電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館 2001年2月

『ムルデカ』に関し「アジア侵略の思想戦の先兵としての日本の大手メディア」など記事宣伝

送信日時 : 2001年 2月 24日 土曜日 10:38 PM

件名 :Re『ムルデカ』侵略思想戦と日本の大手メディア

 まだ見ていない映画『ムルデカ』の情報を契機として、日本の海外侵略の歴史を振り返る記事をも拝見し、そこで、発奮。いずれは、わがホーム頁に入力して無料公開する予定の『読売新聞・歴史検証』から関係箇所のみ抜粋して、先行入力することにしました。

「第十一章:侵略戦争へと軍部を挑発した新聞の責任」の中の「アジア侵略の思想戦の先兵としての日本の大手メディア」は、

 http://www.jca.apc.org/~altmedka/yomiuri-asia.html

 すでに、別途、阿片問題の特集として入力済みのものですが、上記の部分の中にも名前が出てくる"大風呂敷"こと侵略の鼓吹者、後藤新平の阿片商売については、

 http://www.jca.apc.org/~altmedka/ahen-gotou.html

です。

 私は、『プライド』批判も結構ですが、自分達は、自慢ができる反戦映画を作っているのか、それ以前に、歴史の真相を調べ尽くしているのか、と問い掛けます。

 つい最近、地元の上映実行委員に付き合って見た特攻隊映画、『月光の夏』では、お涙頂戴型の筋書きもさる事ながら、特攻隊が沖縄で使われ始めたとしていたので、呆れてしまって、上映実行委員会に、これだけは訂正を申し入れました。フィリピン沖の海戦から使われているのです。こんな簡単なことを間違える台本作家、その背後の自称平和主義の歴史家の粗雑さには、呆れてしまうのです。

 故山本監督にも、30年程前、『戦争と人間』でしたか、五味川純平でしたかの原作、超大作の反戦映画に関して、意見したことがあります。あの映画は、中国から国辱として批判されました。確かに、当時の中国は、文化大革命とか、おかしな大国主義的な状況でしたが、中国で少年期を送った私が見ると、背の高い美男子が日本人、駅の風景で下手な演技の「纏足」の女性を登場させるなど、不自然で、先方の気持ちを考えない演出でした。美男子に関しては、山本監督は、「圭が中国人」と言いました。監督の甥の山本圭は、日本では渋い美男子と言えなくもないでしょうが、中国人は、日本人のことを背の低い野蛮人として分類しているのですから、まるで通じません。

 インドネシアに関しては、石油確保を抜きにした侵略史は、泡の抜けた暖かいビールみたいなものです。すると、今度は、最近にも新しい物的証拠が出てきたように、ローズヴェルトの石油禁輸による真珠湾攻撃誘い込みを無視するわけにはいかなくなります。日本も、確かに、欧米の帝国主義侵略の後追いの真似事をしたのですが、そこに至る近代史の真相を突かないと、いつまでも、民族主義と称する阿呆な右翼が、『プライド』してしまうのです。


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