『亜空間通信』601号(2003/05/18) 阿修羅投稿を再録

サウジ爆発米操作の米発記事あり同国人殺し疑う日本優等生に日本の実例515進呈

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『亜空間通信』601号(2003/05/18)
【サウジ爆発米操作の米発記事あり同国人殺し疑う日本優等生に日本の実例515進呈】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 サウジアラビアの爆発に引き続き、モロッコでも爆発、私は当然、いずれもアメリカとイスラエルの極右戦争挑発謀略の疑いが濃いと思うが、日本の大手メディアは、「テロ」、「テロ」、「テロ」、「アルカイダ」「アルカイダ」、「アルカイダ」と、ブッシュの口真似、鸚鵡返し、鵜呑み、垂れ流しの一斉報道を続けている。

「反米」アメリカ人の友人が、「911と同じ手口の自作自演」との疑いを強調する主旨のアメリカ発の記事を送ってきたが、それを紹介する前に、もう一度、基本的な状況認識の心構えを力説したい。

 私は、このところ、日本の大手新聞社や放送局の広報とか読者・視聴者何とかとかの部署に、時間の許す限り電話をして、この件での報道の仕方を指導している。サウジの事件の直後に某大手メディアに電話したら、すでに私のことを聞き知っている記者が、「でも、アメリカ人も死んでますよ」と、びっくりした様な口調で聞き返してきた。最前線の記者なのだから、「うぶ」では済まされない。

 これと似た対応は、これまでにも何度か経験している。明治時代の新聞記者は、新聞屋であって、比較的に「下賤」の職業、武士の食い損ないが身分を落とした場合も多く、したたかな観察眼を具えていたが、最近の記者は「エリート」とかで、いわゆる「良い育ち」の優等生たちは、なぜか、同国人を犠牲にする謀略はないと、強く思いこんでいるらしいのである。私は、そういう人種には、「この人間と称する裸の猿は、最も残虐であって、親子でも殺し合うのである」と教えている。

 まずは、「犯罪国家」とも呼ばれるアメリカについて、その最も恐るべき状況を認識して置くべきである。アメリカで刑務所に入っている人口は、いわゆる先進国と比較すると、人口比率で約0倍と言われている。試みに電網検索してみると、以下の数字が出てきた。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.softnomics.or.jp/others/mlback/mlback122.htm
メールマガジンバックナンバーVol.122
[中略]
アメリカは刑務所内受刑者と、仮釈放で保護観察されている人の合計が511万人。
日本は11万人しかいない。10倍以上ですね。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 ここの議論では「10倍以上」となっているが、確かに「以上」には違いないが、511は、無理して暗算すると、11の「40倍以上」の44.6333倍である。アメリカの人口は日本の約2倍だから、人口比率では、44.6333を2で割るとやはり、「10倍以上」の上の倍以上の約22.3倍である。

 この状況が今、超一流の軍事国家アメリカの主導権の下で、「国際化」とかグローバル化とかで、世界中、地球全体に広がろうとしているのである。

 逆に日本を見ると、「刑務所内受刑者と、仮釈放で保護観察されている人の合計」は、人口比率で、アメリカの22.3分の1となる。日本の犯罪者の数は、「天皇制警察国家」と呼ばれた状態の戦前の方が少なかったようである。

 ところが、以下の要約記事のごとく、日本の戦争気違いは、その当時でも、同国人の日本人を簡単に殺しているのである。

----- 引用ここから ------------------------------  
http://www.mainichi.co.jp/life/family/syuppan/chronicle/1931_36_4.html
満州国の幻影
写真:
5・15事件発生翌日、事件の概要と犬養毅首相の死亡を伝える、東京日日新聞紙面…1932/5/16

「話せばわかる」

 血盟団事件で拳銃を提供し、海軍の少壮将校の思想的中心人物であった藤井斉少佐は上海で戦死した。しかし彼の遺志を継いだ古賀清志中尉、三上卓中尉らは、政財界の腐敗を糺し「国家革新」を行うとの思想のもと、決起計画を進めた。海軍青年将校を中心に陸軍士官候補生をも含めた一団が、1932年5月15日午後5時半を期して、4組に分かれ首相官邸、内大臣官邸、政友会本部、日本銀行、三菱銀行を襲撃し、次いで警視庁を襲った。

