Subject: [Africa on Line 00000072] 第72号!

Mon, 23 Oct 2000 00:30:00 +0900



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 ■■■■■■■   AFRICA ON LINE
 ■■■■■■  アフリカ情報インターネットマガジン
   ■■■■  第72号 2000年10月23日発行
   ■■■        (1302発行)
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□今回の目次
■アフリカの紹介
 ●ジンバブエのコミュニティ劇団ZACT公演レポート三本
 ○ZACT来日公演/ミーハー的レポート
 ○京都へ行って二人のグギに会った!
 ○ミニレポート
 ●アフリカ関連WEBサイト
  『Unofficial Thomas Mapfumo Page』
  『Malick Tall Design from N.Y Brooklyn』 
■アフリカ関連イベント情報
●関東・甲信越●
New ♪○東京でスワヒリ語講座開講のお知らせ!
         ○砂漠化が進みつつある村で木を植えるということ
         ○B.B.モフラン&ジャンボ ライブ
New ♪○NGO・CanDoによるケニア事業報告会のお知らせ
New ♪○2000年緑のサヘル帰国報告会
    「タカバングゥの"おかあちゃん" −自然農薬研修を実施して−」
         ○アフリカ映画祭上映予定作品一部内容紹介
●中部・東海●
     ○SEE YOU IN AFRICA"
●関西●    
New ♪○第101回アフリカ地域研究会のご案内
■今日のひとこと
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■Africa a la carte アフリカの紹介
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●ジンバブエのコミュニティ劇団ZACT公演レポート!

○ZACT来日公演/ミーハー的レポート
                    by平尾 吉直

ジンバブエのコミュニティ劇団ZACTが来日!という、ぼくにとっては天地を
ゆるがすようなニュースを聞きつけ、京都に行ってきた。昨年の八月ジンバ
ブエに行ったとき、ブックフェアでパフォーマンスをしているZACTのメンバー
と友だちになり、そのうちのひとりジョシュアの自宅に招待してもらって芋
虫のソテーをご馳走になったり、ムビラの演奏を聞かせてもらったりした。
(お礼にぼくも折鶴のつくり方を教えた)ZACTが来る!すごい!
ジョシュアに会える!

ZACTのディレクターはあのグギ・ワ・ミリェ。グギ・ワ・ジオンゴとともに
キクユ語による民衆演劇「したいときに結婚するわ」をつくり、アフリカの
ふつーの人々の手に創作の楽しみをとり戻そうとしたすんごい人。ハラレの
ZACT事務所でご本人に会えたときには、うれしいやら緊張やらでしゃべりま
くってしまった。その、グギ・ワ・ミリェさんが来る!
そして、なんと、なんと・・・・・・

グギ・ワ・ジオンゴさんも来る!!!

人びとを鼓舞する「したいときに結婚するわ」は、ケニア政府にとって、危
険な存在だったんだろうなー。ふたりはほどなく追放されて、ケニアにいら
れなくなった。別々の国で亡命生活を送る二人が顔を合わせるなんて、めっ
たにないこと。すごいっ!!。
       
そんなこんなで、10月6日のZACT京都公演。すばらしかった。
会場に入っていくと早くも太鼓の音が鳴り響いている。ぼくは身体をゆする。
四を感じたり、三を感じたり、ときどきたゆたってみたりしながら、リズム
に身をまかせてみる。演劇は前半がジンバブエの社会状況を正面からあつか
ったもの。(このときは英語のセリフが聞き取りにくくて、内容が今ひとつ
つかめなかったけど)後半のはミュージカル的にジンバブエの人々の生活を
綴っていく。太鼓がセリフにいれかわり、言葉をしゃべる。ぼくは最後まで
身体をゆすりっぱなし。

ジョシュアは・・・・・いたいた。がんばってるじゃん。
でも、いち観客のぼくは公演が終わってもなかなか、ジョシュアに近づくこ
とができない。ジョシュア〜、ぼくはここにいるよ〜。

京都の友だちと会う約束もあったので、もう帰ろうとスクールバス乗り場を
探す。??どこだ?暗くてわからない。大学内をさまよっているうちに、
黄色いジャケットを着ているアフリカ人に出くわした。「ジョシュア?」
「??ユー?ユー!!オー!!」(二人抱き合う)「お前に会ってパフォー
マンスを見るために東京から来たんだぜ〜(英語)」感動の再会。かなりし
びれた。(でも、折鶴を折ってあげたジョシュアの幼い妹は病気で亡くなっ
ていました。写真を送ってあげられたのがせめてもの・・・・・・)

次の日のシンポジウム。
「したい時に結婚するわ」の英語版にふたりのグギさんのサインをもらってご
満悦。グギさんたちの話はすばらしかった。でも、ふたりとも眠そう。あとで、
ミリェさんに話を聞いたら、徹夜で議論していたらしい。すごい。

・・・・・・・そして、さらに!

