原子力汚染 vs 超々クリーン・マグマ発電@憎まれ愚痴

(その6) 2010年までの新エネ開発目標を閣議決定!?

1999.10.8.mail再録、改訂増補。


 このシリーズは、東海村臨界事故発生直後、一週間前に急遽、mailを開始し、昨日までに、Web週刊誌『憎まれ愚痴』に:1~:5を入力するという、猛スピードで送信し続けました。われながらクレイジー、マニアックと、呆れ果ててはいたのですが、本日、またもや、どうにもこうにも、一言ぐらい愚痴らないと、怒りのストレスで寝れない夜の恐怖を覚える始末となりましたので、恐れながら。

 実は、本日は半分休養の予定で、武蔵野市立中央図書館に赴き、関連資料を探索。「高温岩体発電」についての記述も、結構、沢山、発見。よし、よし、と。

 ところが、むしろ、この重要なキーワード「高温岩体発電」が、なぜか、完全に欠けている資料の中に、決定的な重要性をはらむ閣議決定があったのです。

 資料名は『総合エネルギー統計』。資源エネルギー庁長官官房企画調査課・編

 なお、資源エネルギー庁は、通産省に所属しています。通産省は「電力」の監督官庁ですが、「原子力」は科学技術庁の所管、つまり、原子力は、江戸時代で言えば幕府直轄領の産物、他の下司な電力とは血筋が違う。監督とは名ばかりで、どこぞのやんごとないお坊ちゃまを、後生大事に、お預かりしているような立場です。

 さて、この『総合エネルギー統計』、面白いどころか、普段なら見る気になるはずのない御役所便覧ですが、この中に、なぜ、あれほど有望で無限で無公害が確実の、わが高温岩体発電の研究が、あたかもカタツムリ、あれ、鈍牛じゃなかった、蝸牛は、このワープロでは変換できない、ともかく、いかにも、ゆっくり、ゆっくり、進むのか、進まないのか、ひねもす、のたりのたりかな、の理由が、明確に刻み込まれていたのでした。もちろん、直ちに明確と判断できるのは、わが名探偵ならではの紙背に透徹する眼力と、「雄牛の労働」(カール・マルクス)の積み重ねと愚直(これもワープロ変換不可能。つまり、流行らない習慣)な資料収集の努力あればこそです。なお、わが名探偵も丑年生れですが、鈍牛は大嫌いで、突進型の猛牛の方が大好きです。

 同便覧p.414「石油代替エネルギーの供給目標について」(平10年9月18日閣議決定)では、平成22(2010年)度までの「目標」が、すでに決定されていて、単位:万キロワットと%だけを簡略に紹介すると、下記のようになっています。

原子力__10,700万キロワット_33.0%

石炭____9,200_______28.2

天然ガス__ 8,000_______24.6

水力_____2,300________7.2

地熱______400________1.1

その他____1,900________5.9

 この目標設定のクダクダシイ基本的条件の中でも、わが名探偵が「決定的」と判断するのは、次の項目です。

 2-(2)この目標は、エネルギーの需要及び石油の供給の長期見通し、石油代替エネルギーの開発の状況その他の事情の変動のために必要があるときは、これを改定する。

 つまり、原子力のお坊ちゃま、黒船、または朝廷の背後には、幕府本体の「石油の供給の長期見通し」が、ドーンと真ん中に座っていて、その他の親藩、外様が居並び、ズズッと下がって土間に平伏す民百姓の封建的構造が、議会ではなく閣議だけで決定されているわけです。「下郎ども、控えおろう!」です。

 もちろん、ずるさでは最優秀の高級(高給でもある)官僚の作文ですから、「その他の事情」という逃げ口は用意されていますが、実際には、このどこにも、国際的に約束したはずの、二酸化炭素様の御威光を減らそうとか、ましてや放射能様の御光輪を削ろうとか、そのような許しがたい不敬罪の思想は、全く見られないのであります。ああ、いつまでも変わらないなあ、この国は。

 ああ、……そこで。

 見よ、東海の空明けて、旭日高く輝けば、天地の生気、溌剌と、希望は踊る、オオヤシマ(これもワープロ変換では出てこない。それどころか、手元の安物辞書にもない。確か、日本列島のことでしたが)!

 この歌を、『新しい神様』の脇役、伊藤さんは、第2国歌に推薦しています。私は、国民学校1年生から3年生の夏まで毎日、この歌を含む勇壮ながら、まるで意味の分からない北支那派遣軍の歌などの軍国の歌の数々を、丸暗記で合唱しながら、北京の日本人専用の国民学校に向けて隊伍を組み、当然、呆れて見ながら笑う気にもなれないはずの中国人の眼の前で、オイチ、ニ、サン、シ、と一生懸命に手を振り、足並みを揃えて行進、健気に通学していたのでした。

 ああ、恥ずかしい、ああ、心苦しい、ああ、見よ、東海の……。

 そして、1年に平均1万人が、昨年から3万人に増え、今年は、ますます中高年男性(女性は強い!?)の比率が高まり、ハラキリ、神風の再来か、の恐怖の放射能を世界中にまき散らしつつあるオオヤシマ独特の自殺者の激増!

 殺したのは誰だ!

 孤児を激増させた犯人は誰だ!

 この元産業戦士の皆様に、新型兵器による戦死者が続かないことを祈りつつ。

 皆様、お休みなさい。

以上で:6終り。:7に続く。