FGMとは? (1/3)

FGMとは?


FGMとはFemale Genital Mutilation(女性性器切除)の頭文字を取った略語で、女性外性器の一部あるいは全部の切除、時には切除してから外性器を縫合してしまう慣習のこと。
アフリカを中心に様々な民族の伝統的な女児の通過儀礼として、2000年以上も続いていると言われている。


タイプ


内容は地域や民族によって異なるが、主として次のようなもの。

タイプ1: クリトリスの一部もしくは全体およびクリトリス包皮の切除、あるいはクリトリス包皮の切除(clitoridectomy:クリトリス除去術)。

タイプ2: クリトリスの一部もしくは全体および小陰唇の切除。大陰唇の切除を伴う場合もある(excision:切除術)。

タイプ3: 小陰唇および大陰唇、あるいは小陰唇か大陰唇のみを切除・接合することによって覆いが作られ腟口を狭める。クリトリスの切除を伴う場合もある(infibulation:性器縫合)。

タイプ4: その他、医学的治療以外の目的で女性性器を傷つける施術。たとえば、突き刺す、極小の穴を開ける、切り込む、削る、焼灼といった行為。

現在の推計によれば、FGMの約9割がタイプ1あるいは2、または皮膚を切り取らず「切り込みを入れる」もの(タイプ4)。約1割がタイプ3で、ジブチ、ソマリア、スーダン北部などに多い。


行なわれているアフリカの地域




Orchid Projectによる「アフリカ国別FGM実施率」

FGMはそれぞれの民族が行っている伝統的慣習なので、実施率は国の中でも地域差がある。実施率が国全体では低くても、地域によってはかなり高い場合がある。


- CafeNote -