電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館 2001年4月

ユーゴの元大統領ミロソヴィッチ逮捕の絵解き序説に森鴎外著『阿部一族』と電網宝庫旧稿

送信日時 : 2001年 4月 11日 水曜日 8:28 AM

件名 : ミロソヴィッチ逮捕の絵解き序説

 別件の「見直し論とシオニズム」会議中止問題の余震、それも激震が続き、時期的には並行していたユーゴの元大統領、ミロソヴィッチ逮捕の件について論ずる時間がとれませんでした。

 この件でも、2年前に、わが電網宝庫で長期連載特集し、ニューヨークの独立戦争犯罪法廷に自費で参加し、昨年春には、そこで入手したヴィデオ、『NATOの標的』日本語版の制作を推進したので、とても気掛かりでした。

 で、この件は、あの、あの、私ではなくて、他の皆様の腰抜け日本の御主人様の、アメリカ様、様の、公然たる「人道」を盾に取った行状ですから、当然、日本の大手の追随報道もございまして、皆様ご存じのことと思います。新大統領のコシュトニッツァが、アメリカの札束外交の圧力に屈し、最初の公約を破って、ミロソヴィッチ逮捕を強行、一時は銃撃戦、あわや、でした。

 その時、私は即座に、森鴎外の短編時代小説、『阿部一族』を思い出しました。

 いわゆる「肥後もっこす」の原点のような一族が、新領主の理不尽な措置に怒り、最後には、討手が差し向けられるのを承知の上で、屋敷に立て籠り、全滅する物語りです。これも、すでに「青空文庫」で無料公開されています。

『阿部一族』
http://aozora.gr.jp/cards/ougai/htmlfiles/abeitizoku.html https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/673_23255.html

「肥後もっこす」は、gooで検索したら、制作:熊本国府高等学校パソコン同好会の面白い記事がありました。ここで私事にわたり、別に恐縮はしませんが、私の亡父の親戚が熊本にいるし、親父はその親戚の世話になって、熊本の中学校に通ったそうです。私の性分は、どうやら、「肥後もっこす」の刷り込みらしのです。セルビアは、土地柄も熊本に似ています。

 ミロソヴィッチには、生き続けて、ハーグの法廷に出頭して、「民族浄化」の中心的な事件、「ラチャク村の虐殺」の大嘘、アメリカの謀略を、徹底的に暴いてほしいものです。このでっち上げ事件を「金棒」として、「戦争犯罪法廷」の拳を振上げた「鬼」婆、オルブライトも、主流派のユダヤ人です。

 以下、関連の既報を部分再録し、わが2年前の電網宝庫記事を案内します。なお、次の電子手紙の発信者、ユーゴ戦争以前からの旧知の追谷信介さんには、お名前を出す了解を得ました。全文は、これから、わが電網宝庫に入力します。

送信日時 : 2001年 3月 14日 水曜日 9:18 PM
件名 : [pmn 13865] ユーゴ空爆引き金事件:検死結果
[中略]
 2001年2月15日読売新聞朝刊国際面の記事内容は以下のようになっています。

ユーゴ空爆の引き金ミロソヴィッチ真相いまだやぶの中
「ラチャク村の虐殺」
検死の教授らが解剖結果を発表
「虐殺主張は根拠薄弱」
[後略]


送信日時 : 2001年 3月 14日 水曜日 9:57 PM
件名 : [pmn 13866] Re: ユーゴ空爆引き金事件:検死結果
[中略]

 この件は、当時も読売だけが、フランスでの疑問報道を紹介していました。他紙の報道振りとも比較して、わがHPで特集しています。ぜひとも、再び、今の今、ミロソヴィッチ元大統領の戦争犯罪法廷引き出しでアメリカが居丈高(実は空威張り)の現状と照らし合わせ、御一読、御検分下さい。

 以下が、その後にアメリカの友人が送ってきた、同主旨の英文情報です。

差出人 : Ichee@aol.com
送信日時 : 2001年 4月 2日 月曜日 12:44 PM

件名 : The hoax that started a war

PETER WORTHINGTON
[中略]
Toronto Sun
April 1, 2001
[後略]

 わが電網宝庫記事の御案内。

何とまたも「読売」(1999.2.24)だけが「演出」疑惑を報道!
http://www.jca.apc.org/~altmedka/ron-24-yom.html

以下、フランス紙の抄訳:萩谷良(翻訳業)。

『ル・モンド』(1999.1.21)ラチャクの死者はほんとうに虐殺されたのか
http://www.jca.apc.org/~altmedka/ron-26-lem.html

『リベラション』(1999.1.22)殺戮のあと場所を移された遺体
http://www.jca.apc.org/~altmedka/ron-26-lib.html

『ル・フィガロ』1999.1.20)ラチャク村でほんとうに殺戮が行われたのか?
http://www.jca.apc.org/~altmedka/ron-30-fi1.html


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