『亜空間通信』546号(2003/03/31) 阿修羅投稿を再録

補給線争奪でペルシャ湾河口周辺に移行しイラクは迎撃準備だが日本は掃海艇?

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『亜空間通信』546号(2003/03/31)
【補給線争奪でペルシャ湾河口周辺に移行しイラクは迎撃準備だが日本は掃海艇?】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 イラク戦の最新状況は、大手メディアにも詳しくなった。しかし、いわゆる素人解説には重要な盲点がある。

一番重要な情報を示して置く。

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イラク軍戦車部隊がバスラから南東へ移動…英報道 [読売新聞]
http://www.asyura.com/0304/war29/msg/240.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 27 日 21:57:55:

【ロンドン=飯塚恵子】英テレビ・スカイニュースは26日、イラク南部の要衝バスラからイラク軍の70―120台の戦車部隊が南東のファオに向けて移動を始めたと伝えた。米英軍が空中と地上の双方から攻撃しているが、部隊は進軍を続けているという。

 同テレビは、米英軍も移動の目的を把握していないとしたうえで、〈1〉バスラで起きた反体制派民衆による暴動を避ける〈2〉バスラ南東部で米英軍に掌握された地域を奪回する――などの可能性を指摘した。

(2003/3/27/13:29 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030327id01.htm
----- 引用ここまで ------------------------------

 上記の「ファオ」(al-Faw)は、粗雑極まりないテレヴィ報道の画面には出てこないようである。

 わが宅内蔵『世界大百科事典』(平凡社)の「世界地図」で確認すると、チグリス・ユーフラテス両河の合流地点のイラク第二の都市バスラの「南東に位置し、合流し大河がペルシャ湾(アラブ人はアラブ湾と呼ぶ)に注ぐ河口の要衝である。

 ではなぜ、今や「虎の子」並の貴重品の「イラク軍の70―120台の戦車部隊」が、「ファオに向けて移動を始めた」のであろうか

 まず最初は、そこに至る最近の粗筋だが、私は、3 月29日、以下を投稿した。当日は、午後5時半に講演の会場に到着する予定だったので、出発前のぎりぎり最後、午後4時前の数分の時間を使っただけの緊急投稿である。

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パール辞表で2落ちた。ウルフォウィッツで2落ちた。次の3番目は誰じゃ。外務省に「タオルを投げ込め、この馬鹿!」と電話で命令せり。:Re: ウルフォウィッツ国防副長官がイラク側の抵抗力を甘く見ていたと語る [CNNニュース]
http://www.asyura.com/0304/war29/msg/502.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 3 月 29 日 16:00:25:

(回答先: ウルフォウィッツ国防副長官がイラク側の抵抗力を甘く見ていたと語る [CNNニュース] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 29 日 15:43:36)

 パール辞表で1落ちた、ウルフォウィッツで2落ちた。次の3番目は誰じゃ。

 海兵隊は1日1食なら、すぐ降伏か反乱じゃ。

 飛行機だけが爆弾落とし、民間人を殺し続け、友軍を劣化ウラン弾で攻撃とは、呆れ果てた地獄の戦線なり。

 防衛大学校3期中退の陰の倒幕議長、木村愛二は、直ちに、外務省に、「タオルを投げ込め、この馬鹿!」と電話で命令せり。
----- 引用ここまで ------------------------------

 以後、事態は、その通りに展開している。

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補給線分断、CNNには激戦の負傷者も出ており、食料よりも水分供給不足・壊滅・逃亡・降伏の可能性もある:Re: 米海兵隊員12人行方不明 [cnn.co.jp]
http://www.asyura.com/0304/war29/msg/331.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 3 月 28 日 14:15:20:

(回答先: イラク南部の戦闘で米海兵隊員12人が行方不明 [cnn.co.jp] (どうすれば行方不明になれるのでしょう?本当に捜索してる?) 投稿者 ひろ 日時 2003 年 3 月 28 日 12:34:17)

 CNNには激戦の負傷者も出演しており、予断を許さない状況である。食料は、本日の日経によると、海兵隊員に1日2食が言い渡された。食料の中でも水分供給不足は致命的なり。

 行方不明は、壊滅・逃亡・降伏の可能性もある。今日からの現地気象予報は、50度の炎熱が一週間なり。チグリス・ユーフラテスの水を求めて、かつての日本軍の「インパール作戦」の再現の可能性を見る。
----- 引用ここまで ------------------------------

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米英軍、前線への補給遅れが深刻化 水・燃料・食糧不足 asahi.com
http://www.asyura.com/0304/war29/msg/536.html
投稿者 マルハナバチ 日時 2003 年 3 月 29 日 21:29:27:WjxaaVdW72Wrk
----- 引用ここまで ------------------------------

