電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館 2001年5月

歴史の必然の中の偶然か、創作家出演に呆れて批判、NHKよ、歴史を勝手に動かすな

送信日時 : 2001年 5月 10日 木曜日 11:49 AM

件名 :[pmn 14756] NHKよ、歴史を勝手に動かすな

 昨晩、電子手紙広場の知り合いから電話が掛かってきて、「今、NHKに工藤美代子さんが出ています」と言うんです。それって、誰だっけと思って、ちょっと返事が遅れたら、「今朝の投稿に書いてあった人」というので、ああ、あれか、と思い出しました。そう言えば新聞で番組紹介記事を見た記憶もありました。NHKの「その時歴史が動いた」とか何とかで、マッカーサーとテンチャンの並んだ写真が、どうのこうのとあったのでした。でも、まるで見る気が起きませんでした。

 工藤美代子さんとは、会ったことも写真を見たこともない関係ですが、確かに、昨日、『日本経済新聞』「詩歌・歴史・文芸」欄連載記事、「マッカーサー伝説/元帥とその妻」の執筆者として、名前を記しました。天皇の地位を決める際、マッカーサー個人の気分で決まったかのような記述があったので、1945年8月下旬にワシントンで決定した「降伏後における米国の初期の対日政策」(SWNCC150/3)などを知らない自称「ノンフィクション作家」に、歴史を創作されたら、収拾が付かなくなると、愚痴をこぼしたのでした。

 しかし、その晩に、その創作家が、NHKに出るとは、これまた偶然にしても、必然の中の偶然であって、いかにもマッカーサーとテンチャン的な象徴的な現象です。

 これをさらに敷衍すると、大手メディア報道というものは、この程度のものなのです。せいぜい、岩波新書ぐらい(手癖が悪くて一発変換してしまったら「愚来」になてしまいました)が参考書で、いわゆるアンチョコ、マメタン受験秀才程度の知識で、もっともらしく「歴史を動かして」しまうのです。御用心! 御用心!

 ついでに岩波書店についても言うと、全部が駄目とまでは言いませんが、私自身が、アフリカ、メディア、特に読売新聞、などについて、資料収集して本を書いた経験から、ほとんど、まるで薄味、体制内のお釈迦様の手の内の心情左翼読者相手の間違いだらけ商売と断言します。岩波書店も、御多分に漏れず、戦犯企業ですが、戦前からの外国の古典の文庫本で定評を得たものの、その稼ぎで手を広げたもののほとんどは、お粗末極まりないものが多いのです。


電子手紙2001年5月分の目次へ
電子手紙文書館の目次に戻る
『憎まれ愚痴』総合案内へ
基地の出城の大手門高札に戻る

雑誌憎まれ愚痴 バックナンバー 目次一覧 連載記事一括 時事論評&投稿
憎まれ愚痴入口 テーマ別発言集 木村書店 亜空間通信 亜空間放送局