10月10日、ZACT東京公演。ジンバブエにいっしょに行った友人をさそって、三
田線千石三百人劇場へ。ミュージカルが先になっていたり、デモ行進の場面で
日本語のプラカードが使われていたり、京都のときよりも理解されやすいよう
にいろいろと試行錯誤が重ねられている。今回は言葉も聞き取りやすくて、ユー
モアを通した作品のメッセージが良く伝わってきた。とくにジョシュアのコミ
カルな演技は最高!。笑って、笑って、笑って考えさせられる。

ジョシュアの話ではまた4月に来るそうです。みなさん、ぜったいお薦めです。

平尾吉直
ひらげの部屋:http://www.bekkoame.ne.jp/~hirao-k/
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○京都へ行って二人のグギに会った!
                      by斎藤 龍一郎

 僕は何年も前からホントに少しずつグギ・ワ・ジオンゴというケニアの作家
(といっても今はケニアに帰れずにアメリカで大学の先生をしている)の作品
を読んでいる。そのうちの一つ"Petals of Blood"については、このメーリン
グでもちょっぴり紹介した(まだまだ続くのです)。そのグギが京都へやって
くると聞いたのは、9月の初めだった。
 ZACT公演のことで京都の楠瀬さんへ電話をしたら、「二人のグギが京
都で会うんだよ」と言われて、これは行かねばならない、と思った。電話は
「彼らが参加するシンポジウムは、通訳なしで英語でやるからあんまり宣伝
しないんだ」という部分には、ビビッたが、それはそれでしょうがない。
 10月6日夜、何年かぶりに大垣行き夜行列車に乗った。名古屋を過ぎた辺り
で、時間を計算してみると、シンポジウムの開始時間に間に合わない。あわ
てて米原でこだまに乗り換えて、京都へ向かった。何とかシンポジウムの開
会あいさつの最中に会場に着いた。午前中のやりとり、わかっていたことと
はいえ、ほとんど聞き取れなかった。
 お昼休みにグギ・ワ・ジオンゴに「僕はあなたの小説を三分の一、日本語
にしたんだ」と自己紹介したら、何とか通じて喜んでくれた。で、一緒に写
真も撮ってもらった(僕のページのトップにあります。
http://www.asahi-net.or.jp/~LS9R-SITU/index.html)。
 会場の隅に彼の本が並んでいたが、持っているものばかりだったので、別
の参加者の本を買った。せっかくだからサインをもらったらと声をかけてく
れる人がいて、著者にサインしてもらい、隣にいたもう一人のグギ、グギ・
ワ・ミリエにもサインしてもらった。
 グギ・ワ・ジオンゴのキーノート・スピーチから始まった午後の部は、馴
染みのテーマだったこともあっていくらか聞き取れた。うん、うれしかった。
 夜の交流会ではワインを飲みながら、ZACTのメンバーにお箸の使い方
を教えた。ジンバブエへ割り箸を持って帰ると言っていた。
 10日の夜、白山で見たZACTのステージで、お箸を持って帰ると言って
いた彼が真ん中に立っていた。ビールを飲んでいる時の雰囲気も良かったが、
ステージに立つとさすがに映えるなぁ、なんて思いながら、ステージを見て
いた。
 狭いロビーでの交流会では、会場で出くわした友達が「あの人たちのダン
ス、お尻から下の使い方がすごいのよね」と言っていた。
 10月6日の夜から 10日の夜まで、ほんとにハイテンションで駆け回ってし
まいました。今になって、ぐったり、という感じです。
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○ミニレポート
                  byFUMI  MATUI

ぜんぜん英語が聞き取れなかったので、芝居部分は退屈でしたが音楽と歌と
ダンスすごくよかったです。
音楽の人たちも見えるところでやってほしかったと残念がっていました。
もっともっとダンスが見たかったですね。みんなの表情も素敵でした。
ジンバブエのことは、ほとんど何も知りませんがいっしょに踊りたくなりま
した。

