NewsLetter 8 Cover

CPR News Letter Vol 8

1996年2月

o 2月25日(日)午後1時から、都立勤労福祉会館でA・コイルさん、 V・スターンさんを迎え、96年度CPR年次総会とPRI日本セミナー


o村山内閣・宮澤法相(当時)による3名に対する死刑執行に抗議する!


oPRI日本セミナーのご案内

来る2月25日(日)午後1時から都立勤労福祉会館第1会議室(JR営団地下鉄「八丁堀」駅下車徒歩5分)で開催されるCPR総会とPRI日本セミナー。来日するA・コイルさんとV・スターンさんのプロフィール等について事務局から報告します。(2ページ)


o死刑執行に抗議〜名古屋拘置所の対応

95年12月21日村山内閣・宮澤弘法相(当時)は、今年2度目の死刑を執行した。処刑されたのは名古屋拘置所Kさん、福岡拘置支所Hさん、東京拘置所Sさんの3名。各地で抗議行動が取り組まれたが、12月26日フランスに本部を置く国際人権NGO International Prison Watchが法務省に抗議文を送付した。「IPWは12月21日に日本の法務省が3名の死刑執行を残念に思う。IPWは死刑という残虐な刑罰に強く反対している。IPWは、死刑執行の即時停止と死刑廃止を求めるとともに、死刑囚処遇の改善を求める。(原文英語)」93年の執行再開以来、これで全国のすべての死刑場のある拘置所で執行されたことになる。処刑された名古屋拘置所のKさんの支援を続けてこられた対馬さんから報告していただいた。(3ページ)


o日本の刑務作業は「強制労働」か?

日本で懲役刑を受けた外国人の訴えが94年6月にアメリカ議会で取り上げられて以来、現在の刑務作業制度が日本が批准した国際法に違反するのではないかとの疑惑が生まれている。刑務作業については従来も、職種を受刑者自身が選択できないことや、時給が平均約15円程度と低額であり出所時の生活保障にならないことから、社会復帰の点から疑問視されてきた。今回の海外からの「条約違反の『強制労働』である」、との批判は従来無かった視点であり、東京弁護士会の井口克彦さんに検討していただいた。(4ページ)


o東京拘置所の改築問題について

東京拘置所の改築が計画されている(6ページ)。地元の石塚伸一さんに詳しく分析していただいた「北九州矯正センター構想」(7ページ)と同様、法務省の「収容施設の団地化構想」の一環であり、今後も施設改築の問題は続くと思われる。ご意見のある方はぜひCPR事務局までまでお寄せ下さい。それをもとに早急に法務省との意見交換を行いたいと思います。


o新潟刑務所の状況について

劣悪な処遇状況を伝えられながら、厳格な密行主義によって実態が明らかにされなかった新潟刑務所。その処遇が一部改善されつつある。背景として、「被拘禁者の人権を考える会」の活動、95年から所長が代わったことなどが考えられる。弁護士会の視察に参加した田鎖弁護士と、新潟の横山さんに報告していただいた。(10ページ)


o京都刑務所受刑者暴行訴訟

約850人収容のB級施設(犯罪傾向が進んでいるとされる人を収容する)の京都刑務所で、91年と92年に相次いで看守による受刑者暴行事件が起こった。若松芳也さん(京都弁護士会)に報告していただいた。(12ページ)


o東京拘置所外国人暴行事件訴訟

Vol.2で紹介した東京拘置所でのエジプト人被拘禁者に対する看守の暴行についての国家賠償請求訴訟で、現在までの経過と問題点を弁護士の丸山敦朗さんに報告していただいた。(14ページ)


o府中刑務所革手錠訴訟傍聴記

Vol.6で詳述した府中刑務所革手錠訴訟が証人尋問の段階になった。95年12月1日の、K氏に暴行し革手錠をかけたとされるO係長(当時)の証人尋問の様子を伝えてもらった。(15ページ)


o後記・NEWS IN BRIEF