『亜空間通信』364号(2002/09/07) 阿修羅投稿を02.12再録

サウジが次の目標と読む諸方面の石油関係者の渦巻く情報合戦に固唾を飲む晩夏

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『亜空間通信』364号(2002/09/07)
【サウジが次の目標と読む諸方面の石油関係者の渦巻く情報合戦に固唾を飲む晩夏】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日、昼飯前に阿修羅戦争15掲示板を覗いたら、私が、「原始的スキャナー読み込みが省けて感謝、感激」と、以下のように「貴重情報投稿感謝」する投稿が出ていた。この「サウジ」問題は、911以後、最後に羅列する情報の渦があり、振り返れば、今から6年前の1996年以来、この通信の最後尾に抜粋した世界シオニスト機構の機関評論誌、『キヴーニム』(指針)[14号、82・2]のフランス語引用記事を見て以来、ずっと気になっていた問題なのである。ともかく、これは大変な長期計画だたのである。

 詳しい論評は次の仕事に回して、とりあえず、一連の情報源を示す。ああ、咽が渇く。

http://www.asyura.com/2002/war15/msg/493.html
貴重情報投稿感謝:Re: サウジ知識層募る「反米」ーマイ・ヤマニ氏ー9月1日「日経新聞」 投稿者 木村愛二 日時 2002 年 9 月 07 日 11:42:18:

(回答先: サウジ知識層募る「反米」ーマイ・ヤマニ氏ー9月1日「日経新聞」 投稿者 どうもと 日時 2002 年 9 月 07 日 11:00:14)

 この件では、別途、投稿予定。原始的スキャナー読み込みが省けて感謝、感激。簡略に言うと、石油資源を押さえれば、という話で、サウジもイラクも元イギリスの金城湯池、カスピ海が最高の決め手なり。


http://www.asyura.com/2002/war15/msg/492.html
サウジ知識層募る「反米」ーマイ・ヤマニ氏ー9月1日「日経新聞」 投稿者 どうもと 日時 2002 年 9 月 07 日 11:00:14:

『日経新聞』9月1日付 朝刊
【同時テロ1年 識者に聞く】
サウジ知識層募る「反米」
英王立国際問題研究所 マイ・ヤマニ氏

▼英王立国際問題研究所(チャタムハウス)の中東問題研究員。ロンドン大学のイスラム・中東法律研究センター、米ジョージタウン大の現代アラブ研究センターなどにも所属。父はサウジアラビアのヤマニ元石油相。45歳。

●昨年九月の同時テロから一年、サウジアラビアの対米世論はどう変化してきたか。

「十代の若者たちの間で、携帯電話の待ち受け画面にウサマ・ビンラディン氏の映像を入れるのがはやっている。彼をテロの首謀者ではなく、イスラムの尊厳の救済者と受け止め、そう考える自分たちがゆがんでいるとは思っていない」

「これまでサウジは米国の同盟国であり石油の供給源だった。しかし、同時テロ犯のうち九人がサウジ出身と分かったとたん、米国はすべてのサウジ人をテロリスト扱いし、サウジも感情的になった。大勢の若者が米国留学を切り上げて帰国している」

●学者、弁護士などサウジの知識層の反応はどうか。

「保守からリベラルまで様々な立場の人が、アルジャズィーラ(カタールの衛星テレビ)でパレスチナの惨劇を見て反米感情を募らせている。米国が世界の警察官として米国のルールを押しつけるたびに、アラブの尊厳、イスラムの自由といった理念が強まっていく」

●米国はイラク攻撃の準備を進めている。

「米国のイラク攻撃はサウジに二つの影響を与える。一つは大衆の怒りだ。同じイスラム国家でも、心情的に遠いアフガニスタンと隣のイラクでは衝撃度が違う。大衆の怒りだ。同じイスラム国家でも、心情的に遠いアフガンと隣のイラクでは衝撃度が違う。大衆や宗教指導層は、サウジの基地から飛び立った米軍機がイラクを爆撃する事態を許さないだろう」

「二つ目は、サウジと米国を結びつけてきた石油貿易の変化だ。フセイン政権が倒れたあと、イラクに親米政権が誕生するかもしれない。サウジに次ぐ石油埋蔵量を持つイラクを押さえ込めば、米国にとってサウジは重要な国でなくなる」

●サウジ王室はテロ後にどう変化したか。

「分裂の度合いを増し、権力構造があいまいになった。ファハド国王の後継者として、アブドラ皇太子、(ファハド国王らを輩出してきた)スデイリ一族などがせめぎ合っている」