話しはかわりますが、先日、マリの女性歌手ロキア トラオレのライブに行
ったのですが、歌、グループの演奏、ダンス迫力があってよかったです。お
すすめです。ぜひ聞いてみてください。
これから冬にむけてまたアフリカに行く人も沢山いるでしょう。
今後もいろいろなアフリカ情報楽しみにしています。
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●アフリカ関連WEBサイト
  『Unofficial Thomas Mapfumo Page』
  http://homepage1.nifty.com/utmp/home.htm

アフリカ音楽に影響を受けながらも日本語による日本人の音楽をめざすチキ
リカというバンドのメンバー平尾吉直氏によるジンバブエのミュージシャン、
Thomas Mapfumo の紹介ホームページ。
(バンド名は「いんちきアフリカ・バンド」に由来します。)
過去の軌跡や関連書籍の案内、曲のリストなど、かなり詳しい情報がのって
います。

  『Malick Tall Design from N.Y Brooklyn』
  http://members.tripod.co.jp/yulick/index.html

NYで活躍する、セネガル出身のフリー・デザイナー、マリック タール氏の
作品紹介ホームページ。
アフリカンテイストのある帽子、バック、洋服などをウェブ上でもご覧頂けます。
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■Event Guide アフリカ関連イベント
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●関東・甲信越●
○東京でスワヒリ語講座開講のお知らせ!
〜タンザニア・ポレポレクラブで一から
                    スワヒリ語を学んでみませんか〜

タンザニア・ポレポレクラブは、主にキリマンジャロ山中での村落植林およ
び社会開発活動を支援するNGOです。
毎年2月にキリマンジャロ山中の村への植林ワークキャンプを開催するほかに、
国内でも有機菜園や使用済みテレカ回収などの活動に取り組んでいます。
その国内活動の一環として、このたびスワヒリ語講座を開講することになり
ました! 超初級コースから文法・背景の説明も交えてわかりやすく学んでい
きます。講師はタンザニア・ポレポレクラブ代表 藤沢 俊介が勤めます。
言葉だけじゃなく、タンザニアにもちょっとふれてみたいゾ!という方もぜ
ひこの機会にいちどのぞきにいらしてみてください。なお、今回教室となる
事務所のスペースの都合上募集人員には限りがあります。
応募多数の場合は申し訳ありませんが先着順とさせていただきますのであら
かじめご了承くださいますようお願いいたします。

「Darasa la Kiswahil 00’」(スワヒリ語教室、の意)
講師: 藤沢 俊介  タンザニア・ポレポレクラブ代表
日時:毎週木曜日  19:00〜22:00
期間:平成12年10月5日〜12月28日  全12回予定
場所:タンザニア・ポレポレクラブ桜新町事務所
        田園都市線桜新町駅より徒歩5分
受講料: 12000円
            なお、受講者でポレポレクラブの植林ワークキャンプに
            参加する場合は、その費用から6000円割引になります

○砂漠化が進みつつある村で木を植えるということ----------------------
−マリ共和国、フルベ族のある村の場合
マリ共和国中部モプチ州、ニジェール河湾局部の外れに位置する
遊牧民フルベ族の村。マリ北部ほどではないにしろ、確実に
砂漠化が進みつつある村での5年間の植林、農業活動について
報告します。
日時:10月28日(土)14:00〜16:30
会場:渋谷区上原社会教育館・第2中学習室
     渋谷区上原3-13-8 TEL:03-3481-0301
報告者:榎本 
資料代:500円
問合せ:サヘルの森 事務局
TEL/FAX:03-3460-3912 E-mail:sahel-no-mori@jca.apc.org

○B.B.モフラン&ジャンボ ライブ-----------------------------------
◆コンサート&KATIKA SHOW 〜The African Party
KATIKA SHOW 〜The African Party〜
  11月4日(土)開場19:30 開演20:00
  新宿シアターモリエール  03-3354-6568
  (新宿駅東口徒歩10分、新宿区新宿3-33-10)
  前売¥3500 当日¥3800
  (下記Tel,Faxにて御予約受け付け致します)
  出演:B.B.モフラン&ビタシカ

