0. はじめに

 私は4級の障害者手帳を持っています。その事情は拙著の紹介にある『いい人はガンになる』 の中に書きました。取得したのは1992(平成4)年の5月で、手帳に書いてある障害名は「*尿路変更による*ぼうこう機能障害(社会生活活動制限)」という長いものです。
 これをもっていると、どういう利益、恩恵があるか、などについても、その本の中に少し書きました。

 ところが、昨年、連れ合いが大病を患い、半年におよぶ入院中にかかった「真菌性眼内炎」なる病気で、半失明状態になり、障害者手帳の2級を給付されることになりました。ほとんど目が見えなくなったわけですので、一人では外出もできず、買い物、炊事、洗濯、掃除などは私がほとんどすべてをやることになりました。入浴はどうやら一人でできるようにはなりましたが、手の爪なども自分では切れません。字がよく読めませんから、東京都や自治体(居住地の西東京市役所などから送られてくる文書や、そことの連絡なども私の役目です。こうして 介護をやるようになってみると、政府や都の障害者政策や、各段階のお役所仕事のひどさなどで、感ずることが実に多く出てきました。友人たちにそれを話すと、この前は『いい人はがんになる』を 書いたんだから、今度は『いい人は介護する』を書いて、公けにしろよ」などと勧められます。

 本にするしないは別として、とにかく、こうして感じたことを記しておくことは必要だと思いました。それで、ホームページの中にコーナーを新設して、書き留めておくことにします。いずれ整理はしますが、まずは順不同で、今のこと、これまでのこと、思いつくままに記します。ご感想やご意見、ご忠告などあれば、「 Mail to 吉川 」欄をご利用になってお知らせくだされば幸甚です。「いい人は介護する」などと、意味不明のタイトル名をつけたのは、前著の題名との関連だけで、深い意味はありません。 以下の各項目をクリックしてください。

1.  都知事からの 「告知書」 (2001/10/05記入)
2.  「拡大読書器」の広告 (2001/10/06記入)
3.  障害者手帳で得をすること、損をすること (2001/10/10記入)
4.  障害者は「不特定多数の存在」か?! (2001/10/10記入)
5.  「前例」とは、つくらなければ存在しないものだ (2001/10/10記入)
6.  障害者への補助と介護保険との関係 (2001/10/10記入)
7.  自治体の発行する『広報』のわかりにくさ (2001/10/10記入)
8.  障害者手当て支給の不合理さ――自治体の『広報』のわかりにくさ(続) (2001/10/10記入)
9.  障害者向け調理器具の点字のアホらしさ! (2001/10/16記入)
10. 「天声人語」の朗読と『朗読者』の朗読 (2001/10/17記入)
11. やっと商品化された音声付の調理器具 (2001/11/08記入)
12. 電磁調理器もやはり補助額限度に近い値段付け (2001/11/13記入)
13. やっぱり市役所の障害福祉課は不勉強、いい加減だ (2001/11/16記入)
14.   しばらくぶりの記入――障害者用ガソリンの補助について (2004/07/01記入) 
15.   「障害者自動車燃料費助成制度変更のご案内」がきました (2004/07/10記入) 
16.   市のガソリン券は、1リッターあたり102円でした (2004/08/03記入) 
17. 連れ合いが在宅酸素療法をすることになりました (2004/08/26記入) 
18. 在宅酸素療法 の器具について
 (2004/09/03記入) 
19. 
酸素濃縮器の欠点――視力障害のものにとっては使用は楽ではない (2004/09/03記入) 
20. 電動車椅子が来ました。それから在宅酸素療法のその後 (2004/12/14記入) 
21. 「介護者として」ではなくなりました (2005/08/23記入)
22. 「障害者・患者九条の会」 の発足集会が開かれます 
(2005/09/04記入)
23. 延命治療のこと (2006/04/22記入)
24. 高齢者や身障者の生活はますます圧迫されてきました (2006/04/22記入)
25. 「障害者・患者九条の会」 結成1周年記念シンポジウムのご案内(2006/08/08記入)