 だが、まだに日本の誰もが怯えて逃げ惑うのみで、タオルを投げたものはいないようである。以下が、上記のようなわが予測通りの事態の進展状況の中身である。

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http://www.asahi.com/international/update/0329/021.html
米英軍、前線への補給遅れが深刻化 水・燃料・食糧不足

 米英軍とイラク軍は29日、南部ナジャフなどで交戦を続け、イラク側による自爆攻撃で米兵4人が死亡するなど双方に被害が出た。米英側は、地上部隊の補給線が次第に苦しさを露呈し始めている。最前線の部隊は24日にバグダッドの南80キロに迫って以来、ほとんど前進していない。長い補給線をイラク軍が側面攻撃で妨げているうえ、不安定な天候で空輸も遅れているからだ。

 米英軍は首都へ一気に北上する作戦をとったため、現在の補給線は300キロ以上に及ぶ。この「生命線」に、12万人の兵士が依存している。

 しかし、部隊に同行している朝日新聞や外国メディアの記者の報道によると、前線では、食糧、飲料水、燃料の不足が目立ち始め、兵士たちは川の水をフィルターで浄化して飲用。燃料や無線用の電池も節約が命じられている模様だ。

 米中央軍司令部によると、イラク領内の米軍が消費する燃料は1日約5万6800キロリットル。陸軍第3歩兵師団など最前線の部隊は1週間から10日分の食糧や燃料、弾薬などを携えた。それを超える分は日々、補給を受け、燃料はタンクローリーでクウェートから主要国道沿いにピストン輸送されるはずだった。

 しかし、その補給線に民兵組織「サダム殉教者軍団」が執拗(しつよう)にゲリラ攻撃を加えている。補給部隊が、道路沿いの民家に隠れた民兵らから攻撃を受け、引き返すケースが後を絶たない。米軍は輸送ヘリコプターも投入したが、27日までの砂嵐でほとんど飛び立てなかった。

 中央軍のブルックス准将は28日の記者会見で、「天候が原因で輸送が遅れた」と認めた。米軍は大型輸送機が使えるようにイラク各地に滑走路を建設中。ナーシリヤ近郊では新しい滑走路に29日、補給物資を積んだC130輸送機が初めて着陸した。それでも、航空輸送は天候に左右されるため、今後どれほど役立つかは不透明だ。

 ロイター通信は、イラク中部に展開している米指揮官の話として、米軍司令部が28日、部隊の進撃を「4~6日間休止するよう命じた」と伝えた。物資不足の解消と民兵掃討を優先するため、と同通信は報じている。

 米中央軍は「個々の部隊が止まることはあっても、作戦全体の休止を意味するわけではない」と確認を避けたが、英陸軍司令官はロンドンでの記者会見で「永遠に進軍を続けるのは不可能。時には停止して再編する必要がある」と述べた。 (03/29 22:23)
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 つまり、米英軍は、補給線を襲われて困難に直面しているが、増援と再編を予定しているのである。

 そこへ、以下の事態が生じた。

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戦域はクウェートに拡大】 ウダイリ基地にトラック爆弾攻撃/補給部隊はクウェート領内から攻撃の危険にさらされている [CNN/BBC]【戦いはアラブ Vs. 米英の様相に】
http://www.asyura.com/0304/war29/msg/693.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 31 日 01:38:07:

昨日(3・30)の深夜に放送された「CNNニュース」と「BBCニュース」によれば、「イラク侵略戦争」の戦域はイラク領内にとどまらずクウェート領内にも拡大していると思われる。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 クウェートにも港があるが、真ん中に国境が走るブービアン島との間が狭いなど、不便な地理関係にある。イラン・イラク戦争でも、この周辺が戦場となった。

 米英軍が増派し、補給線を確保するためには、この周辺に争奪戦が展開されるに違いない。

 地の利を最大の条件とするイラクは、この周辺の確保を開始しているのである。徐々に決戦の場面は、河口から湾内に広がるであろう。その際、機雷も設置されているし、日本海軍の「掃海艇」参戦が、密かに先行している可能性が高い。

 で、ただ今、防衛庁に電話取材、「掃海艇派遣の要請はないか」と聞くと、困り切って、「検討はしているが結論は出ていない」という回りくどい主旨の返答を得た。

 私は、湾岸戦争の時の状況とそれ以後の派遣の経験を指摘し、防大三期中退の経歴を述べ、「今度やったら、アラブ・イスラム諸国から、総すかんを食う。覚悟してアメリカの要請を拒否せよ!」と、「命令」した。

 このわが「命令」に従わせるためにも、当然、国会と防衛庁を包囲するデモの渦を巻き起こすべく、奮闘する。日本人も、「軍事」問題の戦いの具体的な目標、いわゆる「天目山」があるのである。

 以上。


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