編集長の辛口時評 2006年8月 から分離

イスラエルのレバノン侵略で子供騙しのピンボケ緊急集会に心配が募る

2006.08.10(2018.3.28分離)

http://asyura2.com/0601/war83/msg/570.html
辛口時評060810 イスラエルのレバノン侵略で子供騙しのピンボケ緊急集会に心配が募る

 昨夜、イスラエルのレバノン侵略に関して、以下の案内の集会があり、台風の雨が小止みになったので、参加した。拙訳『偽イスラエル政治神話』の宣伝チラシ、木村書店の出版案内を配布できたから、まるで無駄足ではなかったが、予想通りの内容の乏しさには、日本の自称平和主義者の不勉強への心配が、さらに募った。


緊急集会のご案内
今、レバノンで何が起きているのか?
主催:劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク(たんぽぽ舎気付)

8月9日(水)「長崎に原爆投下」という悲しい日に
レバノン市民へ爆弾を投下するな!
市民への無差別爆撃をすぐやめよ
即時停戦を!即時占領地からの撤兵を!
イスラエルのレバノン侵略を問う8.9緊急集会

緊急ですが、ぜひご参加ください。

1.講演(3人)
 ●レバノン・パレスチナの歴史的経緯:
 田浪亜央江(たなみあおえ、一橋大学院生)
 パレスチナ問題に詳しい

 ●レバノンの映像などを映しつつ:豊田直巳(ジャーナリスト)
 レバノンで取材の経験も

 ●イスラエルが使う非人道的兵器:山崎久隆(劣化ウラン研究会)

2.発言(6人プラスα―私も一言、二言。いろいろ言いたい)
 鎌仲ひとみ(映画監督・ヒバクシャ、六ヶ所村ラプソディ)
 相澤恭行(ピース・オン代表)
 福士敬子(都議会議員)
 白井佐智子〔パレスチナ(レバノン)子どもの里親運動〕
 北宏一郎(劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク、
 ヒロシマ原爆で両親をなくす。それと今のレバノンの空爆下の市民が重なる…)
 柳田真(たんぽぽ舎)
 [後略]


 さして期待はしていなかったが、案の定、悪役のイスラエルの分析が、無いに等しかった。おそらくは、「緊急」に開いたことを自らへの言い訳にしているのだろうが、講師の田浪亜央江(たなみあおえ、一橋大学院生)が、予定の25分間を45分も使って、ながながと、たどたどしく述べた「レバノン・パレスチナの歴史的経緯」は、子供騙しの幼稚さで、インターネット情報のごった混ぜだった。ヒズボラの資金源が、シエラレオネを通じるコンゴ産ダイヤモンド原石の違法な販売の利益だなどというアメリカ大使館情報の鵜呑み紹介に至っては、集会の開催目的との関係を疑わざるを得なかった

 昨日の早朝には、イスラエルに関して、アメリカからきた通信の情報を、以下のように投稿したばかりだっだ。


イスラエルの権力の病理を問う(ほとんど病気)
http://www.asyura2.com/0601/war83/msg/511.html
投稿者 木村愛二 日時 2006 年 8 月 09 日 10:43:38: CjMHiEP28ibKM

イスラエルの権力の病理を問う(ほとんど病気)


http://www.countercurrents.org/leb-khalaf290706.htm
The Pathology Of Israeli Power

By Issa Khalaf

29 July, 2006
[後略]


 このようなイスラエルへの疑問を不問に付す集会では、もちろんのこと、ホロコースト神話の問題はまったく出なかった。講師への質問を紙に書いて出すことはできたから、簡略に次のように書いて提出した。


 イスラエルのおかしさが問題であるが、そのおかしさ、特に、イラン大統領発言のホロコースト神話に関しては、誰もふれなかったが、どうしてか。


 この質問は、読み上げられもしなかった。

 このような「お仕着せ」集会の状況は、半月ほど前の以下の案内の集会と同様であった。


緊急講演会「時計の針を24年戻す?--イスラエルの対レバノン攻撃をめぐって」
日時:7月21日(金)午後6時から8時まで
場所:明治大学リバティタワー1階リバティホール
千代田区神田駿河台1-1
JR中央線・総武線・御茶ノ水駅より徒歩3分
http://www.meiji.ac.jp/campus/suruga.html
主催:日本学術振興会人社プロジェクト「地域研究による
『人間の安全保障学』の構築」
http://www.aa.tufs.ac.jp/humsecr/
+明治大学軍縮平和研究所
http://www.gunsyuku.org/
+東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクト
http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/
内容:
趣旨説明:黒木英充(東京外大AA研)
講演:マスウード・ダーヘル(レバノン大学/東京外大
AA研フェロー)
   「イスラエルによる対レバノン攻撃の真の動機」
コメント:酒井啓子(東京外大大学院)他
司会:佐原徹哉(明治大学政治経済学部)

入場:無料
問合せ先:「人間の安全保障学の構築」事務局(東外大AA 研内)
電話042-330-5665
明治大学軍縮平和研究所 電話03-5875-0850
[後略]


 この集会の方に関しては、以下の「辛口時評060721」を発表した。


辛口時評060721
ホロコーストの嘘分からずに議論しても何の役にも立たぬ

イスラエルのレバノン侵略問題で、緊急講演会があり、ホロコーストの嘘分からぬ偽の友の時間潰しの議論ばかり、疲れた。
 [後略]


 またもや、同じ嘆き、心配の繰り返しである。