 官邸の日本間で家族と食事中だった犬養毅首相は、踏み込んできた三上中尉らに「何か知らんが話せばわかる、こっちへ来たまえ」と、別室に引き入れ制したが、「問答無用」と頭部を撃たれ死亡。警備の警官2人も銃弾を受け、うち1人が死亡した。その他各所では手榴弾を投げ込むなどの破壊行為が行われたが、若干の損傷を与え、3人の負傷者を出すにとどまった。また、これに呼応して日没後、茨城県下愛郷塾の塾生らが、帝都を暗黒にしようと変電所6カ所を襲撃したが失敗。国家主義運動の指導者の一人である西田税も、計画を憲兵隊に漏洩したとして、自宅で血盟団員・川崎長光に狙撃され重傷を負った。

 実行に直接かかわったのは、海軍士官6人、士官候補生11人、元士官候補生1人、民間人9人の計27人。計画では一時的に東京を恐慌状態に陥れ、戒厳令下におかれる状況をつくり、一挙に国家改造をなそうというものだったが、具体的な面では稚拙な計画であった。軍関係者は決行後、憲兵隊に自首し、民間側はその後各人逮捕された。このほか事件への加担者としてさらに海軍士官4人、事前の5月12日に満洲へ逃れ、7月ハルビン憲兵隊に自首した愛郷塾塾頭・橘孝三郎や、武器および資金提供者として神武会会頭・大川周明ら、民間人11人が起訴された。

 公判では、その行動の是非よりも「憂国の士」的な同情論が大勢を占め、助命嘆願が相次いだ。軍法会議において陸軍は翌33年9月19日に被告ら全員に禁固4年、海軍は同年11月9日に禁固15年(古賀、三上)から1年(執行猶予付き)を申し渡した。民間側は34年2月3日に橘孝三郎は無期懲役(40年10月減刑され仮出所)、他は懲役15年から3年6カ月という判決が下された。首相の暗殺という重罪にもかかわらず、厳罰に処されなかったという事実は、その後も続く少壮将校らによるテロ行為を助長し、2・26事件に至ることになる。

 犬養首相の後継者について昭和天皇は、「ファッショに近き者は絶対に不可なり」と条件を挙げ、軍紀粛正などを強調したとされる。しかし犬養の死をもって戦前の政党内閣は終焉を迎えることとなった。
----- 引用ここまで ------------------------------

 同じようなことを、自分では手を下さずに、どこぞの「あぶれ者」や「殺し屋」を雇ってやる実例は、そこら中に溢れている

 第2次世界大戦後に200件ものCIA謀略事件が起きているという。1年に数回の勘定になる。そんなアメリカが、特にその回数の多い中東で、謀略と情報操作を、ほんの一時でもやっていない時があると考えるのは、むしろ、おかしいのであって、はっきり言えば、そう思ってしまうのは、半気違いのアメリカ真理教患者の症状を呈しているのである。

 以下、本日、アメリカ人から届いた痛烈極まる英文のアメリカ批判を、全文紹介する。主旨を簡略に解釈すると、サウジアラビアの爆発事件は、911と同じパターンの自作自演謀略だが、いわゆるアルカイダ物語にアメリカ人を再び引っ張り込むのには、最適な条件を備えているということである。

 この事件のお陰で、アメリカ人は鞭打たれた馬のように狂奔し、サーズも、反米気運爆発のイラクへの派兵も、ラムズフェルドの危なっかしい中東歴訪も、イスラエルの暴虐も、まったく報道されなくなった。「反テロ戦争」の継続を再保証するための願ってもない「黄金の機会」である。

----- 引用ここから ------------------------------

http://www.informationclearinghouse.info/article3666.htm

NEWS YOU WON'T FIND ON CNN

The Manipulation Of America

Notice a pattern yet? If not, keep watching the news and you will.

By Diana Rogers

05/13/03: (Information Clearing House) For months Americans have been kept in a whipped frenzy with daily bombardment of intense and stressing news: SARS, the unstoppable disease, the gut wrenching war on Iraq, and Israel's usual slaughter of Palestinians. But the past three days, the American media has been ominously silent. They've carried only a few brief reports on SARS and no mention at all of our loved ones still in Iraq, or even Israel's slaughters. Did the unstoppable disease of the century suddenly stop? Is the war on Iraq over and they simply forget to send our loved ones home? Or is this a calculated reprieve to set the stage for Phase Two: the whipping of the masses to support a war?

For answers look to the news reported and the men who are making it.

For several days Colin Powell's itinerary has subtly dominated the news. His location and next stop was so fastidiously reported Americans knew his schedule better than their own. Yet in stark contrast, not one report of Donald Rumsfield, who was dispatched to the Middle East a week ago and promptly disappeared. Had he fallen in a middle eastern black hole or is it simply the powers that "would be" wanted all eyes on Colin Powell, and the very coincidental bombing that occurred just as he arrived in Saudi Arabia?

