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6.9.(土)大阪小学校惨事を遡り5世紀前のマキァヴェルリ「ローマ史論」に日本TV創設のアメリカ軍事秘話
送信日時 :2001年 6月 9日 土曜日 10:58 PM
件名 :[pmn 15181] Re:大阪の小学校児童殺傷事件の惨事と時代背景
以下、細部は別として、以下の御意見に続いて、時代背景に関する意見を述べます。
> From: hagitani ryo
> Date: Sat, 9 Jun 2001 11:27:19 +0900
> Subject: [pmn 15175] 大阪の小学校の惨事
> > ひるがえって、こういう児童殺傷事件が起こっているのは、どうも最近のことだと思
> う。とすると、今の時代、特に、平成不況に問題があるということを考えないほうが
> おかしい。赤旗などは、このさい、がんがん、自民党連立政権の経済運営の悪を糾弾
> してもらいたいと思います。
> > とまあ、以上のようなことを、しんぶん赤旗編集部にしゃべってみました。男性の編
> 集員の方は共感をもって聞いてくれました。
萩谷さんが、とても物好き(失礼!)であることは重々承知していましたが、私が取るのを止めた某政党の中央機関紙を読んだり、そこへ電話したりすることまでは知りませんでした。
それはそれとして、米軍放送に入ってくる各種のアメリカの大手ラディオ放送では、大阪の事件が冒頭に配置されたりして、結構、関心が強い様でした。「日本でも起きた!」という感じの報道です。これは地下鉄サリン事件の時と同じです。受刑者の人口比率が先進国の10倍、人情が荒れ果てた犯罪帝国に住むアメリカ人としては、「あの礼儀正しい」日本人も同じことをすると知って、安心しているのです。これこそが、凸凹内閣の基本政策、「日米協力体制」の象徴です。
ですから、私は、「今の時代、特に、平成不況に問題がある」という見方を、もっ と深める必要があると思います。しかし、普通の「左翼」が考えるのとは、かなり違って、基本的に資本主義、金権崇拝の世相に問題があるとは思いますが、それを批判してきた側の責任をも厳しく追及します。
この考えは、すでに何度か述べてもいますが、現在、わが電網宝庫に構築中の「カール・マルクス徹底批判」の観点です。最も簡単に言うと、マルクスを代表とする政治勢力は、「階級闘争」という概念の拡大、絶対化によって、社会主義の思想潮流に暴力を導入し、ひいては、近代社会を暴力礼讃のジャングルに引き戻したということです。日本での最悪の代表は仲間殺しの浅間山荘赤軍です。
国際的にも、資本主義の悪を懲らすと称して建設されたソ連が、収容所列島の悲惨を作り出し、それに続く毛澤東の中国が、文化大革命と称する権力闘争の陰で数百万人といわれる餓死者を出していたりしています。普通の人々の目には、資本主義だろうが社会主義だろうが、まるで信用できない、もはや金しか頼れない地獄の世相を作り出したのです。
この状況下、私も、時勢に遅れてはならじと、いささか焦っているのですが、温故知新の指摘を紹介します。
いわゆる「世直し」の歴史について、ヨーロッパでは政治学の祖とされる500年前のマキァヴェルリが、「ローマ史論」とか「政略論」の題名の訳書がある「ティツス・リーウィス初篇10巻論叢」第3巻の中に、非常に短い「第7章」を設け、「自由から隷属状態へ、また隷属状態から自由へと変革するに当って、あるときは流血を見ず、あるときはその苦しみを受けるというのは、どうしてそうなるものなのか」を、実例を挙げて考察しています。
要点を言うと、「危害を加えて」変革した場合には、「敵討ちをするのは理の当然」であり、「国民全体の合意によって成立した」場合には、政体が変わっても流血を見ないということです。
このマキァヴェルリの考察以後に、王の首を刎ねた革命には、イギリスの清教徒革命、フランス革命、ロシア革命があり、いずれも血みどろの崩壊の道を辿りました。 中国革命では、日本が偽満州の傀儡に利用した元皇帝を殺さなかったので、少しは、 裸の猿の歴史が、穏やかになるかもしれません。
こんな世相の中で、もしかすると、ネパール王家の惨事を大々的に報道したであろう商業メディア(私は自宅で取っている日経しか見ていませんが、そこでも普段よりは大きい扱い)が、精神に異常をきたしていた犯人を刺激したのかもしれません。
アメリカの放送では解説者が「血に飢えた」(bloodthirsty)と形容するテレヴィの状況も「日米協力体制」にあります。私が27年半在籍した日本テレビ放送網株式会社は、その名の「網」が示すように、最初から全国放送網を意図し、しかも、アメリカ直結で、元警視庁特別高等課長、A級戦犯、正力松太郎によって、強引に創立された民放テレヴィ放送局の第一号でした。
ご存じない方もいるでしょうから、日本テレビの社史にも記されている事実を、一つだけ紹介しておきます。日本テレビ創設の前夜、アメリカの上院で、国際謀略放送 「ヴォイス・オブ・アメリカ」の推進者、ムント議員が、「共産主義に対する戦い」 の「最大の武器」として、「ドイツと日本」にテレヴィ放送網を建設するのに必要な資金は、「B52爆撃機2機」分だと演説していたのでした。