 「問題は七十九歳のアブドラ皇太子を筆頭に、後継者候補がみな七十代であることだ。人口の半分が十五歳以下の国で、これらの人々がビジョンを持って改革を進められるのか。豊かな時代に生まれ、高度な教育を受けた若い世代は改革を求めている。望みが満たされなければ、失望が怒りに変わり王室にぶつけられる。今はインターネットも衛星放送もある。王室批判がタブーだったのは昔の話だ」

●米国とサウジの関係改善は可能か。

「テロ撲滅を目指すブッシュ米政権の中東政策は理解できるが、アメリカ化することが改革ではない。サウジ、シリア、ヨルダンといった中東の親米国はいずれも国内に反米勢力を抱えている。透明性と説明責任がないと大衆は納得しない」

「サウジには真の意味での民主化改革が、いますぐ必要だ。それを成し遂げるには米国の後押しがいる。改革の手を緩めれば、サウジは暴発しかねない。残された時間は少ない」

(ロンドン=大西廉之)

 以下が、私が収集した一連のサウジアラビア関連情報の見出しである。時間的な順序は逆にしてある。

http://www.asyura.com/2002/war15/msg/407.html
米国、イラクの後はシリア・サウジアラビア攻撃へ=イラク外相[クウェート4日ロイター]

http://www.asyura.com/2002/war15/msg/367.html
米国の狙いは「石油支配」 フセイン大統領「中東は世界の石油埋蔵量の65%を占める。米国はイラクを壊滅させれば、中東の石油を支配できると確信している」
イラクの石油埋蔵量はサウジアラビアに次ぎ世界第二位。

http://www.asyura.com/2002/war15/msg/167.html
サウジ政府、一部欧米メディアの「中傷」を非難[リヤド26日ロイター]

http://www.asyura.com/2002/war15/msg/146.html
サウジ王室、アル・カーイダ巨額援助疑惑を否定〔読売新聞〕

http://www.asyura.com/2002/war14/msg/358.html
「サウジは敵」報告に米国務長官ら火消しに必死(読売新聞)


『亜空間通信』140号(2002/01/11)
【各国ユダヤ人百万人強制移住イスラエル極右狂信計画「新」“アリ・ババ作戦”】

 この動きの背景に、シャロンと極右「カハ党」の関係を指摘する論者がいる。


『亜空間通信』114号(2001/12/01)
【エジプト・サウジを狙う『文明の戦争』ロビーの背後に世界シオニスト機構?】

 10月27日、ニューヨーク・ポストは別記事で『サウジアラビアのアブドラ皇太子がタリバンとオサマ・ビン・ラディンに資金援助』と虚偽の報道をした。

 10月30日、ウォール・ストリート・ジャーナルのトップ記事は、「サウジアラビアを待ち受けているもの」の解説であった。: サウジアラビア王室の予想される崩壊の後に油田を強奪する。

11月19日、ウィークリー・スタンダードの報道:
「サウジアラビアはアメリカ合衆国の本物の友人ではない。サウジアラビアで過激派 の動乱が起きたら、我々アメリカ合衆国が王国の油田を支配し、保護し運営するだろ う。」
 ここ6週間の様々な報道からこれらの記事を引用した。
 何がこの攻撃キャンペーンの背後にあるのか?
 敵国に対する宣戦布告と同種のものなのか?
 実際、エジプトとサウジアラビアはアラブ世界でのアメリカ軍の主要な盟友ではないのか?


『亜空間通信』52号(2001/10/20)
【鋭い時評:アブリシュ/英ガーディアン紙/迫り来るアラブ諸国政権の崩壊】

中東の西欧支持の国々のなかで、サウジアラビアが次の紛争地になる見込みだ。
Saudi Arabia will be the Middle East's next trouble spot among the pro-western countries.

Said Aburish Thursday October 18, 2001 http://www.guardian.co.uk/comment/story/0,3604,575994,00.html


http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-26.html
拙訳『偽イスラエル政治神話』より抜粋。
木村愛二註:ここにはサウジアラビアの国名はない。「中央集権的機構」として評価されていないのである。

 エルサレムで発行されている世界シオニスト機構の機関評論誌、『キヴーニム』(指針)[14号、82・2]
 中央集権的機構として見た場合、エジプトは、特に、ますます深まるイスラム教徒とキリスト教徒の間の対立を勘定に入れると、すでに死体同然である。西欧の最前線におけるわれわれの一九九〇年代の政治的目標は、エジプトを明確に、その地理的条件にもとづく各州ごとに分割することでなければならない。
 ひとたびエジプトが、このように分解して中央権力を失うならば、スーダンや、リビアや、その他の離れた国々も、同様の崩壊に至るであろう。

 以上。


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