What a golden opportunity to reaffirm the war on terrorism, but more to REINTRODUCE Americans to the elusive and almost forgotten Al Queda. And to make sure we get it; Powell immediately goes on record as outraged "Secretary of State Colin Powell said the attack, which killed at least 29 people, had "all the fingerprints of an al Qaeda operation." http://www.reuters.com/newsArticle.jhtml?type=politicsNews&storyID=2733927 .

President Bush promptly followed his lead, and to really make sure we got it Ari Fleischer reinterated:

"White House spokesman Ari Fleischer said Bush was angered by the attack.

"He is angry. Terrorists attacked our fellow citizens and took innocent lives. This is a war against terror and he is determined to wage it," Fleischer said.

Fleischer said the United States was satisfied with Saudi cooperation and that an FBI team was being dispatched to Saudi Arabia.

"We'll be on the hunt and we'll find them and they will be brought to justice," Bush said before flying to Missouri -- the home state of Democratic presidential hopeful Rep. Richard Gephardt -- to inspect damage by tornadoes in Pierce City."

Notice a pattern yet? If not, keep watching the news and you will. And brace yourself! Because I doubt it was coincidence that the one "reported" place in the world that warned more 9/11 attacks would occur in the US was itself bombed. And bombed seven days after the American media conveniently ran stories of Saudi Arabia not only warning us of this but also foiling several US- aimed terrorist attempts in their country. Proof positive that terrorism was not only alive and well but still very active and working to get us. Yet somehow this same country that was so on top of it 7 days ago suddenly lagged enough to be bombed itself. And not just bombed by some errant or unknown terrorists but Al queda with a renewed vigor to get the US. Could the connection be more perfect? Could the swift assignment of blame be more planned? And by the very players who had assigned the same swift blame to 9/11. It seems we've been this way before, only this time in reverse. But then it wouldn't do to have those nasty, lingering questions hampering the next phase as it did the last.

"Wasn't there foreknowledge? Why didn't they act on it?"

This time they can safely say they did.

Diana Rogers
----- 引用ここまで ------------------------------

 今度は、「本物」のアルカイダのメンバーが、逮捕されるのかもしれない。もともと「雇い人」なのだから、やる必要があれば、「逮捕」は簡単である。

 今後のために重要なのは、事件当時にサウジアラビアにいたパウエルの行動が、注目を集めたことであろう。ブッシュの人気が落ちても、かつて大統領候補に擬せられた湾岸戦争の「英雄」が、「テロリストに命を狙われて幸運にも助かった英雄」にもなり、共和党の「駒」として残っているのである。ついでに言えば、ネオコンとやらも、捨て駒になる可能性がある。大事なのは「体制」だけなのである。

 日本の場合なら、「国体護持」であった。もともとは別の国の琉球だった沖縄が、艦砲射撃で形を変えるほど破壊され、何十万人もの「沖縄人」が死んでも、原爆を落とされて何十万人もが死んでも、「皇居」などと偉そうに言う元江戸城の片隅の「文庫」は厚い鉄板で防御されていたし、「民草」は、放って置いても、また、いくらでも生えてくるのだから、国体が護持されさえすれば、それで「結構毛だらけ猫灰だらけ」だったのである。民草さえ生えれば、軍人も軍隊も、簡単に作り直すことができるのだから、これも捨て駒である。

 かつてのアメリカの「従軍記者」、シカゴ・サン紙の特派員、マーク・ゲインは、『ニッポン日記』(日本語訳書、1946年6月23日)に、以下のような皮肉な観察を連ねている。

「(戦争を)日本は抜かりなくそして長期にわたって準備した。軍、政府、「大産業」の三者が一体となって。これは重大な一点である。東条と彼に追随した若干の陰謀者だけが戦争犯罪人として責任を負うべきだとする、現在おこなわれているいろいろな努力に対してはとくに意義深いものである。東条は、神も知ろしめす、もちろん十分罪がある。しかしこの連中が、天皇から吉田以下にいたるこの連中が、正義の怒りに踊り狂って「あいつが一人で、何もかもやったんだ」と叫び廻る光景は醜態である。さらに意義深いことは、多くのアメリカ人が新しい神話を丸呑みすることが有利だということを発見したことである」(拙著『読売グループ新総帥《小林四与三次》研究』、筆名は征矢野仁、鷹書房、1982年、絶版からの再引用)

 以上。


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