電子手紙の送信日付け順・注釈付き一般公開文書館 2001年3月

私が厳しく批判する電子手紙広場amlで低級極まるホロコースト妄想患者の記事歪曲発生

送信日時 : 2001年 3月 29日 木曜日 11:17 AM

件名 :[pmn 14057] 低級極まるホロコースト患者の記事歪曲

 いやはや、呆れているだけで、最早、論評する気も起きないのですが、ことがことだけに、一言せざるを得ません。

2001.5.23.追記:この電子手紙は、急ぎしたためたもので、材料を切り縮めたために、意を尽くしたとは言い難い。いずれ、総ての関係資料をまとめて、詳しい長文の論評を加える予定である。当面は、本文書館にも収めた4月8日付け、「ベイルート『歴史見直し論とシオニズム』会議中止を求めたアラブ知識人14人連名は偽造の告発」と合わせて、御理解頂きたい。ここで、「ホロコースト妄想患者」としたのは、次の電子手紙の末尾に署名している東京経済大学の山崎馨である。amlの中でも、もっとも悪質な「左翼政治破落戸」、電網ファッシスト、サディストである。

 以下、発端の電子手紙、『マルコポーロ』廃刊事件の渦中の人、西岡さんが私に転送してきたものの一部だけを紹介する。この電網ファッシストは、私が後の4月8日の電子手紙で暴くことになる「連名は偽造」の事実を知らず、かつての失敗を巻き返す好機と思い込み、まさに「鼻血ブー」となったのである。


送信日時 : 2001年 3月 26日 月曜日 5:30 PM
件名 : [aml 21426] ホロコースト否定派の末路

 [前略]

 さて、レバノンで開かれるはずだったホロコースト否定派の集会が、レバノン政府によって禁止されたというニュースについて。

 [中略]

 このような公然たる反ユダヤ主義集会に対して、アラブ世界の知識人たちが立ち上がり、反対声明を出しました。 

『ル・モンド』3月15日号によると、声明には「私たちアラブの知識人は、このような反ユダヤ主義の企て(cette entreprise antisemite)に憤激している。私たちはこのテーマに関して、レバノンおよびアラブの世論に警鐘を発し、レバノンの責任ある当局に、こうした許しがたい示威行為のベイルートでの開催を禁止するよう呼びかける」とあります。

 14名の署名者のなかには、『オリエンタリズム』の著者として名高いエドワード・サイード(彼はパレスティナ議会の議員でもあります)、詩人のアドニス(レバノン)やマームード・ダルウィシュ(パレスティナ)といった、日本でもよく知られた名前があります。

 ネオナチたちが振りまいているように、そして木村愛二さんが素朴に(?)信じ込んでいるように、否定派の集会はシオニストの圧力で中止になったというようなものではありません。

 アラブ世界の良識ある人々の批判を受けて、レバノン政府が最終決定を下したのが真相です。サイードたちはイスラエルの国家政策に対して厳しい批判を行ないながらも、今回のようなネオナチの薄汚い反ユダヤ主義策動にも断固として反対しています。

 このような知的誠実さは、木村さんや西岡さんには絶対に理解できないでしょう。ホロコースト否定派は、アラブ世界からも放り出されたのです。

 [中略]

 とにかく、amlをネオナチのプロパガンダに使わせないために、こうした情報を出します。

*************************************************************

Kaoru Yamasaki (山崎カヲル)
Tokyo Keizai University
ykaoru@tku.ac.jp
http://clinamen.ff.tku.ac.jp/


 以下、先(2001年3月29日)の私の電子手紙に戻る。

 pmnには、この電子手紙広場と同じ市民運動向けJCA-NETを使うaml (altelnative movement mailinglistでしたでしょうか)に参加している方もいらっしゃるので、pmnにも、早とちりで私の時間を無駄にする人が出現しないよう、事前に警告するのです。

 というのは、amlに、以下のごとく、外国の記事の記述の順序を入れ替えて、厳しく言えば、換骨奪胎して、私を攻撃する文章が出現しました。そこで、御参考までに、原文(ただし、フランス流の鬚は削除)と比較できるよう、並べて紹介します。詳しくは、のちほど、わが「電網宝庫」(と改称)に入れます。

 なお、この投稿の主は、かつて、『マルコポーロ』廃刊事件の渦中の人、西岡さんが書いた本の中の引用部分を「嘘」呼ばわりし、西岡さんが、版の違いを指摘すると、江戸時代の表現を借りれば、凶状持ちが草鞋を履いて旅に出るがごとくに、しばらく沈黙を守っていたのでした。

