冤罪事件 恵庭冤罪事件

2005年01月17日

第200回 IT時代の冤罪・恵庭事件

 人権と報道・連絡会の第200回定例会が1月17日夜、総評会館で開かれ、約40人が参加、「恵庭冤罪事件と報道」についてに、昨年3月に始まった控訴審の現状と課題、「新潮45」訴訟などをテーマに討論した。
 報告では「恵庭冤罪事件支援会・東京」のメンバーでもある人権と報道・連絡会の山際永三事務局長が、恵庭冤罪事件の重要性として「IT時代の冤罪/司法改革時代の冤罪」の視点から問題提起。北海道から駆けつけた「恵庭冤罪事件被害者支援会」の多田政拓さんが、最近のOさんの様子などを紹介した。
 また、裁判の重要な争点である「携帯電話」問題で、支援会・東京の磯部忠さんが判決認定の誤りなどを報告した。「新潮45」問題では、昨年12月号にまた掲載された中傷記事について、世話人の山口が問題点を指摘、2002年2月号掲載記事に対する名誉毀損訴訟(1月18日提訴)の概要を代理人の山下幸夫弁護士が報告した。

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2004年03月21日

恵庭冤罪裁判を考える/札幌集会成功

 「恵庭裁判を考える――控訴審無罪判決をめざして」と題した集会が3月21日午後、札幌市の北海道大学学術交流会館で開かれた。恵庭冤罪事件被害者支援会、恵庭冤罪事件支援会・東京、恵庭事件弁護団が共催、昨年3月に「可能性」だけで懲役16年の不当判決を受けたOさんの支援を道民に訴えたもので、約300人が参加し、雪冤に向けて大きな一歩を踏み出した。集会では、冤罪・報道被害者・山田悦子さん(甲山事件)、河野義行さん(松本サリン事件)、三浦和義さん(ロス疑惑)の3人が冤罪の怖さや恵庭事件への思いを語り、弁護団・支援者が裁判経過や弁護・支援活動の経過を報告、いっそうの支援を訴えた。支援会・東京からも人権と報道・連絡会の山際永三事務局長ら12人が参加、翌22日に控訴審第1回公判を傍聴した後、現地支援会の案内で遺体発見場所や事件関係現場を実地調査し、改めて一審判決のひどさを痛感した。

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2003年12月15日

第189回 恵庭冤罪事件で支援会・東京発足

人権と報道・連絡会の第189回定例会が12月15日夜、中央大駿河台記念館で開かれ、約60人が参加した。テーマは「検証――恵庭冤罪事件」。00年3月、北海道恵庭市で起きた女性会社員殺害事件で札幌地裁は今年3月、無実を訴えるOさんに懲役16年の有罪判決を言い渡した。証拠もなく「可能性」の積み重ねで犯人と断じた不当判決であり、Oさんは直ちに控訴、弁護団は来春に始まる控訴審に向けて大幅に拡充・強化され、準備を進めている。
 また、現地の支援会をサポ-トすべく、新たに「恵庭冤罪事件支援会・東京」が結成され、この日の例会は「支援会・東京」の発足集会を兼ねて開かれた。例会では「支援会・東京」事務局の磯部忠さんが支援会発足の趣旨を説明。事件の謎、捜査への疑問点をまとめたビデオ「恵庭の冤罪に真実を」PARTⅠ、Ⅱ(根本銀二監督)を上映した後、人報連世話人の山口が一審判決の問題点を報告。さらに現地支援会の多田政拓さん、新たに弁護団に加わった秋山賢三さんが、控訴審に向けた取り組みについて発言、参加者の間で、事件・裁判・報道の問題点、今後の支援活動などについて討論した。

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2003年05月19日

第184回 「恵庭事件」判決と報道検証

 人権と報道・連絡会の第184回定例会が5月19日夜、中央大学駿河台記念館で開かれ、約40人が参加した。テーマは、恵庭事件1審判決と報道。2000年3月、北海道恵庭市で起きた女性会社員殺害事件で札幌地裁は3月26日、Oさんに懲役16年(求刑同18年)の判決を言い渡した。警察の見込み捜査と犯人視報道の中、Oさんが一貫して無実を訴えてきたこの裁判は、検察が全く物証を示せず、弁護側が無実証拠を数多く示し、終盤には報道も無罪方向に傾いた。
 しかし、札幌地裁は弁護側主張の大半を「犯行の可能性はある」として退け、有罪判決を出した。例会には事件直後からOさんを支えてきた「支援する会」の3人から、裁判の経過、判決の問題点、メディアの対応や今後の支援活動方針などについて詳しく報告していただいた。

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2002年04月08日

第173回 『新潮45』のだまし記事検証

 人権と報道・連絡会の第173回定例会が4月8日夜、中央大駿河台記念館で開かれ、約40人が参加した。テーマは、恵庭事件『新潮45』報道と裁判経過。2000年3月、北海道恵庭市で女性会社員が殺され、同僚女性Oさんが逮捕されたこの事件について、連絡会では昨年5月定例会で、無実を訴えるOさんを「支援する会」から事件経過や報道の問題点を報告していただいた(ニュース第161号)。その後の裁判でも検察側は事件とOさんを結び付ける証拠を全く出せないでいるが、月刊誌『新潮45』は今年2月号に《恵庭美人OL社内恋愛殺人事件》と題する露骨な犯人視記事を掲載した。例会では「支援する会」の多田律子代表らから、記事の問題点や取材経過、訂正要求に対する 『新潮45』編集部と記者の対応などについて報告を受けた。

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2001年05月14日

第164回 北海道の冤罪事件報道を検証

 人権と報道・連絡会の第164回定例会が5月14日夜、中央大駿河台記念館で開かれ、約60人が参加した。テーマは「恵庭OL殺人事件と報道検証」。昨年3月、北海道恵庭市で女性会社員が殺された事件で、警察は事件直後から被害者の同僚女性Oさんを犯人と見込んだ捜査を行い、監視、任意取り調べの後、5月に逮捕した。メディアも逮捕前からOさんに対する犯人視取材を続け、逮捕後は「三角関係のもつれ」などとスキャンダルに報道した。しかし、事件とOさんを結びつける物証は何もなく、Oさんは一貫して無実を訴え、彼女の人柄を知る友人たちが「支援する会」を結成。捜査段階から違法な取り調べを告発してきた弁護団は10月の初公判以来、冤罪を主張して弁護活動と続けている。例会には、支援する会のメンバー7人が北海道から駆けつけ、事件と裁判の経緯、報道の問題点などを報告、Oさんの無実を晴らすための支援を訴えた。

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