古代ユダヤ人の末裔ではないユダヤ教徒（アシュケナージ）のイディッシュ語の言語学的研究

送信日時 : 2001年 5月 22日 火曜日 8:02 AM

件名 :[pmn 14987] Re:カザール帝国について

　失礼ながら、坂井さんは、次に示した私の電網宝庫頁も、指摘した本も読まずに、間違ったことを書いています。イディッシュ語の言語学的研究があるのです。

　http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-33.html

From: "坂井貴司"
Date: Mon, 21 May 2001 23:44:07 +0900
Subject: [pmn 14985] カザール帝国について

　ロシアおよび東ヨーロッパに住むユダヤ人（アシュケナージ）は、西方のドイツか
ら移住してきました。彼らの母語であるイディッシュ語は古いドイツ語を元にして、
ロシア語・ポーランド語などが混ざってできた言葉です。
　東欧やロシアのユダヤ人がトルコ系民族の末裔であるとすれば、どうしてドイツ語
系の言葉を話すのでしょうか。

　坂井さんの論拠とする資料が分かりませんが、この種の議論をしたければ、必ず資料を、お示し下さい。

　先に紹介したハンガリー生まれのユダヤ人、アーサー・ケストラーもその他のまともな論者も、すべて、言語学的研究により、イディッシュ語は、カザール語に、中世のポーランドに移住していたドイツ人の「古いドイツ語」が加わったものとしています。

　坂井さんが見た資料は、それ自体が、まともな言語学的研究以前のものなのか、それとも、図々しい極右政治的シオニストの嘘なのか、これは、決定的に重要な問題なのです。

　たとえば、アフリカ各地で通じるスワヒリ語には、商業民族の国際語だったアラビア語が沢山入っています。今の日本の亡国的な馬鹿者は、「レス」とか「スパム」とか言っています。これを根拠にして、将来、政治的に利用しようとするアメリカ人が、日本人はアメリカから移住したのだと主張するかもしれません。

　インド人が「インド・ヨーロッパ語族」説を、思想侵略の武器と評価し、激しく批判しているのを知っていますか。今、まともな議論では、「語族」説は崩壊しています。

　この件では、かつての日本の皇国史観以上の嘘八百が、極右政治的シオニスト、日本の歴史で例えれば、侵略の先兵、満蒙浪人のような破落戸によって、そこら中に、まき散らされていますから、お気を付け下さい。

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