第302回定例会(2015.5) 「フィリピンの『慰安婦』問題を考える

人権と報道・連絡会の第302回定例会が5月29日夜、東京・水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約30人が参加した。テーマは「フィリピンの『慰安婦』問題を考える」。フィリピン人元「慰安婦」の闘いを追ったドキュメンタリー映画『カタロゥガン! ロラたちに正義を!』(2011年・69分)を上映し、監督のジャーナリスト・竹見智恵子さんからお話を聞いた。

「カタロゥガン」とは、タガログ語で「正義」、「ロラ」とは「おばあさん」の愛称。竹見さんは日本のODAによる公害問題を取材したのがきっかけでフィリピンの「慰安婦」問題を知り、「ロラ」たちと交流を重ねて4年前に映画を制作した。上映後、竹見さんは、フィリピンがアメリカの植民地だったため住民が日本の戦争に巻き込まれ、大きな被害を受けたこと、多くの女性が日本兵に強姦されたり、「慰安婦」にされたりして苦しんだこと、そしてロラたちが戦後、元「慰安婦」として受けた差別から立ち上がって日本政府に謝罪と賠償を求めて闘ってきたことなどを話し、「慰安婦問題」はなぜ解決しないのかについて、日本政府、運動側の対応も含め問題提起した。