NewsLetter 14 Cover

CPR News Letter Vol 14

1997年4月

5月17日(土)午後1時から、明治大学・大学会館5階で
ベント・ソレンセンさんを迎え、97年度CPR年次総会とセミナー

97年度CPR年次総会へ参加を!!

来る5月14日から20日の日程で、国連拷問禁止委員会とヨーロッパ拷問防止委員会の委員、ベント・ソレンセンさんが来日します。
5月17日(土)午後1時からは、明治大学・大学会館5階、父母センター会議室(JR・地下鉄「御茶の水」駅徒歩5分)でCPR総会とソレンセンさんのセミナーが開催されます(セミナーは2時から。共催:アムネスティ・インターナショナル日本支部、協力:拷問禁止条約の批准を求める会、入管問題調査会)。
また5月15日(火)午後2時から東京・国立の一橋大学職員集会場で一橋大学主催のセミナー(問い合せ:0425-80-8507、小西さん)、19日(月)午後5時からは霞ヶ関の弁護士会館で日本弁護士連合会主催のセミナー(問い合せ:03-3580-9844)が開催されます。

これに先立って4月5日には今井直さん(宇都宮大学、国際人権法)を講師に、拷問禁止条約についての第5回監獄人権セミナーが開催されました(2ページ〜)。質疑応答の中では「『公式に批准できない理由はない』と外務省も言っている。批准を求める市民の声があがれば状況は変わるのでは。」というお話しもありました。
CPR総会・セミナーへ、みなさんの参加をお願いします。

今井直氏の講演・要旨

広島拘置所房内姿勢規制懲罰事件判決

広島拘置所在監中の93年10月、Y氏は居房において新聞を読んでいた際、布団にひじがのっていたことを職員に「規則違反」とされ、これに「抗弁」したとして、懲罰処分を受けました。94年9月8日に提訴した事件は96年11月16日の日弁連・被拘禁者処遇に関する国賠事件シンポで報告(ニュース第13号参照)され、その後96年12月25日原告敗訴の判決が出されました。代理人の胡田敢さん、田上剛さんに報告していただきました(4ページ)。

東京拘置所外国人被拘禁者暴行国賠判決

ニュース第2、第3号にとりあげた、東京拘置所在監中、刑務官の暴行を受けたナイジェリア人被拘禁者が提起した国家賠償請求訴訟で、97年1月29日、東京地裁民事第32部(土肥章大裁判長)は原告敗訴の判決を下しました。代理人の水野英樹さんに報告していただきました(5ページ)。

横浜刑務所Hさん事件で現職刑務官から内部告発

横浜刑務所、Hさん暴行事件の国賠訴訟で、2月5日、翌日法廷で尋問する予定の幹部看守が部下の刑務官に対しても暴行をしていたことを告発する現職刑務官からの手紙が届きました。Hさん事件代理人の海渡雄一さんに報告してもらいました(6ページ)。

ペンフレンド・ボランティアからのお便り

CPRでは被拘禁者とボランティアとの文通プロジェクト、『シェイク・ハンズ・プロジェクト』への参加者を引き続き募集しています。参加を希望者される方は、ボランティア・コーディネーターの吉原までご連絡下さい。96年8月に発足、本格的に文通が始まって3ヶ月たったプロジェクトに、ボランティアとして参加してくださっている方からのお便りをご紹介します(7ページ)。

『検証・プリズナーの世界』贈呈に際して

先日出版された『検証・プリズナーの世界』(明石書店、定価3,914円)の編者・菊田幸一さんが、在監者、元・受刑者、刑務官の方に対し、刑務所での体験談、本書の内容についての意見、差し入れの際の施設の対応(抹消、交付遅延等)に関する情報を求めています。菊田さんからのよびかけを掲載します(8ページ)。

書評『元刑務官が語る刑務所』(坂本敏夫著)

元刑務官の坂本敏夫さんが体験を綴った『元刑務官が語る刑務所』(三一書房、本体定価1800円)が出版されました。現場の刑務官から見た過去・現在の矯正の問題点が指摘されていて、これまで疑問に思っていたこと、知らなかった情報や、考えさせられることも多く、非常に貴重な証言となっています。
問合せ:三一書房 03-3812-3131
事務局の永井迅さんの書評です(9ページ)。

法務省営繕課の研修に講師として招かれる

さる2月19日、法務省法務総合研修所で行われた法務省営繕課の研修に、海渡雄一さんが講師として招かれ、「海外の矯正建築について」というテーマで講演を行ないました。東京拘置所の建替え問題で当局が「当面これ以上の変更はない」としている点は非常に問題であり、今後とも改善を求めていきます。その一方で今回の研修のような建設的な関係については歓迎し、維持していきたいと思います。参加した職員の反応も含め、海渡さんに報告していただきました(10ページ)。

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