、わが概説を早めに述べて置かないと、手前勝手な思いこみの誤解から、八階まで登ってしまって、高所恐怖症で墜落死でもされたりして、はた迷惑も甚だしいから、ともかく、概説する。

 しかも、この概説自体が、ことの性質上、どう工夫しても長くなるから、まずは、その「目次風」程度を最初に記す。


 1。自衛隊と称する軍隊は憲法違反の存在であるし、憲法がなくても廃止すべきである。

 2。しかし、その廃止以前の最後の仕事として、何かの役に立たないと、すべてが無駄な浪費で終わって仕舞うから、国際的な現状に鑑み、イラクには、「災害救助」「医療」「土木建設」などの民政の役割を果たす目的で、派遣すべきである。

 3。派遣はアメリカの戦力の一翼としてであってはならない。国連の組織の一環としてでなければならない。

 4。私を含む民間人も、大挙して行くべきである。先頭に立つのが、旧知の日本山妙法寺の僧侶たちであれば、ますます好ましい。私は、アラブ語の有名な恋の歌を歌いながら、一緒に歩く。

 5。劣化ウラン弾の塵が舞ってはいるが、イラクの幼児までが吸わされているのだから、これを理由として腰を引くべきではない。それぐらいの覚悟は必要であるし、すでに出来ている。唯一の原爆被害国の日本は、特に、劣化ウラン弾の塵の調査、始末と医療に、全力を尽くすべきである。

 6。自衛隊は、国際的な常識では軍隊であるが、今回のイラクでの仕事を契機として、国連の「災害救助」「医療」「土木建設」などの民政の役割を果たす組織として、即刻、改編を開始すべきである。

 7。今後の方向としては、地球温暖化として国際的な課題となっている難問に挑む巨大事業がある。まずは、イラクの砂漠地帯の緑化に挑み、続いて、サハラ砂漠などの緑化事業に展開すべきである。

 8。砂漠化、地球温暖化と、ヨーロッパでも広がった殺人的な猛暑は、考古学的太古にまで遡って見直せば、何度も起きた気候変動の一環であるのかもしれないが、現代人の牧畜、灌漑農業、化石燃料消費などの影響で短期的に加速されている可能性が高い。

  注:何度も起きた気候変動の参考資料:

  ---------- 引用ここから ----------
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000117236 ➡ 再録版
(このURLの中身は週毎に記事が変わるから、「Vol.8 2003.11.06」で探すこと)。
木村書店Web公開シリーズ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.8 2003.11.06 ━━
 ■■■『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』■■■
     近代ヨーロッパ系学者による“古代史偽造”に真向から挑戦!
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                      等幅フォントで御覧下さい。
              出典:木村愛二の同名著書(1974年・鷹書房)
[中略]
http://www.jca.apc.org/~altmedka/afric-g.jpg
2000万年前から現在までのアフリカの降雨量
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 9。以上の史上空前の巨大事業の費用は、当面、アメリカを筆頭とする諸国の軍事予算の転用で賄う。

 10。日本が先頭に立って、軍隊を廃止し、諸国には、日本の敗戦時の軍需産業の転身の教訓を学ばせ、軍事予算ではなく民需予算を、上記の史上空前の巨大事業に振り向けることで、恐慌局面の打開に向わせるのが、わが一石二鳥の妙案の骨格である。

 11。巨大事業による軍需産業中心の経済の転換に関しては、すでに、アメリカのラルーシュ運動による「ユーラシア・ランド・ブリッジ」の提案があるが、わが提案の方が巨大で、緑なす夢に溢れ、全地球規模である。


 さて、一昨日(2003/11/05)にも、急ぎ、とは言っても諸事情により、主題の11月2日の集会の終了よりは3日遅れて、以下の通信を発した。

---------- 引用ここから ---------- 
http://www.jca.apc.org/~altmedka/2003aku/aku682.html
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1325.html
『亜空間通信』682号(2003/11/05)
【天木直人前レバノン大使を迎えた「総花」シンポが象徴する日本反体制総崩れ「反戦」空洞化】

[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 この通信に託したわが評価は非常に複雑で、いささかの「毒を含む」憎まれ愚痴なのであったが、即時、主宰者側と思しき以下の御礼投稿があった。冒頭のみ紹介する。興味のある方は、URLを叩いて、直接訪問されたい。

---------- 引用ここから ----------
Re: 木村レポートありがとうございました
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1336.html
投稿者 レイ 日時 2003 年 11 月 05 日 14:29:34:mRt2rX4ca0PnA
(回答先: 天木直人前レバノン大使を迎えた総花シンポが象徴する日本反体制総崩れ反戦空洞化 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 05 日 11:41:44)