◆ライブ&ワークショップ
日時:10月28日(土)13:30〜15:00, 29日(日)12:30〜14:00.
会場:福島県福島市 桜の聖母マリアンホール・あかしや祭
全席自由¥800.
主催:ルワンダの教育を考える会
   Ms.カンベンガ・マリー・ルイズ 024-531-5364
出演:B.B.モフラン&ジャンボ
内容:ルワンダ出身、福島市在住のマリー・ルイズさんが平和と
   発展のカギである教育のチャンスをルワンダの子供達に
   与えるために学校建設を計画、全く手づくりで開くチャリティ
   コンサートです。ジャンボによる演奏、アフリカについてのトーク、
   ダンスやパーカッションのワ−クショップ等行います。

○NGO・CanDoによるケニア事業報告会のお知らせ
特定非営利活動法人アフリカ地域開発市民の会(略称:CanDo)
は、ケニアの村落地域で、教育・保健・環境保全を視野に開発協
力活動を実施しているNGOです。
このたび、今年6月から8月にかけてケニアに出張した事務局長
による活動報告会を開催しますので、下記の通りご案内申し上
げます。報告者による一方的な報告会に終わることなく、参加者
の方々と共にCanDoの将来について議論できる場となるよう、進
めてまいりたいと思います。
皆様のご参加、お待ちしております。

日時:11月1日(水) 19:00 〜 21:00
会場:文京シビックセンター 5F
            文京区中小企業振興センター 研修室 A
最寄駅:営団地下鉄丸の内線・南北線 後楽園駅 出口 5 直結
            都営地下鉄三田線 春日駅 出口 A1 から徒歩1分
内容:1. CanDo 2000年度活動中間報告(教育・保健・環境保全)
        2. 今後の活動について意見交換
報告者:CanDo事務局長 國枝信宏
参加費:無料
定員:30名
お問い合わせ:tam-tam@t3.rim.or.jp (担当: 國枝)

○2000年緑のサヘル帰国報告会
「タカバングゥの"おかあちゃん" −自然農薬研修を実施して−」
 緑のサヘルブルキナファソで活動しております浅輪哲司が帰国報告をいた
します。今回の報告では、村の女性を対象にした自然農薬研修の様子を中心
に、野菜栽培指導の実施を報告いたすとともに、最新の活動報告も行います。
お忙しいこととは存じますが、皆様のご来場をお待ちしております。

日時:11月17日(金)18:45〜20:45
場 所:環境パートナーシップオフィス
     〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5−53−67
     コスモス青山ガーデンフロアB2F
資料代:500円
問合せ:緑のサヘル事務局まで
    〒136-0076東京都江東区南砂2−2−7 日本創造教育研究所ビル3F
    TEL:03-5632-3029 FAX:03-5632-3070
    E-mail:sahel@jca.apc.org
    URL:http://www.jca.apc.org/~shael/

〜現地派遣スタッフ募集〜 
現地スタッフを募集いたします。
内容:1.現地コーディネート 2.農林業指導 3.村落開発等
資格:心身ともに頑健で自己管理が出来る方。基本的なパソコン操作が出来る方。
フランス語が出来ればなお可。
派遣地:チャド共和国、若しくはブルキナファソ国
待遇:当団体規定による
人数:若干名
選抜方法:書類選考後、面接
連絡先:緑のサヘル東京事務局まで
    〒136-0076東京都江東区南砂2−2−7 日本創造教育研究所ビル3F
    TEL:03-5632-3029 FAX:03-5632-3070
    E-mail:sahel@jca.apc.org
    URL:http://www.jca.apc.org/~shael/

○アフリカ映画祭 上映予定作品紹介-----------------------------
期間:2000年11月18日(土)〜24日(金)(23日は祝日)
   毎日5回(12、14、16、18、20時、各回入れ換え)
場所:テアトル池袋
   豊島区南池袋1-19-5 南池袋共同ビル3階
   JR山手線/地下鉄・池袋駅東口下車3分(旧西武美術館前)
   電話03-3987-4311
料金:1回券=前売り1000円/当日1200円
   5回券=前売り4500円/当日5500円(映画祭カタログつき)
   前売はチケットぴあ、テアトル池袋、テアトル系列劇場
   (発売の開始日は未定)
作品:長編、中編、短編 合計約20本

関連イベント:
  スペシャル・オープニング
   11月17日18時から。上映前の会場にてレセプション
   19時から特別招待作品を上映
  クロージング
   11月24日18時から音楽演奏も予定

