『亜空間通信』724号(2004/01/19) 阿修羅投稿を再録

劣化ウラン害ない外相に放射能のみ固執の双方言論詐欺が罷り通る日本は平和惚け非科学阿呆天国

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『亜空間通信』724号(2004/01/19)
【劣化ウラン害ない外相に放射能のみ固執の双方言論詐欺が罷り通る日本は平和惚け非科学阿呆天国】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日(2004/01/19)、通常国会とやらの開会で、野党は、イラクが安全かどうか、などと、いかにも間抜けな質問をする予定とか、それで、政府との「対決姿勢を強めている」とかの記事が、日経朝刊にも載っている。これが、政治屋の言論詐欺師の「掛け合い漫才」の世界の最新状況である。

 その一方で、昨晩(2004/01/18)、阿修羅戦争46掲示板に出現した投稿の読売の電網記事によれば、官僚屋出身の川口外相は、醜い中年ストリップショー、対米従属丸出しで、以下のごとく、劣化ウラン弾「健康に害ない」と語ったとか

http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/864.html
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040117ia25.htm

川口外相が特別講義、「日米」「国際協調」両立説く

 同志社大学の特殊講義「大使講座」の特別フォーラム「日本外交を語る」(主催=同志社大、読売新聞社、後援=外務省、文部科学省)が17日、京都市の同大で開かれた。講師の川口外相は、日本外交にとって、日米同盟と国際協調を両立させることが重要だとの考えを強調した。

 外相は大学生ら約600人に対する講義で、日米同盟について、「互いに頼れるパートナーとして切磋(せつさ)琢磨(たくま)しなければならない」と指摘した。そのうえで、「米国だけで世界の問題を解決するのは不可能だ。国際社会が、米国を含む形で取り組めば大きな成果が期待できる」と語った。

 さらに、「日本が静かな働きかけで米国に影響を与えるのが、日米同盟のあり方だ」と述べ、具体例として、イラク戦争前や復興支援での国連安全保障理事会決議の採択を米国に求めたことを挙げた。

 自衛隊のイラク派遣については、「自らを守ることができる自己完結型の組織で支援できる。イラクを破たん国家にしてテロリストの安住の国にすれば、中東だけでなく、日本も不安定化する」と理解を求めた。

 ◆劣化ウラン弾「健康に害ない」◆

 川口外相は17日の特別フォーラムでの質疑応答で、イラク戦争で米軍が使用した劣化ウラン弾の影響について、「世界保健機関(WHO)が(米軍などの空爆があった)コソボで調べた研究では、健康に(害を)及ぼすものではないというのが結論だ。国際的には、危険があるとは判断されていない」と述べた。ただ、「政府としては今後、引き続き注目していく」とも語った。

 陸上自衛隊は、劣化ウラン弾による被ばくを避けるため、イラクに派遣する部隊に小型の放射線測定器などを携行させる方針だ。
(2004/1/17/23:06 読売新聞)

 ああ、驚かない。劣化ウラン弾は、恐れ多くも、兵器なのであるから、「健康に害ない」わけはないので、この小見出しが、果たして、川口発言の通りなのか、いささか疑問もある。私は、一応、阿修羅戦争46掲示板の投稿に、以下の短いフォローをしたが、これは非常に受けた。

劣化ウラン弾「健康に害ない」なら、「召し上がれ」、川口外相、様、様、様!
http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/888.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 1 月 18 日 18:10:30

「馬鹿女」と言うと、差別になるのかな。何なら、秘書官しか晩飯の相伴役がいない首相と、ご一緒に!

 同時に、私は、今時の学生は、何しちょるのかな、黙って聞いていたのかな、と疑問を発しようとも思ったのだが、その後、以下の投稿も出現したので、いささか安心した。

川口外相の講演会で抗議の参加者を“強制排除”「創立者の新島襄先生が泣いている」 同志社大で [日刊ベリタ]
http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/916.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 1 月 19 日 13:47:37

【京都18日=三木眞】陸上自衛隊がクウエートに到着した17日午後、川口順子外相が京都市上京区の同志社大学今出川キャンパスで、「日本外交を考える」とのタイトルで講演した。この講演会は同志社大学と読売新聞社の共催で、約600人が参加した。公演の途中、参加者が会場から、「あなたの外交政策の失敗で外交官2人が死亡した。責任を取れ」などと外相を厳しく批判する演説を行い、大学職員に強制排除された。明徳館21番教室付近には、外相講演会に抗議する約100人の学生、市民らが「自衛隊のイラク派兵反対」「参戦は憲法第9条違反」などの横断幕を掲げて抗議行動を展開するなど、騒然とした雰囲気の中で講演会は強行された。

 劣化ウランのことは、すでに、何度か論じたが、私は、いろは歌留多の名言、「憎まれっこ世にはびこる」の信奉者だから、「憎まれっこ」を相手の戦いで、間抜けな「お人好し」、中途半端、半端人足は、役に立たないどころか、邪魔になるのはもとより、「公然の敵」よりも悪い「偽の友」として、「粛軍」の対象にしている。