 ニュースでも今のところ取り上げてないみたいで、どのようなシンポジウムなのか気になっていました。下はブナ林便りからの転載です。
http://members.jcom.home.ne.jp/pinuskoraie/0305.htm
●皆様 小林です。このMLの本格的な開始が延びていて済みません。天木シンポが終わりましたので、その報告を転送させて頂きます。取り急ぎ。
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 その他、集会に関する様々な角度からの意見が、伝わってきた。当日、わがチラシを受け取った参加者からは、新著の注文の電子手紙や郵便振り込み通知が何通か届き、ファックス通信などによる意見も寄せられた。

 この「イラク派兵」問題に関しては、まず、「派兵」という用語そのものの規定なしに、それぞれの角度からの思いこみによる論争、とは言い状、実は、すれ違いで白けるか、売り言葉に買い言葉の子供の口喧嘩程度の低い応酬に終わるのが、このところの関連集会の通例である。

 以下、その後のわが投稿の中から、必要な問題点の指摘の部分だけを拾い上げる。URL以外の題名や文章は抜粋で、若干補正してあるから、全文の文脈に興味がある方は直接訪問されたい。

---------- 引用ここから ----------
私は非暴力主義であり自衛でも戦力保持反対である。
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1215.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 03 日 00:49:52:CjMHiEP28ibKM

 理論的な混乱が激しいのが、日本の平和ぼけ状況である。
 本日は、東大駒場の天木直人(元レバノン大使)を迎えた緊急シンポジウムに参加してきた。
 そこでも、少しは会場発言の時間があったが、イラク派兵反対を滔々と述べる元・防衛庁教育訓練局長、現・新潟県加茂市市長、小池清彦の弁に注文を付ける時間がなくて、残念であった。小池は、自衛隊は自衛のためにあるのだから海外派兵反対との主旨であった。これは憲法解釈の上からも間違いである。自衛隊法は違憲なのである。
 憲法でもそうだが、憲法にあろうがなかろうが、自衛と称して戦力を持つのが危険なのである。自衛隊容認論に傾きながら派兵反対という政党もあるが、平和ぼけの間抜けな「有権者」からの票稼ぎの詭弁にすぎない。
 非暴力、非武装で良いのである。私は、アラブ人にも非暴力を勧めている。特攻隊の真似をするなと言っておる。
---------- 引用ここまで ----------

 以上のわが投稿に対して、以下の匿名投稿があった。

---------- 引用ここから ----------
Re: シンポジウム
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1216.html
投稿者 pooh 日時 2003 年 11 月 03 日 00:56:05:1V/N3pq3rRa6M

 だってあの時木村さん、口調が熱くなりすぎちゃって聞いてる方は何がなんだかわかんなくなってしまいましたよ。あれじゃ下村さんに遮られちゃっても仕方ないかな。
 結局なんだったんですか?派兵すべきだってことだったんですか?
---------- 引用ここまで ----------

 そこで私は、以下の回答をした。

---------- 引用ここから ----------
「派兵」と言えば「兵」、軍隊と兵隊を送ることになる。あれは素人の集まり。Re: シンポジウム
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1224.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 03 日 05:29:11:CjMHiEP28ibKM
(回答先: Re: シンポジウム 投稿者 pooh 日時 2003 年 11 月 03 日 00:56:05)

「派兵」と言えば「兵」、具体的には軍隊と兵隊を送ることになる。
 ことは日本の進路の決定である。使う言葉から定義して議論しなければ、かえって問題が拡散し、分かりにくくなる。
 中国の孫子などの「兵」は戦争のことである。私は、「自衛隊」という名の既存の集団を、災難救助活動に送り、むしろ、それより先に私も含めた民間人が大挙して行くことを提唱している。すでに旧知のJVC(日本国際ボランティア・センター)の若者たちが行っている。
 私は、違憲の存在の自衛隊の最後の仕事と位置付けている。
 あそこの議論では、天木さんが国連の名の下に行くことを主張し、板垣さんも同様の主旨であった。
 小池さんが自衛隊(防衛庁の方が正確)経験者で、行くことに反対していたが、彼は憲法違反の自衛隊を自衛力として認める立場である。「なまくら四つ」と言ったところの政治屋である。その程度の彼を、平和主義者と見間違えるようでは、烏合の衆の域を出ない。
 日本国憲法では、自衛のための戦力も認めていないのである。

 軍隊と警察など、定義が必要な言葉が飛び交ったが、カンプチアPKOの時期にも、あのような混乱した議論が続いた。
 要するに、教授とか弁護士とかの肩書きの素人が、偉そうに発言しているだけで、シンポジウム(注:ギリシャ語の意味は先の亜空間通信で紹介した)にはなっていないのである。
 むしろ逆に、ますますわけが分からなくなるのが、この種の「総花」型の集会の常である。そこに「水準」が露呈している。
 しかも、本来、あのような問題の討論の場であれば、不肖、私を置いて論者はいない。他に関連の著書を何冊も発表しているのは誰もいない。要するに、一番重要なシオニスト、イスラエルの問題点を避け、逃げる議論ばかりがが続いているのである。
 それで「国論」が定まるわけがない。「真似フェスト」ぐらいがせいぜいであある。