主催:アフリカ映画祭実行委員会 Tel&Fax 03-3394-7682(事務局)
後援:外務省、アフリカ統一機構、セネガル文化省、在京アフリカ諸国大使館、
   東京都など(順不同、予定も含む)
協力:フェスパコ(ワガドウグ全アフリカ映画祭)、JCC(カルタゴ映画祭)、
   国際アフリカ映画協会、山形国際ドキュメンタリー映画祭
   (順不同、予定も含む)
助成:芸術文化振興基金、国際交流基金、東京都歴史文化財団

●90年代フェスパコ・グランプリ作品より

『キリストの名の下に』(90分 35mm 1992年)
  ロジャー・ニョアン・ムバラ監督(象牙海岸)
  フェスパコ93年度グランプリ

  アフリカにおける新興宗教の創始者の栄光と没落を描いた
  ユニークな作品。西アフリカのある海辺の村で、
  神の啓示を受けた男は自分らをマグロー1世と名乗り、
  奇跡を起こしつつ、信者を獲得していった。
  まさにキリスト教と土着のアニミズムが習合したような
  奇妙な新興教団が生まれていく……

『ブードヤム』(97分 35mm 1997年)
  ガストン・カボーレ監督(ブルキナファソ)
  フェスパコ97年度グランプリ

  カボーレ監督の有名な処女長編『神さまのおくりもの』の
  続編とでもいうべきもの。孤児のウエンド・クーニは
  成人になったが、義妹が重病に罹った。
  村の長老が言うには、その病いを治癒するには
  特別の薬草が必要という。そこでクーニは呪術師を
  探して逢うべく、アフリカの美しくも厳しい自然を踏破する
  長く困難な旅へ出ていく。

『身分証明』(85分 35mm 1998年)
  ムエゼ・ンガングラ監督(コンゴRD)
  フェスパコ99年度グランプリ

  コンゴの王様マニ・コンゴの一人娘ムワナが
  ベルギーへ留学したまま、長らく消息を断っていた。
  そこで老王はあえて一人で、娘探しの旅へ出ていく。
  彼がベルギーへ行くのはコンゴ独立会議(1958年)以来のこと。
  老王マニ・コンゴが見た旧宗主国ベルギーの現実。
  彼らとアフリカ人の関係は……。
  アイデンティティを探す必要のない王の目を通して
  アフリカと西欧の関係が描かれる。

●93〜99年度ウマール・ガンダ賞作品より

『ギットー』(90分  35mm 1993年)
  レオンス・ンガボ監督(ブルンジ)
  フェスパコ93年度ウマール・ガンダ賞 

  フランス留学して故郷へ帰ったギットー。
  彼はてっきり政府の高級職を得られるものと信じていたが、
  現実は厳しかった。望むようなポストはまったく見つからない。
  そうこうするうちにパリの恋人がやってくる。
  すでに現地にいた旧恋人との関係復活で、
  ギットーをめぐって三角関係ができてしまったが……

『ケイタ』(94分 35mm 1995年)
  ダニ・クヤテ監督(ブルキナファソ)
  フェスパコ95年度ウマール・ガンダ賞 

  西アフリカでケイタといえば王家の末裔である。
  ケイタとはかつて西アフリカに栄えたマリ帝国の
  建設者の名前なのである。
  その王国の建設と発展の物語を語るのが、
  歴史の記憶者&伝承者であるグリオである。
  ここではケイタという姓をもつ子どもに、
  その名前の由来がどこにあるのかを、
  老グリオが昔ながらの語りで教えていく。

『愚者たち』(90分 35mm 1998年)
 ラマダン・スレマン監督(南アフリカ)
 フェスパコ99年度ウマール・ガンダ賞

  黒人居住区チャールストンに住む教師ザマニは、
  かつて自分の生徒を犯したという経歴があった。
  ある日、ザマニはその生徒の弟と鉄道駅でばったり出逢い、
  贖罪を強いられる。それとともに、屈折した
  心理状況を味わうのだった。
  ジャブロ・S・ンデベレが書いた同題名著作の映画化。
  小説は野間アフリカ文学賞を受賞している。

●90年代アフリカ映画、最新の話題作

『バイ、バイ、アフリカ』(86分 35mm 1998年)
  マハマート・サレー・ハルーン監督(チャド)
  99ベネチア映画祭参加作品

  長らく内戦で破壊されたチャドの首都ンジャメへ。
  同地出身のハルーン監督がカメラ片手に市街を歩いていく。
  そこで監督が視た故郷の街の実像とはいかなるものか。
  壊れたままの映画館ノルマンディーの前で、ぼう然とするハルーン。
  チャド内戦が破壊した映画の再興を考えさせる
  ドキュメンタリー・タッチのドラマ。

