木村愛二の生活と意見 2000年9月 から分離

わがユーゴ特集を見た写真家から嬉しいメールで「リンク大歓迎」の返事

2000.9.23.(土)(2019.6.10分離)

 一昨日、下記転載のメールが届いた。早速、申し入れられたリンク歓迎の返事と同時に、わがホームページに匿名でも良いから転載させて貰えないかと問い合わせたところ、本日、実名で結構との返事がきた。実は、同時期に、いきなり、自分も水泳が趣味だが私のガス室問題の記事を見て失望などという変てこメールもきたので、またぞろ、インターネットお宅に嫌気が差していたのだが、これで、十分に釣り合った勘定である。人生、楽あれば苦あり。苦あれば楽あり。以下、転載。

Web雑誌『憎まれ愚痴』編集長
木村愛二 様

突然のお便りをお許しください。
いつも国際戦略コラムで、木村さんの文章を拝読している者です。
検見崎と申します。写真撮影を仕事としているものです。

たまたま今回、木村さんのHPの方を拝見させていただき、その中のユーゴ問題に関する部分を興味深く拝読いたしました。

私も、コソボの「民族浄化」なるもの、またNATOの空爆について、疑問を感じていました。

それというのも、たまたまセルビア人の女性が書いている日記のホームページに出会い、それに触発され、ベオグラード市民としての彼女の「戦争日記」なるものを昨年6月より、自分のホームページに邦訳掲載しております。
http://home.att.ne.jp/yellow/mkenken1102/Yugoslavia/seekatarina belgrade.htm

その縁あって、今年NATOの空爆一周年の3月24日にベオグラードを訪れ、彼女をはじめ、レスキュー隊の人や、ジャーナリスト、小説家、駅員さんなど、20人ほどの市民に会い、インタビューをして帰ってきました。

その際に感じた事は、悪魔とは程遠いセルビアの市民の顔、彼らの理性、NATOの空爆の根拠に対する疑問、コソボとユーゴの関して、巷間報道され信じられていることは、どうも真実とは違うのではないか、という漠然とした感じでした。

じぶんでも極力資料集めをやり、報道にも目を通すようにしていますが、今回木村さんのサイトを拝見して、とくに河合洋一郎さんのルポを読んで、いろいろな事が繋がった感じがしました。

ベオグラードのカタリーナという女性の「戦争日記」は、先の8月13日にNHKさんが報道特集で、『空爆の下の対話』という番組にして放送になりました。

ご覧になられたかもしれませんね。

これは、NHKの取材チームが、ベオグラードに彼女を取材して制作されたものででし た。

NHKにしては、はじめてセルビア人の側に入って作られた番組だったのですが、私の目には、悪魔のセルビア人のなかにも、心を痛め必死に対話をしようとしているこころやさしき人間がいる、という先入観以外からの何物でもないように映りました。

彼女の痛烈なアメリカ批判、アメリカをリーダーにした新しい秩序への異議、グローバリズムとバルカンの地域性に引き裂かれている自国セルビアへの共鳴と反発、日記の中のそういった部への及言がなかったのが残念でした。

ユーゴはこの9月24日が大統領選挙だそうで、ベオグラードにいるセルビア人の友人からのメールによれば、ミロシェビッチ側の工作による圧勝と言われているそうですが、モンテネグロの問題で、内戦になるかもしれない、と心配していました。

私は、10月20日過ぎに、ベオグラードを再訪する予定です。

ということで、これといって私の方で木村さんのお役に立てるような事は、なにひとつ無いんですが、とりあえず、これからも一読者として、応援しております、

というメールでした。

なんだかとりとめの無い内容で、申し訳ありません。

おっといけない、肝心のことを申し上げるのを忘れるところでした。

私のホームページ
http://home.att.ne.jp/yellow/mkenken1102/
に木村さんのページへのリンクを貼ってもよろしいでしょうか?

お忙しいかとは存じますが、どうぞご検討ください。

それでは、失礼いたします。

検見崎 拝