木村愛二の生活と意見 2001年2月 から分離

日本の水産高校実習船を撃沈した米原潜の基本的問題点はゴロツキ奴隷軍

2001.2.11.(日)(2019.6.20分離)

 本日早朝、午前7時からの米軍放送傍受、公共放送のNPR定時ニュースの2番目が、このところ連日のハワイ沖、水産高校実習船の撃沈問題であった。

 まさか、今を去ること60年未満、1941年12月8日の日本軍の真珠湾攻撃への報復ではないだろうが、真珠湾攻撃は、日米の双方ともに、ハワイと聞けば誰の頭にも、即座に反射的にデータ検索されて出てくる情報のはずだ。特にアメリカ人は、「リメンバー・パールハーバ-」と子供の頃から反復演練を受けているのだから。しかし、誰も、それを口にしない。いや、口にした日本人もアメリカ人もいるとは思うが、新聞には載っていない。下らないジョーク番組が不可欠の米軍放送でも、これはドギツ過ぎるのか、まだ出てこない。

 本日のNPRの目玉は、米原潜の側の「目視確認の注意義務違反」問題についてのパウエル国務長官の釈明の要約だった。『日本経済新聞』(2001.2.11)の一面記事では、パウエルが「人命救助と原因究明に全力を挙げる考えを伝えた」としかなっておらず、「目視確認の注意義務違反」問題については、社会面で、日本国内での海上自衛隊や薄っぺらなマスコミ業者の推測で補っていたが、NPRではすでに、それ以上を伝えていた。

 ソナー(水中音波探知機)の確認については、船がエンジンを止めていれば聞こえないと言い、水産高校実習船が音を発していなかったと匂わせていた。ああ、ここで私は、米独の駆逐艦と潜水艦の生死を駆けた戦闘の映画、『頭上の敵』を想い出す。お互いにエンジンを止めては、位置関係を探り合うのだった。続く「目視確認」についても、『日本経済新聞』記事と同様に、潜望鏡で360度の確認を行うと言い、どうやら、それが粗雑だったのではないか、と匂わせていた。『日本経済新聞』記事では、それ以外にも「過去の潜水艦と民間船の衝突事故」の実例を、1980年以降で5件あったと、表にまとめ、「捜査権なく詳細なお不明」の一段見出しで解説している。少なくとも、これで6件目。なぜ、これが一面トップに躍り出ないのか!(追記:件数・内訳を下記記事で訂正

 で、私の目玉は、米軍の粗雑さである。しかも、この、この、本日、続く8時の定時ニュースが、またもや、「技術的困難を経験」して、音声中断、いや、ラディオだから、全部中断、死んだかと思うと、アナウンサーが「経験してます」と気楽にしゃべり、音楽でごまかす。これが、実は、しょっちゅうなのである。番組の切り替えがデタラメで、頭が切れたり、尻尾が食われたり、これも、しょっちゅうなのである。アメリカの放送は、もともと、非常の粗雑なのだが、それにしても酷すぎる。

 イラク戦争、ユーゴ戦争、常に米軍の友軍攻撃が続発した。ヴェトナムでも同様だった。ヴェトナム戦争の敗北後、徴兵制を停止せざるを得なくなったアメリカの軍隊は、日本の自衛隊と同様に、失業者の溜まり場と化し、武器だけは日本の技術も組み込んだ最先端の「ハイテク奴隷軍」、または、ヤケノヤンパチ、連日酒浸りの「ゴロツキ奴隷軍」となり果てた。事故が多発しない方が不思議なのである。

 当然、ヤンキー・ゴーホームとなるし、アメリカでも、「カムホーム」と叫ぶ人々が増えているのである。その声を、インターネットで増幅すべき好機至れり、本日は晴天なり、とりあえずは太平洋海域からの米軍一掃を期して、総員一層奮励努力せよ!

 ここで、どうしても、頭の中のナプスター配信で止まらなくなるパチンコ狂騒曲、

 ジャン、ジャン、ジャンジャカ、ジャン、ジャン、………  

以上。


ところが、以上の緊急発信には、一部早とちりがあった。
以下、午後の便。

 本日早朝、米軍放送傍受と宅配の日本経済新聞のみを情報源として、表題の問題を追及し始めましたが、午後になって、わが読者が朝日新聞記事の切り抜きを届けてくれたので、比較検討しつつ、一部のわが早とちり間違えを発見しました。

「『日本経済新聞』記事では、それ以外にも『過去の潜水艦と民間船の衝突事故』の実例を、1980年以降で5件あったと、表にまとめ、『捜査権なく詳細なお不明』の一段見出しで解説している。少なくとも、これで6件目」としたのは、表の方の細部を見ていなかったための短絡の誤りで、表では5件の内、原潜は1件だけでした。

 この早合点の原因は、詳しく引用し直すと、「海上保安庁によると、過去の原子力潜水艦と民間船の衝突事故、沈没事故は過去にも何度か発生」とあったのを、「何度か」だから当然、表のたった5件は全部が原潜の事故だろうと早合点したことでした。

 そこで、「何度か」とは何ぞや、と火元の海上保安庁、03-3591-6361に電話をしてみると、あれっ、お休みの電話録音でした。でも、緊急の際の番号、最後が6363が吹き込まれていたので、掛けると電話中、2度まで試して、昼間は混んで駄目らしいと判断し、午後8時に電話すると、やっと出て、名乗ると、広報の直通電話、最後が9811,9780を教えてくれました。

 あとの方の番号で出てきた広報担当者は、どうやら、今度の事故で休みなしの状況のようでした。私の質問は、「何度か」の根拠でしたが、広報としては、表の5件を紙の記録から集めて発表しただけで、過去の全部の海難事故のデータベースは作っていない、「何度か」については、新聞社に聞いて下さい、と弁解ぎみの返事でした。独自取材か記者クラブ得意の常習、秘密会合で、「高官」の記憶による「何度か」発言を聞き、漠然と報じた可能性もありますが、メディアに聞いても、あれは情報源独占組織ですから、真相は教えてはくれないでしょう。

 先の朝霞基地の空軍機墜落事故の際には、防衛庁の記者クラブの談合で、人家の密集地帯を避けたかのような美談がでっち上げられました。私のホーム頁で追及しています。今度も、インターネットの総決起に檄!