『マーンガミジ(破壊者)』(111分 35mm 2000年)
 ロン・ムルヴィヒル&マーティン・ムハンド監督(米国・タンザニア合作)

  口が利けなくなった初老のアフリカ人女性。
  彼女の魂は幼少時の事件で、引き裂かれていた。
  診療所に現れたアフリカン・アメリカ女性医が
  彼女の心理のなかへ探索していくにつれ、
  恐るべきトラウマの原因が明らかになってくる。

ホームページは
http://www.jah.ne.jp/~frida/
最新の情報はメーリングリストでもご覧になれます。
登録はこちら。
http://www.jah.ne.jp/~frida/magazine/

現在、映画祭づくりをお手伝いいただけるアルバイト、
ボランティアを募集しています。
ご連絡は sanhao@hotmail.com(三好)まで。
(三好正人さんの紹介)

●中部・東海●
○"SEE YOU IN AFRICA" (会場が変わりました!) -------------------
Dance to African Music - mix with Lingala Reggae
毎月第一土曜日はAfrican Night!
リンガラやレゲエなどのBlack musicでフロアーは朝まで大ブレイク!
1999年10月よりスタートしたばかり!
DJ.: Ras Yama, Charles
Presented by: Yuki Maeda (Lisanga)
場所:CAFE B1F (地下鉄東山線栄駅下車 1番出口スグ)
A.G.Square 地下1階
時間:23:00〜05:00(翌朝)
料金:2,000円(2ドリンク付き)
問合せ:TEL:052-961-2576 (CAFE B1F)

●関西●
○京都大学アフリカ地域研究資料センター
   第101回アフリカ地域研究会のご案内
日時:10月 31日(火)15:00〜17:00
         (御注意!10月17日の研究会とは異なります。) 
場所:京都大学アフリカ地域研究資料センター
     新館3階共同講義室(京都市左京区吉田下阿達町46)
演題:「アフリカにおける適正な土地利用法としてのアグロフォレストリー」
    (Agroforestry as an Approach to Land Management in Africa.)
講師:PK ラマチャンドゥラン ネイル 博士 (フロリダ大学)
          (PK Ramachandran Nair, University of Florida)
要約:急激な人口増加の中、アフリカの壊れやすい生態系と乏しい天然資源
はきびしい圧力下にある。アグロフォレストリー、すなわち、古くからある
樹木・作物・家畜の組合わせが、この問題を解決できる。アグロフォレスト
リーによって食料、家畜飼料、薪炭が供給され、また土壌生産力を回復して
くれる。郷土樹種とそれらを利用してきた知識を評価することで、この手法
の普及はより確実なものにできよう。
***********************************************************
アフリカ地域研究会の案内を、ファックスおよびe-mail でお送りしています。
ご希望の方は下記宛に、お知らせ下さい。
連絡先:京都大学アフリカ地域研究資料センター、立川みお
Tel. 075-753-7821  Fax.075-753-7810
e-mail:  tachikawa@jambo.africa.kyoto-u.ac.jp
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■今日のひとこと
4年間使い続けた文鎮のごとき携帯電話と遂に決別し、新品を購入した。
寂しいような、うれしいような。。。ほんとはなくてもいいものなのに(Mao)
-----[情報募集]---------------------------------------------
あなたの身近なアフリカイベント情報募集しています!
掲載に必要な項目は、
イベント名称、日時、場所(住所よければ電話・FAX最寄駅等も)、参加費、
主催、問合せ連絡先(Tel、Fax、あればe-mail)
(紹介される方へのお願い)
*イベント主催者への情報確認、あるいは問い合わせの際に、紹介された方
のお名前が必要です。お名前・連絡先をお忘れなく。
*特にお断りがなければ、イベント紹介者も紙面に載せます。
よろしくお願いします。
○投稿先:afol@egroups.co.jp(奥田)
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AFRICA ON LINEはAJF会員有志を中心に編集・発行しています。
◆感想・投稿はafol@egroups.co.jp(担当:奥田麻緒)まで
◆アフリカ日本協議会(AJF)
      http://www5a.biglobe.ne.jp/~AJF
◆発行システム:インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
      http://www.mag2.com/
◆マガジンID:0000013255
◆当メール・マガジンの登録・解除は
 http://www.jca.apc.org/~ryosaito/aol-intro.htmlまで
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【転載・引用される場合は連絡をください】
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