 文化功労賞の受賞者の板垣さんも、ホロコーストの嘘を知っているが、絶対に公言しない。そこが「東大名誉教授」の限界なのである。
 会場から旧知のアラブ通の阿部政雄さんが、唯一、シオニストに関して発言したが、ホロコーストの嘘は愚か、シオニストどころか、ネオコンの位置づけすらを避けるか逃げるかしている議論では、何の役にも立たない。
 私は、事前のチラシ撒きと短い会場発言で一応の存在を示したから、今後が楽しみである。

 下村さんとも板垣さんとも旧知の仲であり、チャンスの小林イチローさんは、会場の準備中に会い、向こうから「木村さんでしょ」と話し掛けてきたから、「いつかゆっくり話したい」と言って置いた。
 あの時は、自衛隊員の気持ちに話しが向いていたので、それを知るものの会場からの意見を求めてきたから、ああいう発言をした。「発言が長い」という雰囲気が出たので、途中で切り上げた。
 今後の展開を待つ。その可能性を見ていたから、12.19.ワールド・フォーラムの日程も入れた宣伝チラシを配って置いたのである。
 今回は、これまでにも増して、積極攻勢に出る覚悟である。

 すでに9年前に、「NGO(非政府組織)・熟年・非武装・無抵抗・平和行動隊結成」提唱せり。
 これを発表し続けているから、わが66歳の未来が数十年(途中で死ぬことが不可能になるDNA修復ウィルス感染の可能性を恐れつつ)もあるこの青年は、今回、劣化ウラン弾の塵を吸いに行かざるを得ないのである。
---------- 引用ここまで ----------

 以上の投稿の最後には、上記のようなカンプチアPKOの時期にも、あのような混乱した議論が続いた」状況の中で、私が編み出した以下の「緊急提言」「平和のために血を流す覚悟」を紹介した。

---------- 引用ここから ----------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/hibusou.html
NGO(非政府組織)・熟年・非武装・無抵抗・平和行動隊結成
初出:『フリージャーナル』23号(1994.7.8)
一部改訂:1998.9.17.
追記:2001.10.18.

「自分は何をするのか」/実践なき理論は無力
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 上記のごとき「素人の集まり」というわが評価は、単に軍事とか中東とかに関する水準の評価だけではなく、シンポジウムという討論の形式の意義さえ知らない「ド素人」、つまりは、人前で議論を展開してみせる資格が疑わしい「肩書き」人種という意味である。

 再び、古代ギリシャに戻って評価すれば、以後の地中海周辺の哲学の歴史の源流をなす「弁証法(Dialektik)」の何たるかをも心得ない烏合の衆なのである。

 もとより、「弁証法」という訳語自体にも問題がある。原意を汲めば、実に単純で、「対話法」なのである。立場の違う者は当然、意見を異にする。その両者が対話するからこそ、事態の全体像が提示され、議論が深まり、当面の問題の解決法が見えてくるのである。

 以下、とりあえず、「弁証法(Dialektik)」に関する簡略な電網記事を紹介する。

---------- 引用ここから ----------
http://www.geocities.jp/enten_eller1120/modern/idealismus.html
第4章 ドイツ観念論
[中略]
弁証法(Dialektik)とは,運動の内的構造を明らかにするためにある方法である.まず,あるテーゼ(定立,正)を立てる.そしてそれにたいするアンチテーゼ(反定立,反)が立つ.その後,テーゼとアンチテーゼの内容を保存したまま,それらを統一する,さらに高次の概念のジンテーゼ(綜合,合)に至る.このような正-反-合といたるプロセスを止揚(aufheben,アウフヘーベン,揚棄)という.

そのようにして得られたジンテーゼにたいして,再びアンチテーゼが立てられ,また,そのジンテーゼに統一され,というように,われわれの認識はより高度になり,「真なるもの」すなわち「全体」へ近づいていく.そしてこの時,全体は,もちろん,その諸段階におけるテーゼをその中に保存しているのである.
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 まあ、何と申しましょうか、いかにも「観念論」を観念的に囓るだけの怪しげな肩書きのみ人種らしき、こむずかしき表現ではあるが、要するに、甲と乙が意見を交換し、そのまとめを丙とし、それに丁が加わり、いわゆる総合的な納得づくの見解をまとめ上げるというようなことである。