 劣化ウランにも、それなりの放射能があるや、過度の放射線を浴びると健康を害することは、子供にも分かることである。問題は、むしろ、超高温で燃えて、微細なセラミック状になって、飛散している酸化ウランの微細粉末の重金属毒性の方にあるのである。

 ところが、いまだに、以下のような共同通信配信、京都新聞の記事が、阿修羅戦争掲示板にも出現するのである。

300倍の放射線量を測定 イラク・サマワの一部で  2004/01/10共同 11/10
http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/889.html
投稿者 たくげん 日時 2004 年 1 月 18 日 18:15:54
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2004jan/10/CN2004011001000853J1Z10.html
Kyoto Shimbun 2004.01.10 News

 300倍の放射線量を測定
 イラク・サマワの一部で

【サマワ(イラク南部)10日共同】陸上自衛隊の派遣先となるイラク南部サマワで、地元の人権活動家と日本の市民団体「イラク国際戦犯民衆法廷」のメンバーが兵器の残がいの放射線量を調査した際、通常レベルの約300倍の線量が測定されたことが10日、分かった。

 イラク戦争中、米軍が劣化ウラン弾を投下した可能性が高い。人権活動家のサーレさんは「同様に危険な場所は市内各地にある」としており、自衛隊にとって「見えない脅威」となりそうだ。

 高レベル線量が測定されたのは、市中心部から約2キロの旧食肉解体場にある旧イラク軍の高射砲の残がい。サーレさんによると、昨年4月3日の米軍の空爆で、解体場は全壊した。

 被弾したとみられる場所では、1時間当たり30マイクロシーベルトの線量が測定された。市内では同0・1マイクロシーベルト前後が通常値。

 誰も、「兵器の残がい」などを食べたりはしない。そんなものに、「ガイガーカウンター」だか、「線量計」だかを、後生大事に抱えていって、針が振れたとか、「高い数値」とか言ってみても、「憎まれっこ」どもは、「えへへ」と笑って、ごまかすだけのことである。

 日本人は、特に、「核アレルギー」などとからかわれるが、ウランと聞くと、すぐに「湾岸戦争は核戦争だった!」「劣化ウラン弾は核兵器だ!」なんて言って騒ぐ。しかし、核兵器とは、連鎖的な核分裂反応によって生ずる巨大なエネルギーをそのまま、あるいはこれを利用してさらに核融合反応を引き起こし、生じた火球、熱線、放射線、衝撃波などによって目標を破壊する兵器のことであって、核融合反応の役にも立たない滓の劣化ウランは、放射能も残存する重金属でしかないのである。
(この部分は指摘を受けて正確を期し、改訂した)

 この劣化ウランの重金属毒性を、徹底的な研究で、科学的に明確化し、実際に起きている健康被害を、疫病学などの知識を総動員して、「憎まれっこ」などよりも以前に、まずは、不勉強なマス「ゴミ」屋にも、教え込まなければ、世論は動かせない。

 不勉強な自称平和主義者の独断的な売り込みでは、基本的には言論詐欺師の独壇場の政治の世界までは、とうてい、行き着かない。弾丸にたとえれば、シーツ一枚、障子紙一枚も貫けない「ひょうろくだま」である。

 私自身は、昨年の夏の盛り、しかも、超多忙中なのに、「凄い情報を握っているから会った方が良い」との某おっちょこちょいの紹介で、某おっちょこちょいの若者に会った。その後、彼は、拙著を10冊も買ってくれたから、その若者の悪口は言わないが、その若者は、要するに、「イラクに行って劣化ウラン弾が使われた証拠を発見したいから、色々と教えてくれ」と言うのであった。

 何をする気なのかと聞くと、「放射能を関知して色が変わる工場用のカードを入手したので、それを身に付けて行く」と言うのである。「危ないでしょうか」と聞くから、重金属毒性のことを教えて、「役に立たない」と説諭した。

「兵器の残がいの放射線量を調査した」連中の方が、少しはましなのかもしれないが、私は、この種の「現場に行ってきた」連中のことは、湾岸戦争以来、飽きるほど、見聞きしてきた。

 ズバリ言うと、この種の連中は、「恐怖売人」「平和売人」「自称平和主義者」「自称善人」で、同程度の間抜けな「市民」とやらを集めては、最も悪質なのは、「講演謝礼」を稼いだりして、「市民」にも「良いことをした」と思いこませ、平和惚け非科学阿呆天国の日本を、「巨人軍は永遠」とか、「阪神タイガース優勝で道頓堀飛び込み」とかの連中と同じように、しばし、酔わせるだけの役にしか立たないのである。

 念を押すと、劣化ウラン弾は「健康に害ない」と言う方も、放射能だけに固執する方も、それぞれの縄張りの言論詐欺師なのである。

 ああ、日本は、平和やなあ。

 以上。


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