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2001.5.3.(火)何で「新首相」がマヴェリック(無印)かの西部の掟の故事に遡るアメリカっ西部無宿批判
送信日時 : 2001年 5月 3日 木曜日 11:30 PM
件名 :[pmn 14670] 何で新首相がマヴェリックか西部の掟の故事
昨日、いや、本日未明、旧知の神保隆見さんの「アジア国際通信」からの抜粋を届けた際、短くする のに夢中で、彼の電網宝庫の表示がある最後尾をも切ってしまい、しまったと思った 時はもう飛んでいってしまったのですが、本日、彼自身が執筆した記事が届きました ので、そのまた抜粋を送りがてら、最後尾の電網宝庫表示を、御試しとして、お届け します。
この記事の基本的な狙いは、アメリカの中国、台湾への「無法者の保安官」として の狙いを明らかにすることなのですが、「本題から逸れるが」としながらも日本では 「変人」、「アメリカで知名度の低い小泉純一郎新首相が『マヴェリック』と表現さ れた」ので、この「アメリカ独特の言葉」の「由来」についての蘊蓄を「“ひけらか し”」ています。いかにも、裏の裏に通じた神保さんらしい文章なので、ついでに紹 介します。
送信日時 : 2001年 5月 3日 木曜日 3:03 AM
件名 : アジア国際通信 : 「悪質な正義漢」と「律儀な無法者」
◆「悪質な正義漢」と「律儀な無法者」
[中略]
アメリカの歴史上に多いヒーロー、「善良な悪漢」あるいは「律儀な無法者」を退 治する「悪質な正義漢」あるいは「無法者の保安官」[中略]、ベトナムのみならず、 朝鮮、ボスニア、湾岸、コソボなどなどで活躍した、「アメリカの正義」の体現者で あるこの手の「ヒーロー」は、ほかにもウジャウジャいるのは疑いようがない。
●「アメリカの正義」がアジアを開拓(=民主化)
アメリカの保守的な歴史家であるブーアスティンの受け売りをすれば、「アメリカ の正義」というフィクションは、フロンティア時代からの「無法者の保安官」と「律 儀な無法者」を脚色したものである。
第二次世界大戦におけるアメリカにとっての「太平洋戦争」は、「日本のアジア侵 略戦争」があろうがなかろうが、限りなく「西へ西へ」とフロンティアを求め続ける 必然の結果であり、動機のいかんにかかわらず不可避な戦争であった。
「無法者の保安官」にとって、「律儀な無法者」日本軍国主義を“縛り首”にする のはいともたやすかった。今、次ぎなる「律儀な無法者」が中国であることは、「フ ロンティア」を求めて西へ西へと開拓を進めるアメリカ歴史の必然だ。筆者は、アメ リカのアジア政策、とりわけ昨今焦眉の「台湾問題」をこのような文脈の中で捉えて いる。
かれらにとって、太平洋のかなたの“未開(=非民主的)なアジア”(ジャパニー ズもコリアンもチャイニーズもそのほかもへったくれもない)は、疑いもなく「無法 者の保安官」によって開拓(=民主化)されるべき「フロンティア」でしかない。こ れからもそれは変らない。
[中略]
●本物のマヴェリックも「変人」だった!
本題から逸れるが、アメリカで知名度の低い小泉純一郎新首相が「マヴェリック」 と表現された。これはアメリカ独特の言葉で、「無印」を意味する。だが、なんでそ れが「無印」を意味するのかということはどこからも説明がなされないので、その由 来を“ひけらかし”たい。「マヴェリック」というのは、西部開拓時代に実在した 「変人」の名前である。
テキサスの牧場主であったサミュエル・A・マヴェリック(1803年〜1870年)は、 どういう理由によるのか不明であったが、自分の仔牛に烙印を押そうとしなかった。 その理由について、「怠慢で無精だったにすぎない」というものや、「烙印の押して いない牛は全部自分のだと主張するために企んだのだ」というものなど諸説あった。
牛の烙印こそが所有者を識別する唯一の手がかりであったにもかかわらず、仔牛に 烙印を押そうとしない「変人」マヴェリックの噂は西部一帯に広まった。やがて人々 は、母牛なしに見つかった烙印の押していない仔牛のことを、「マヴェリック」と呼 ぶようになった。そこから転じて、広く「無印」を意味するようになった。
蛇足だが、 「小泉純一郎」に関しては、アメリカ人には彼に押されている「変人」という「烙印」 が読めなかったのであろう。
[後略]
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【アジア国際通信】編集・発行人 神保隆見
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