 ただし、それ以前の問題として、甲乙丙丁のすべてに、議論の前提となる事実または概念に関する認識の共有を求めなければならない。

 この「認識の共有」への基本作業として、私は、昨年発行の編著、『9・11事件の真相と背景』(副題:「テロ」か? 自作自演の戦争挑発謀略か?アメリカ=イスラエル=世界支配構想の核心を突く)の中で、つぎのように述べた。

 ……9・11事件の真相も背景も、およそ考え得る限りの事件の中で、最も複雑怪奇である。それを思い切って「分かりやすく」し、その背景に迫るためには、まず出発点で、「分かる」の語源とされる「分ける」を徹底するに越したことはないだろう。まずは、事件の要素を徹底的に分解し、整理し直すことである。……

 イラク「派兵」是非の論議もまた、9・11事件と同様に、「最も複雑怪奇である」。基本的な要素としての「自衛隊」に関しては、すでに先に補正再録したわが投稿、

 ……「派兵」と言えば「兵」軍隊と兵隊を送ることになる。あれは素人の集まり。Re: シンポジウム……

を参照されたい。

 自衛隊を合憲とし、イラク派兵は違法とする手品師、東大法学部卒の小池清彦に関しては、別途、電網調査の上、以下の投稿をした、

---------- 引用ここから ----------
小池清彦は自衛隊駐屯地に近い市で票を稼ぐ言論詐欺師:Re: 新潟県加茂市長
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1304.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 04 日 23:22:03:CjMHiEP28ibKM
(回答先: 自衛隊のイラク派遣を行わないことを求める要望書:新潟県加茂市長:小池清彦 投稿者 朝日昇 日時 2003 年 11 月 04 日 22:33:03)

 小池清彦は、元防衛庁の教育局長とかで、自衛隊駐屯地に近い市で票を稼ぐ言論詐欺師なり。
 東大法学部卒で、当時は世間を憚る身分の自衛隊員に憲法違反の自衛隊法を教えていた程度の下司官僚上がりである。現場の隊員の経験者ではないし、防衛大学校出身でもない。いわゆる軍人ではない。
 私は、一昨日の東大駒場の集会で、彼が自分の文章を棒読みするのを我慢して座っているのが、実に不愉快で疲れた。

 投稿の文章(注:上記の「回答先」をクリックすれば、「要望書」が出てくる)を読めば、すぐ分かる。実は、自衛隊の「合法性」を主張しているのである。
 言葉の遊びでしかない。
 私は、彼に聞こえるように大声で、このボロ大学に来る前には防衛大学校、三期生と言った。その時の彼の態度は、竦んでいた。本性見たり!

 再度繰り返す。自衛のための戦力も憲法違反であり、憲法がなくても率先廃止するのが、日本人の歴史的使命なのである。

 小池は、検索調査したら、加茂市の電網宝庫には年齢を記していなかったが、電話で総務課に聞いて、私より半月後の生まれと判明した。著書はまったくない。
 あのこすからいのが、大和心などと言えた面か!
---------- 引用ここまで ----------

 ことほど左様に、表面上の主張と、腹の底と、本人すら自覚しない「目的」は、食い違うものなのである。ところが、上記の集会では、「反戦」「イラク派兵反対」と思える参加者たちが、小池の棒読み発言を歓迎して、拍手していた。彼等も、実は、単に「反対」と唱えているだけで、現状の認識は愚か、先の先まで読み通した考えなどは、まったく持ち合わせていないのである。

 この状況は、基本的には、上記の「カンプチアPKOの時期」と同様であった。当時も私は、国側が「自衛隊派遣」とし、反対派が「自衛隊海外派兵」としていた事態を、「海外出兵」とせよと唱えた。

 たとえば、ロシア革命への干渉戦争では、「シベリア派兵」とは言わず、「シベリア出兵」と表現していた。この出兵の失敗を、当時の落語家は、「シベリアしっぱい」と揶揄した。

 さてさて、やはり長くなってしまったが、ここらで締めると、「カンプチアPKOの時期」にも、不勉強な自称平和主義者たちは、熟慮も対話もせずに、中途半端な解決策を出したがり、自衛隊の始末に困り、国連警察軍に参加するのなら良いと、一斉に言い出したのである。警察も軍隊も似たようなものである。

 要は、若者を雇って、力づくで秩序を保つのである。その仕事が危険極まりないのであるからして、若者の命を代償として平和を語る、いや、騙る、ずるがしこい年寄りの嫌ったらしさが、ぷんぷんと臭ったから、私は、上記の「NGO(非政府組織)・熟年・非武装・無抵抗・平和行動隊結成」を提案したのである。

 今回の提案は、この継続発展である。はい、そこで、冒頭の「目次風」の記述に戻れば、本通信の主張の主旨は、分かり易くなるであろう。

 以上。


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