編集長の辛口時評 2006年6月 から分離

シュピーゲル誌イラン大統領インタビューの前提はアメリカのイラク敗戦

2006.06.12(2019.8.30分離)

http://www.asyura2.com/0601/war81/msg/211.html
シュピーゲル誌イラン大統領インタビューの前提はアメリカのイラク敗戦

 ドイツの雑誌、シュピーゲルの2006年5月22/29日号の入手経過は、以下で報告した。


辛口時評060609
独シュピーゲル誌入手しイラン大統領の表紙画像を広める

表紙の画像は、すでに、わがホームページで発表した。
URL:http://www.jca.apc.org/~altmedka/060609-derspiegel.jpg


 ドイツ語の原文と、それ以前にインターネット発表されていた英文の記事は、照合してみると、まったく同じだった。

 英文の記事は、以下に発表されている。


ホロコースト神話に関するイラン大統領の独シュピーゲル談話
http://www.asyura2.com/0601/holocaust3/msg/161.html
投稿者 木村愛二 日時 2006 年 5 月 31 日 18:08:34: CjMHiEP28ibKM

 [中略]
「我々は決心している」


http://service.spiegel.de/cache/international/0,1518,418660,00.html
May 30, 2006
SPIEGEL INTERVIEW WITH IRANIAN PRESIDENT MAHMOUD AHMADINEJAD
"We Are Determined"

In an interview with SPIEGEL, Iranian President Mahmoud Ahmadinejad discusses the Holocaust, the future of the state of Israel, mistakes made by the United States in Iraq and Tehran's nuclear conflict with the West.
[中略]


 この記事には、NEXT PAGEの(2)がある。


http://service.spiegel.de/cache/international/0,1518,418660,00.html
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May 30, 2006 Print | Send this article | Feedback
SPIEGEL INTERVIEW WITH IRAN'S PRESIDENT AHMADINEJAD
"We Are Determined" (2)


 以上の英文記事の最初に、「アメリカがイラクで犯した失敗」(mistakes made by the United States in Iraq)と言っているのであるが、(2)の方では、シュピーゲル誌は、イラン大統領がアメリカのブッシュ大統領に出した手紙のことを材料にして、つぎのように、アメリカの事実上の敗北を前提とする質問をしているのである。

 ブッシュが、浅はかにも、「古いヨーロッパ」と言ったドイツの世論は、今や、アメリカの敗北に哀れみを催し、イランに仲介役を求めるまでに至っているのである。


The United States has suffered a de facto defeat(de facto verloren) in Iraq. Isn't it now time for Iran to become a constructive power of peace in the Middle East?
 アメリカはイラクで事実上の敗北を喫した。イランにとって、今は、中東の平和の建設的な勢力になる時ではないか?

The United States has practically lost this war(praktisch verloren). By cooperating constructively, Iran might help the Americans consider their retreat from the country.
 アメリカは、この戦争でほとんど負けたも同然だ。建設的に協力することによって、イランはアメリカがイラクから撤退することを考えるのを助けることができる。