『亜空間通信』414号(2002/10/28) 阿修羅投稿を02.12再録

何でもテロの米ヒステリーに自省の米メディアが小火器大量虐殺批判殺人狂時代

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『亜空間通信』414号(2002/10/28)
【何でもテロの米ヒステリーに自省の米メディアが小火器大量虐殺批判殺人狂時代】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日、歴史の必然の中の偶然、以下に抜粋紹介する通信が届いた。

国連情報誌SUN
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http://www.issue.net/~sun/
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10月24日(木)の出来事
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文責:阿部 勝人 [中略]

◆「今日の一言」― Are snipers terrorists, too? ―

反テロ戦争の一環として、今週中にも国連安保理でイラク関連の決議採択を急いでいる米国の首都ワシントンを、3週間にわたり恐怖で覆いつづけ、10人の犠牲者を出した連続狙撃犯が24日逮捕されましたが、我々の予想以上に、米国民に大きな問いを提起したようです。

それは、"テロリスト"って何だ、という問いです。というのも、今回の事件に当たって米連邦政府は、ライス安全補償問題担当大統領補佐官がアルカイダ等のテロネットワークとの関連を疑い、ペンタゴンはスパイ飛行まで実施したのですが、結果は"普通"の連続殺人犯の仕業だったからです。

ニューヨーク・タイムズ紙は28日、"Are snipers terrorists, too?"と題する記事を掲載し、「米国を震撼させるのに爆弾はいらない、一丁の拳銃で十分だ」とのアイロニックな言葉で記事を結んでいますし、IHT紙も"Weapons of mass destruction"と題する投稿記事を掲載し、拳銃などの小火器こそ"mass destruction"だと断じています。
http://www.iht.com/cgi-bin/generic.cgi?template=articleprint.tmplh&ArticleId=75028
http://www.iht.com/cgi-bin/generic.cgi?template=articleprint.tmplh&ArticleId=75055

確かに、ワシントンが狙撃犯に怯えた3週間の間に、全米で1,600人、世界では、およそ1万7千人もの人が銃によって命を失っているとのことで、「小型武器はその犠牲者の数からして大量破壊兵器」とのアナン事務総長の言葉を改めて思い出します。

折しも、今月18日、上智大教授から軍縮会議代表部大使に起用されている猪口邦子大使が、国連の「小型武器会議」の議長に全会一致で選出されました。日本政府が賢明に取り組んできた国連での小火器対策、その一層の進展が望まれています。

(参考)過去の関連「今日の一言」- 小事が大事 -
http://www.issue.net/~sun/dh200108.html#02
[中略]
8月 2日(木曜日) 文責:阿部
■国連安保理,小型武器に関する公開会合を開催

 国連安全保障理事会が小型武器に関する公開会合を開催。アナン事務総長は冒頭演説し、先月の国連小型武器会議(UN conference on small arms)における成果に引き続いて、小型武器の不正取引を禁じるため、法的拘束力を有する基準を確立する等の措置を講じなければならない、と指摘。[中略]

◆「今日の一言」 ― 小事が大事 ―

 最初のニュースに出てくる国連小型武器会議,小火器とか軽火器というと,それこそ我々は小さなこととして軽視しがちですが,自動小銃などが世界中に出回っていて、冷戦終結後も400万人以上の犠牲者を出しているとのこと。本当に「小型武器はその犠牲者の数からして大量破壊兵器」(アナン事務総長)なのだ。
 この分野,実は日本政府が懸命に取り組んできたところであって,上記の国際会議も,95年に当時のガリ国連事務総長が報告書「平和の課題・追補」で深刻な現状を指摘したのを受けて、長崎の国連軍縮会議で日本が提案し設置された専門家パネルが提唱したもの。
 一般に,本当に強大な力(武器,権限等)は,それが強力であるが故に,なかなか実際には行使できないもの。兵器で言えば,核兵器や化学兵器,生物兵器だし,最近のトピックで言えば,総理大臣の閣僚罷免権だ。靖国神社参拝問題等に係る小泉総理と田中外相との摩擦を巡って外相の罷免も取りざたされているが,過去にいわゆる意見の対立から罷免した例は皆無であって,いわゆる伝家の宝刀,本質的に抜くことが予定されていない権限(武器)なのだ。
 世界に出回っている小型武器は推定で約5億丁で,このうち40~50%が不法取引によるとのこと。しかし、核兵器や化学兵器と違って、合法的な小型武器は「自衛の手段」として認められている。どこまでその製造や輸出を規制できるか,なかなか厄介な課題だが,小事が大事なれば,その改善に全力を尽くしていきたい。[後略]

 以上で引用終わり。

 おりしも、これまた歴史の必然の中の偶然、まったく別の事件、アメリカの「切れた」18歳の高校生の連射殺人事件が報じられた。

 私は、即座に、アメリカ映画、チャップリンの『殺人狂時代』を想い出した。アメリカは、確実に病んでいる。格好だけのヘナチョコ「日本政府」ではなくて、日本人全体が、今こそ、素手で立ち上がって、真の平和を叫ぶべき時なのである。

 私の年来の非武装、非暴力、真の平和主義の提唱は、以下にある。

 以上。


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