 最初に注釈すると、欧米の主流メディアでは、ホロコースト見直し論を「否定論」 とし、その中心となっているアメリカの歴史見直し研究所を「ネオナチ」と決めつける習慣なのですが、それにしても、「記事の一部を、以下で訳出します」と書きなが ら、実際には順序を入れ替えて、冒頭に「ネオナチが画策していた」と大上段に段平を振りかざすのですから、さぞや、元ヒトラーとの協力者の系統、リクード党の党首、いかに値引きしても「右派」、実際には最悪の極右のシャロン様が、お喜びに、お成りになることでしょう。

 なお、問題の会議の発言者の中心は、元フランス共産党の書記局員として世界的に著名で、日本語に訳された著書も、最後の拙訳『偽イスラエル政治神話』を加えると10册になる勘定のロジェ・ガロディでした。いくら欧米のシオニスト・ロビー支配下の大手メディアでも、ガロディを「ネオナチ」呼ばわりしていません

 この種の色眼鏡発言は、珍しい現象ではありません。今の日本に例を求めれば、公安の不当なガサ入れを受けたピースボートやPARCを、その参加者のごく一部の旧交関係を根拠にして、あの半気違いの暴力主義集団、日本赤軍と同一視するようなことで す。

 以下が、問題の記事紹介投稿と、原文です。


[aml 21443] ホロコースト否定派の末路(つづき)

 ネオナチが画策していたホロコースト否定の「国際会議」なるものの開催を、レバノン政府は3月22日に、ラフィク・ハリリ首相の言明を通じてはっきりと拒否しました。

 フランスの有力紙『ル・モンド』3月23日号に掲載された記事の一部を、以下で訳出します。

「米国のネオナチ組織であるInstitute for historical reviewのインターネット・サイトで発表されていた『否定派』会議は、2週間ほどまえから噂が流れており、3月31日から4月3日にかけて、ベイルートの某所で開催されるとみられていた。この発表は、そうした会合に反対するアラブ知識人たちの要請と、レバノンの複数の新聞の否定的な論評を引き起こした(『ル・モンド』3月16日号)。他方、こうした会合を保護する可能性がある主要政党、とりわけヒズボラとシリアの社会主義民族党とは、関与せずとただちにきっぱりと断言している。レバノン当局は、政治集団のなかではもっとも反イスラエル的ではあるが、このような会議がみずからとレバノンにとって不要なまでに有害なことをはっきりと自覚したのでる。『アンナハル』紙によると、いくつかのアラブ諸国もまた、レバノン政府に警告を発した。」

 以下が原文です。

Le Liban n'autorisera pas de conference negationniste

LE MONDE
23.03.01
BEYROUTH
de notre correspondant

 La conference negationniste qui aurait du se tenir Beyrouth n'aura pas lieu.

 En mettant fin la confusion qui regnait ce sujet, vrai dire plus a l'etranger qu'au Liban, le premier ministre Rafic Hariri a clairement annonce, jeudi 22 mars, qu'une telle reunion, consacee en principe a contester l'ampleur de l'Holocauste durant la seconde guerre mondiale, ne serait en aucun cas autorisee, precisant dans la fouee que "personne n'en a d'ailleurs fait la demande".

 M. Hariri l'a declare a la chaine de television americaine CNN et en a avise le Conseil des ministres qui a tres officiellement enterine la decision.

 La rumeur circulait depuis pres de deux semaines et la conference "negationniste", annoncee sur le site Internet de l'organisation americaine neonazie Institute for historical review, etait censee se tenir du 31 mars au 3 avril, Beyrouth en un lieu non precise.

 Cette annonce avait suscit une petition d'intellectuels arabes opposes a une telle initiative, ainsi que les commentaires negatifs de journaux libanais (Le Monde du 16 mars).

 Sur place, cependant, les principales parties susceptibles d'heberger de telles assises, en particulier le Hezbollah et le Parti national socialiste syrien, affirmaient categoriquement ne pas etre concernees.

 Les autorites libanaises, tout autant que les plus anti-israeliens des groupements politiques etaient bien conscients qu'une telle conference serait inutilement nefasete pour eux et pour le pays.

 Selon le journal An-Nahar, certains pays arabes auraient meme alerte le gouvernement libanais.

 Le ministero de l'interieur, dont l'autorisation aurait du etre requise, n'etait saisi officiellement d'aucune demande.

 La mise au point du premier ministre libanais et la decision du conseil des ministres ont donc mis un terme un projet de conference qui n'aura ete que virtuelle.

Lucien George


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