『亜空間通信』376号(2002/09/20) 阿修羅投稿を02.12再録

米議会上下両院合同調査委員会公聴会で出た戦慄鍵言葉「約1か月前」「NSA」

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『亜空間通信』376号(2002/09/20)
【米議会上下両院合同調査委員会公聴会で出た戦慄鍵言葉「約1か月前」「NSA」】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 以下は、重要な「鍵言葉」を複写ではなく「移動」してしまって、意味が不明になったので、訂正の投稿である。

 昨日(2002/09/19)、阿修羅戦争16掲示板に、以下の読売記事が投稿された。この内の言葉、「約1か月前」と「NSA」に注目されたい。

http://www.asyura.com/2002/war16/msg/267.html
同時テロ情報、情報機関は1か月前に察知…米公聴会 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2002 年 9 月 19 日 18:42:06:

【ワシントン18日=永田和男】昨年の同時テロ以前に中央情報局(CIA)、国家安全保障局(NSA)など米政府の各情報機関がどこまでテロ組織の動きを察知していたかを検証するが18日開かれ、テロの約1か月前までに航空機突入によるテロが企てられていることを示す数々の情報がありながら十分な対策が取られていなかった実態が明らかになった。

 公聴会では調査取りまとめに当たった委員会スタッフ代表のエレノア・ヒル氏が証言。それによると同時テロ2か月前の2001年7月には「ウサマ・ビンラーディンが米国ないしイスラエルの権益に大規模攻撃を仕掛ける。攻撃準備は整っている」との報告が一部政府高官に対し行われていた。

 また同年8月には「ビンラーディンがケニアの米大使館に航空機突入を企てている」との情報があったほか、1994年から昨年までの間に、航空機を使ったテロの兆候を示す情報は少なくとも12件あった。

 ヒル氏は、「情報機関の間では攻撃はむしろ海外で起きる可能性が高いとの判断から、本土防衛の強化や国民への警戒呼びかけは行われなかった」と述べたが、「いずれの情報も同時テロ決行の具体的な日時や場所に直結するものでなかった」とも指摘。各情報機関にテロを回避出来なかった責任を問うことは避けた。

(9月19日12:14)

 以上で引用終わり。

 上記の読売記事と、以下に抜粋再録する1年前のわが記事とを比較されたい。ここでは、「米国軍事情報部」と「4週前」に注目されたい。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/glo-73.html
『亜空間通信』17号(2001/09/26)
【TBS「報道特集」ハマス幹部のイスラエル関与発言を自社取材で放送ほか】

[前略]イスラエル関与情報漏れ以後のニュース禁制
スターン・インテル(カナダ)。
 米国軍事情報部内の情報源は、世界貿易センターとペンタゴンへの攻撃に関連して、イスラエルのモサド情報局の関与を示唆する内部情報メモの詳細を明らかにした。
 彼自身の名前の秘匿を要求した情報源は、米国情報機関の内部情報メモの存在を認めた。そのメモは4週前に回覧されたもので、米国の本土におけるイスラエルの隠密作戦の脅威を指摘するものだった。作戦の目的は、米国の国益に対しての目に見えるテロリスト攻撃によって、パレスチナのアラビア人に対する大多数の公衆の世論を逆転させ、イスラエルに向けて、パレスチナのアラビア人に対する大規模な軍事的猛襲を実行に移すための青信号を出すことだった。 [後略]

 以上で引用終わり。

 以上のわが記事では、「スターン・インテル(カナダ)」発情報の中の英語、USmilitary intelligenceを「米国軍事情報部」と機械が訳したままにしておいたが、目下、完成間近の単行本『9・11事件の真相と背景』では、以下の注釈を加えている。

「これが、普通には国家安全保障局と訳されるNSA(NSAが中心となっているエシュロンに関しては序章で既述)であるとすれば、この方が、CIAやFBIよりも桁外れに巨大である。軍の出身の国務長官パウエルらが、この極秘情報を握りながら、「情報漏れ以後のニュース禁制」を敷いた上で、「事前情報をCIAやFBIが精査できなかった」と偽ったと想定すると、その後の事態の展開が非常に分かりやすくなるのである」

 いかがであろうか。「米国軍事情報部」を「NSA」とし、「4週前」を「約1か月前」とすれば、前記の私が事件直後に受けたスターン・インテル(カナダ)情報は、今の今の米議会公聴会の調査結果と符合してくるし、「アルカイダ」説か「モサド」説かの違いを除けば、その後の展開とも見事に一致しているのである。

 さらに、上記の「エシュロン」に関しては、『9・11事件の真相と背景』の序章で、まずは、以下の注釈を加えた。

 9・11事件に関しては、「意図的な流言飛語」に分類できる情報が、まさに史上最大、桁外れに増発された。欧米の「情報機関」または「秘密情報機関」のほとんどは、アメリカのCIAを著名な典型として、「諜報機関」と「謀略機関」の性格を合わせ持っている。それらの中でも実は最大の規模を誇るのが、アメリカ軍の内部の組織、国家安全保障局(NSA)なのであるが、極秘の軍事機関なので実態を知る者は少ない。

 最近、このNSAが中心となって、エシュロン(原義は編隊)と呼ばれる英米中心の国際組織を作り、欧州での産業スパイまで始め、欧州の抗議の声が高まったので、漸くにして、日本でも批判的な議論が始まった。

 以上の注釈の後に、以下のわが通信の「産経記事」の存在を指摘している。

『亜空間通信』290号(2002/07/01)
【プロパガンダ準備9・11謀略の中心にエシュロン=アメリカ国家安全保障局NSA?】

 エシュロンの名が、実は、9・11事件発生の直後、何と、日本の大手新聞の紙面に出ていたのである。以下が全文である。

『産経新聞』(2001.09.13)テロ計画/「エシュロン」察知
[中略]
【ロンドン12日=野口裕之】英米関係筋は12日、米情報当局が今回の米中枢同時テロを前に、英米両国などが共同運用する国際規模の通信傍受・分析網「エシュロン」を駆使してテロの黒幕とされるウサマ・ビンラーディン氏の周辺者の動向をつかみ、テロが近いことを察知しながら最終段階で裏をかかれていた事実を明らかにした。[後略]

 どうやら、いまだに「アルカイダ」説ではあるが、米公聴会の調査の的は、「約1か月前」の「NSA」の事前情報の有無に絞られてきたようである。私は、「イスラエルの隠密作戦」に向かうか否かの瀬戸際にまで達したと見る。

 以上。


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